第⑥話
夢小説設定
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そして、ふと思い出す。
「あれ、中尉は?
大佐と仕事?
というか、ここまで来ると中尉が中尉なのかも怪しく感じるんだけど」
「さすがだな、中尉も昇進したぞ」
「…やっぱりι」
「中尉は大総統の補佐官だ」
「えっ、でも、解除されて大佐の副官に戻ったんだよな?」
エドの言葉に含み笑いを浮かべる。
「まぁ、行ってみれば答えは分かるさ」
「さっきからそればっかだな…
だったら、大佐も昇進したんだろ?」
「あぁ、すっごく昇進したぞ!」
「凄い昇進だ」
「あれは昇進というんですか?」
「いいんだよ、昇進で」
(准将くらいかと思ってたけど、まさか大将になったとか?)
ヒューズ達に背を押されてエドは大総統室に向かった。
興味あるのか、ヒューズ達もついて来た。
意味を理解していないのはただ1人、エドだけだった。
大総統室の扉をノックして開けた。
「失礼しま…ッ」
ビシッと音を立てるようにエドが固まる。
「本当に知らなかったみたいだな」
「一応は軍属なのに、疎いというか…」
「錬金術以外に本当に興味ないんだな」
理由を分かっているのでエドの様子に苦笑いを浮かべた。
「エドワードくん、大丈夫?ι」
「あ~…はい」
状況が把握できずにいた。
「エドワードくん、久しぶりね。
少しは背伸びた?」
「中…、じゃないんだっけ?
昇進したって」
「‥‥今は中佐よ。
私は必要ないと思ったんだけど。
大総統の補佐官がさすがに中尉はね。
大総統が私の地位でマイナスになるのも嫌だから」
「そっか…
相変わらず、大変なんだ」
リザから視線を移した。
「やあ、鋼の」
「‥‥何でだ?」
嫌でも目につく“大総統”の地位を示しているものが。
「本当に大総統になったのかよ!?」
「この軍服と大総統室の椅子に座っているのに関わらず、信じられないかい?」
穏やかな口調で淡々と話すロイとは異なり、エドは驚きが隠せずにロイを凝視していた。
新聞紙を手にしたアルが大総統室に入って来た。
「失礼します、大総統。
言われたものを持って来ました」
「ありがとう。
これが証拠だ」
「た、確かに…」
新聞にはロイの大総統就任式のこと、ロスの無罪と謝罪文の記事などが載っていた。
新聞を見てエドはやっと納得したようだ。
「‥‥本当に野望を叶えたのかよ」
「有言実行だ」
ロイが不敵な笑みを浮かべる。
「ん? アルぅ!!?」
((気づくの遅っ!ι))
驚きのあまり、大総統のことを気にするあまりに気づくのが遅れたらしい。
エドがアルに声を掛けるより先にロイが口を開く。
「鋼の、国家錬金術師の噂を聞いたことがないか?」
「あ、あぁ‥‥
鎧の錬金術師って。
少年の国家錬金術師だと聞いてる」
「最近、合格した16歳の国家錬金術師だ。
私が就任式を行う前なんだが」
「16歳?
俺の1歳年下…
ま、まさか‥‥」
ハッとしてエドはアルを見た。
アルは黙ったまま、軍服を捲ってエドに証の“銀時計”を見せた。
「…銀時計。
その軍服は‥‥軍で働いてるのか?」
「私の補佐官だ。
アルフォンス・エルリック、16歳。
大総統付き補佐官、地位は中佐。
二つ名は鎧の錬金術師」
信じられないかのようにエドがアルを見るが、アルは冷たい眼でエドを見てる。
アルの代わりにロイが淡々と答える。
「どうしてアルを軍に入れた!!?」
「…君に私を責める資格があるのかね?」
「‥‥どういう意味だ」
ロイの軍服を掴みながら言い争う。
エドが怒りを露にしている一方、ロイは表情を崩さずに淡々と語る。
エドに対してロイも怒りがない訳ではなかった。
アルと過ごすうちに家族のような感情も芽生えていた。
「やめてよっ!
大総統は…、マスタングさんは悪くない!!
僕が国家錬金術師になるのも決意して、軍で働くのも自分で決めたんだ!
ウィンリィとばっちゃん、それに、師匠にも許しを貰った!!」
「な…っ」
「兄さんは僕が相談したい時に居なかったじゃないか!
マスタングさんは親身になって僕の相談に乗ってくれたんだ!!
忙しいはずなのに、何時間も話を聞いてくれたし!」
怒りをぶつけるようにアルはエドに怒鳴った。
「あれ、中尉は?
