第⑥話
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ロイはリザに淹れてもらった飲み物を口にしながら見ていた。
「鋼のはロックベル嬢とアルに弱いみたいだな」
「…そうですね。
大切な人には逆らえないからこそ、弱味なんじゃないですか?」
「確かにそうかもしれんな。
私も君には弱い」
「な…っ///」
クスッとロイは笑い、リザを見つめる。
「なにイチャついてるんだ、おまえさんは。
それより、止めなくていいのか?」
「自業自得だ」
「査定があるのでは?」
「まぁ、別に今日でなくてもいいだろう」
「やれやれ、仕事に戻るか」
「そうですね」
ヒューズ達は大総統室から出て行く。
「大総統、こんな時に言うのはどうかと思ったのですが…」
「君の答えは出たようだね。
急がなくてもよかったんだが。
まぁ、いいだろう。
答えは?」
「仲間と一生離れる訳でもありませんし。
補佐官として、大総統を支えられるのなら私は補佐官になりたいです。
まだ未熟者ですから、ダメなものはダメだと厳しく鍛えてください」
「ありがとう。
訓練する訳ではないんだが」
「補佐官になるのなら内面的にも強くなりたいんです」
「…そうか。
後日、令状が届くと思うから頼んだよ」
「はい!」
ロスは敬礼し、笑顔を見せた。
最初は謝って素直に聞いていたエドだが、短気なのでキレてしまった。
「そんなの言われたって仕方ないだろ!!」
「都合悪くなると逆ギレするんだから」
淡々と話すアルに対し、エドは怒鳴る。
結局は言い合いの兄弟喧嘩。
「大総統、さすがに止めた方がいいのでは…」
ため息をつき、ロイが立ち上がる。
「鋼の、いい加減にしないか」
「何で俺だけなんだよ!!」
「元々の原因は?」
「エドワードくんが連絡しなかったからよね?」
「う‥‥」
ロイとリザに言われてエドは気まずそうに黙り込む。
「とりあえず、今日は宿に泊まれ。
手配はしてあるが、支払いは自分でな。
それから、宿に戻ったらロックベル嬢に連絡するように。
解決するまでは旅は許さん」
「はぁ!!?」
「査定もあるし、ゆっくり休みなさい。
査定は明日にでも」
「…分かったよ」
嫌味を言われる前にエドは大総統室から退散した。
「………。」
「さてと、今日の夕食は何にしようか?」
「へっ?」
怒られると思っていたらしく、アルは顔を上げて戸惑ったようにロイを見つめた。
優しくアルの頭をなでた。
「アルも宿に泊まるか?」
「マスタングさんの家がいいです」
「だろう?
言いたいことは沢山あるのだろうし、ゆっくり解決したらいいさ。
それでも困った時は私でもいいし、ホークアイやヒューズ、みんなが力になるよ」
「そうよ、アルフォンスくん。
頼ってくれたら力になるわ」
「…はい」
にっこりとアルが笑みを浮かべた。
「ですが、大総統」
「ん?」
「アルフォンスくんに甘すぎます。
何なんですか、あのエドワードくんとの差は!!」
ロイは苦笑いを浮かべた。
「とりあえず、捕獲したのを連絡するか」
「捕獲って…」
「ホークアイ、この連絡は一応仕事になるよな?」
「国家錬金術師絡みですからね」
「それはよかった」
ロイは受話器を手にし、電話する。
「えぇ、無事に捕獲しました。
しばらくは居るように言っていますので。
ははっ、相変わらず手厳しいですね。
別にそれは構いませんが、暴れて壊さないでくださいよ?」
情報提供者でエルリック兄弟の師匠であるイズミに電話。
イズミの扱いには慣れて来たようだ。
受話器を置くとロイは苦笑い。
「さてと、ロックベル嬢に連絡するか」
「エドワードくんが連絡するのでは?」
「私が言って素直に聞くと思うか?」
「………。」
「怒られると分かっているから兄さんはすぐに連絡しませんよ。
兄さんは厄介なことはいっつも僕に押し付けてましたから」
アルの言葉にトゲがあるのは気のせいだろうか。
「「………。」」
ロイとリザは思わず、顔を見合わせる。
「私の気のせいではないよな?」
「機嫌悪くなりました。
エドワードくんの話題は…」
「‥‥しばらく禁句だな」
アルに聞こえないようにコソコソ話す。
「アル、ロックベル嬢に外の電話で連絡して来ようか」
「あ、はい」
大総統室を出て外に行く。
「やあ、ロックベル嬢。
久しぶりだね」
「あっ、その声は…
マスタング大総統!
珍しいですね、どうしたんですか?」
「君の幼馴染みがやっと見つかったよ」
「エドが!!?」
「あぁ、今は宿にいるからそのうち連絡があるだろう」
「本当ですか!!?
