第⑥話
夢小説設定
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リザと共に待っていたアルは首を傾げる。
「久しぶりだろう?
先に戻ってるよ」
「あ‥‥」
「行こうか、ホークアイ」
「はい」
気にしつつもアルは受話器を耳に当てる。
「ウィンリィ?」
「久しぶりね!
もう、電話もくれないんだもん!!」
「ご、ごめん…」
「冗談よ!
仕事はどう?
無理してない?」
「大丈夫だよ」
「マスタング大総統と暮らしてるなら心配ないかな。
エドなんかと旅してるより安心よ!」
「あははっ!!」
楽しそうにアルは笑う。
「さすがは幼馴染みだな」
「…ですね」
「心配ないみたいだし、戻るか」
「はい」
ロイとリザは安心して司令部に戻って行った。
「大総統、お帰りなさいませ」
「…あぁ。
誰か来たか?」
「ヒューズ将軍が。
また来ると仰ってました」
「そうか。
あいつの場合、仕事か娘自慢話か分からんからな」
大総統府の受付嬢と言葉を交わし、ロイは苦笑いする。
受付嬢と話すのはいつものことで口説くというよりは異変がないか確認する為だろう。
大総統室の扉の両側に立っている護衛が敬礼する。
それに気づかないくらいに何やら考えている様子。
「大総統っ!
前を見て歩いてください!!」
「おわっ!
あ、すまない。
考え事をしていた」
リザが腕をひかなければ明らかに目の前の扉に額を強打していたに違いない。
「あ‥‥。
申し訳ありません、腕を引っ張るなどと。
危なかったので…」
「いや、助かったよ。
ありがとう」
「‥‥はい」
リザのことだから大総統に対することではない無礼な行いと感じたのかもしれない。
「ホークアイ」
「アルフォンスくんの報告書なら2段目の引き出しです」
「ありがとう」
内容を言わなくても通じるのはリザだからだろう。
「そこにある書類を確認してくれ」
「はい」
確認とは不要な書類の排除。
久しぶりの兄弟の再会は素直になれず…。
すれ違う兄弟は仲直りが出来るのだろうか…。
-END-
「久しぶりだろう?
先に戻ってるよ」
「あ‥‥」
「行こうか、ホークアイ」
「はい」
気にしつつもアルは受話器を耳に当てる。
「ウィンリィ?」
「久しぶりね!
もう、電話もくれないんだもん!!」
「ご、ごめん…」
「冗談よ!
仕事はどう?
無理してない?」
「大丈夫だよ」
「マスタング大総統と暮らしてるなら心配ないかな。
エドなんかと旅してるより安心よ!」
「あははっ!!」
楽しそうにアルは笑う。
「さすがは幼馴染みだな」
「…ですね」
「心配ないみたいだし、戻るか」
「はい」
ロイとリザは安心して司令部に戻って行った。
「大総統、お帰りなさいませ」
「…あぁ。
誰か来たか?」
「ヒューズ将軍が。
また来ると仰ってました」
「そうか。
あいつの場合、仕事か娘自慢話か分からんからな」
大総統府の受付嬢と言葉を交わし、ロイは苦笑いする。
受付嬢と話すのはいつものことで口説くというよりは異変がないか確認する為だろう。
大総統室の扉の両側に立っている護衛が敬礼する。
それに気づかないくらいに何やら考えている様子。
「大総統っ!
前を見て歩いてください!!」
「おわっ!
あ、すまない。
考え事をしていた」
リザが腕をひかなければ明らかに目の前の扉に額を強打していたに違いない。
「あ‥‥。
申し訳ありません、腕を引っ張るなどと。
危なかったので…」
「いや、助かったよ。
ありがとう」
「‥‥はい」
リザのことだから大総統に対することではない無礼な行いと感じたのかもしれない。
「ホークアイ」
「アルフォンスくんの報告書なら2段目の引き出しです」
「ありがとう」
内容を言わなくても通じるのはリザだからだろう。
「そこにある書類を確認してくれ」
「はい」
確認とは不要な書類の排除。
久しぶりの兄弟の再会は素直になれず…。
すれ違う兄弟は仲直りが出来るのだろうか…。
-END-