大佐と仕事?
というか、ここまで来ると中尉が中尉なのかも怪しく感じるんだけど」
「さすがだな、中尉も昇進したぞ」
「…やっぱりι」
「中尉は大総統の補佐官だ」
「えっ、でも、解除されて大佐の副官に戻ったんだよな?」
エドの言葉に含み笑いを浮かべる。
「まぁ、行ってみれば答えは分かるさ」
「さっきからそればっかだな…
だったら、大佐も昇進したんだろ?」
「あぁ、すっごく昇進したぞ!」
「凄い昇進だ」
「あれは昇進というんですか?」
「いいんだよ、昇進で」
(准将くらいかと思ってたけど、まさか大将になったとか?)
ヒューズ達に背を押されてエドは大総統室に向かった。
興味あるのか、ヒューズ達もついて来た。
意味を理解していないのはただ1人、エドだけだった。
大総統室の扉をノックして開けた。
「失礼しま…ッ」
ビシッと音を立てるようにエドが固まる。
「本当に知らなかったみたいだな」
「一応は軍属なのに、疎いというか…」
「錬金術以外に本当に興味ないんだな」
理由を分かっているのでエドの様子に苦笑いを浮かべた。
「エドワードくん、大丈夫?ι」
「あ~…はい」
状況が把握できずにいた。
「エドワードくん、久しぶりね。
少しは背伸びた?」
「中…、じゃないんだっけ?
昇進したって」
「‥‥今は中佐よ。
私は必要ないと思ったんだけど。
大総統の補佐官がさすがに中尉はね。
大総統が私の地位でマイナスになるのも嫌だから」
「そっか…
相変わらず、大変なんだ」
リザから視線を移した。
「やあ、鋼の」
「‥‥何でだ?」
嫌でも目につく“大総統”の地位を示しているものが。
「本当に大総統になったのかよ!?」
「この軍服と大総統室の椅子に座っているのに関わらず、信じられないかい?」
穏やかな口調で淡々と話すロイとは異なり、エドは驚きが隠せずにロイを凝視していた。
新聞紙を手にしたアルが大総統室に入って来た。
「失礼します、大総統。
言われたものを持って来ました」
「ありがとう。
これが証拠だ」
「た、確かに…」
新聞にはロイの大総統就任式のこと、ロスの無罪と謝罪文の記事などが載っていた。
新聞を見てエドはやっと納得したようだ。
「‥‥本当に野望を叶えたのかよ」
「有言実行だ」
ロイが不敵な笑みを浮かべる。
「ん? アルぅ!!?」
((気づくの遅っ!ι))
驚きのあまり、大総統のことを気にするあまりに気づくのが遅れたらしい。
エドがアルに声を掛けるより先にロイが口を開く。
「鋼の、国家錬金術師の噂を聞いたことがないか?」
「あ、あぁ‥‥
鎧の錬金術師って。
少年の国家錬金術師だと聞いてる」
「最近、合格した16歳の国家錬金術師だ。
私が就任式を行う前なんだが」
「16歳?
俺の1歳年下…
ま、まさか‥‥」
ハッとしてエドはアルを見た。
アルは黙ったまま、軍服を捲ってエドに証の“銀時計”を見せた。
「…銀時計。
その軍服は‥‥軍で働いてるのか?」
「私の補佐官だ。
アルフォンス・エルリック、16歳。
大総統付き補佐官、地位は中佐。
二つ名は鎧の錬金術師」
信じられないかのようにエドがアルを見るが、アルは冷たい眼でエドを見てる。
アルの代わりにロイが淡々と答える。
「どうしてアルを軍に入れた!!?」
「…君に私を責める資格があるのかね?」
「‥‥どういう意味だ」
ロイの軍服を掴みながら言い争う。
エドが怒りを露にしている一方、ロイは表情を崩さずに淡々と語る。
エドに対してロイも怒りがない訳ではなかった。
アルと過ごすうちに家族のような感情も芽生えていた。
「やめてよっ!
大総統は…、マスタングさんは悪くない!!
僕が国家錬金術師になるのも決意して、軍で働くのも自分で決めたんだ!
ウィンリィとばっちゃん、それに、師匠にも許しを貰った!!」
「な…っ」
「兄さんは僕が相談したい時に居なかったじゃないか!
マスタングさんは親身になって僕の相談に乗ってくれたんだ!!
忙しいはずなのに、何時間も話を聞いてくれたし!」
怒りをぶつけるようにアルはエドに怒鳴った。