ありがとうございます」
「もう1人の幼馴染みに変わるよ。
鋼のと喧嘩して少し機嫌が悪いから頼む」
「ふふ、分かりました。
お任せください!」
「頼んだよ」
アルを手招きしてロイは公衆電話の受話器を手渡す。
「鋼のはロックベル嬢とアルに弱いみたいだな」
「…そうですね。
大切な人には逆らえないからこそ、弱味なんじゃないですか?」
「確かにそうかもしれんな。
私も君には弱い」
「な…っ///」
クスッとロイは笑い、リザを見つめる。
「なにイチャついてるんだ、おまえさんは。
それより、止めなくていいのか?」
「自業自得だ」
「査定があるのでは?」
「まぁ、別に今日でなくてもいいだろう」
「やれやれ、仕事に戻るか」
「そうですね」
ヒューズ達は大総統室から出て行く。
「大総統、こんな時に言うのはどうかと思ったのですが…」
「君の答えは出たようだね。
急がなくてもよかったんだが。
まぁ、いいだろう。
答えは?」
「仲間と一生離れる訳でもありませんし。
補佐官として、大総統を支えられるのなら私は補佐官になりたいです。
まだ未熟者ですから、ダメなものはダメだと厳しく鍛えてください」
「ありがとう。
訓練する訳ではないんだが」
「補佐官になるのなら内面的にも強くなりたいんです」
「…そうか。
後日、令状が届くと思うから頼んだよ」
「はい!」
ロスは敬礼し、笑顔を見せた。
最初は謝って素直に聞いていたエドだが、短気なのでキレてしまった。
「そんなの言われたって仕方ないだろ!!」
「都合悪くなると逆ギレするんだから」
淡々と話すアルに対し、エドは怒鳴る。
結局は言い合いの兄弟喧嘩。
「大総統、さすがに止めた方がいいのでは…」
ため息をつき、ロイが立ち上がる。
「鋼の、いい加減にしないか」
「何で俺だけなんだよ!!」
「元々の原因は?」
「エドワードくんが連絡しなかったからよね?」
「う‥‥」
ロイとリザに言われてエドは気まずそうに黙り込む。
「とりあえず、今日は宿に泊まれ。
手配はしてあるが、支払いは自分でな。
それから、宿に戻ったらロックベル嬢に連絡するように。
解決するまでは旅は許さん」
「はぁ!!?」
「査定もあるし、ゆっくり休みなさい。
査定は明日にでも」
「…分かったよ」
嫌味を言われる前にエドは大総統室から退散した。
「………。」
「さてと、今日の夕食は何にしようか?」
「へっ?」
怒られると思っていたらしく、アルは顔を上げて戸惑ったようにロイを見つめた。
優しくアルの頭をなでた。
「アルも宿に泊まるか?」
「マスタングさんの家がいいです」
「だろう?
言いたいことは沢山あるのだろうし、ゆっくり解決したらいいさ。
それでも困った時は私でもいいし、ホークアイやヒューズ、みんなが力になるよ」
「そうよ、アルフォンスくん。
頼ってくれたら力になるわ」
「…はい」
にっこりとアルが笑みを浮かべた。
「ですが、大総統」
「ん?」
「アルフォンスくんに甘すぎます。
何なんですか、あのエドワードくんとの差は!!」
ロイは苦笑いを浮かべた。
「とりあえず、捕獲したのを連絡するか」
「捕獲って…」
「ホークアイ、この連絡は一応仕事になるよな?」
「国家錬金術師絡みですからね」
「それはよかった」
ロイは受話器を手にし、電話する。
「えぇ、無事に捕獲しました。
しばらくは居るように言っていますので。
ははっ、相変わらず手厳しいですね。
別にそれは構いませんが、暴れて壊さないでくださいよ?」
情報提供者でエルリック兄弟の師匠であるイズミに電話。
イズミの扱いには慣れて来たようだ。
受話器を置くとロイは苦笑い。
「さてと、ロックベル嬢に連絡するか」
「エドワードくんが連絡するのでは?」
「私が言って素直に聞くと思うか?」
「………。」
「怒られると分かっているから兄さんはすぐに連絡しませんよ。
兄さんは厄介なことはいっつも僕に押し付けてましたから」
アルの言葉にトゲがあるのは気のせいだろうか。
「「………。」」
ロイとリザは思わず、顔を見合わせる。
「私の気のせいではないよな?」
「機嫌悪くなりました。
エドワードくんの話題は…」
「‥‥しばらく禁句だな」
アルに聞こえないようにコソコソ話す。
「アル、ロックベル嬢に外の電話で連絡して来ようか」
「あ、はい」
大総統室を出て外に行く。
「やあ、ロックベル嬢。
久しぶりだね」
「あっ、その声は…
マスタング大総統!
珍しいですね、どうしたんですか?」
「君の幼馴染みがやっと見つかったよ」
「エドが!!?」
「あぁ、今は宿にいるからそのうち連絡があるだろう」
「本当ですか!!?
ありがとうございます」
「もう1人の幼馴染みに変わるよ。
鋼のと喧嘩して少し機嫌が悪いから頼む」
「ふふ、分かりました。
お任せください!」
「頼んだよ」
アルを手招きしてロイは公衆電話の受話器を手渡す。