第⑥話
夢小説設定
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現場は司令部の門らしい。
門番と数人の軍人が気絶して地面に倒れていた。
「これは何事だ?」
「「大総統閣下!!」」
慌てて軍人達が敬礼する。
「大総統、女性がアルフォンスに会わせろと」
「僕に?
大総統ではないんですか?」
「はい、私達も確認したのですが、アルフォンスだと…」
「兄さんは恨みを買ったことはあるけど、僕はないはず‥‥」
「とにかく、一般人が司令部には入れないと申したところ暴れだして…」
「この状態に?」
「はい」
「おまえらは避難しろ」
「ですが!」
「必要ない。
ホークアイ、アル、援護しろ」
「「はっ!」」
ロイは発火布を装着した。
軍人達は避難しながらも不安そうに見守っている。
ロイの実力を知る部下達は平然としてた。
「私は主婦だ~!!」
「はっ?」
「ま、まさか‥‥」
煙の向こうから現れた女性。
ロイは呆れつつも安堵し、ため息をついて発火布を外してポケットに入れる。
リザも手にしていた銃を戻した。
アルだけが青ざめていた。
「アルフォンスっ!!」
「ひ…っ
ご、ごめんなさい!!」
何も悪くないのに謝るのは長年の癖みたいなものだ。
「師匠、何故ここに…」
「おまえが心配だったからな!
悪いか!?」
「あ、いえ‥‥」
恐怖のあまり、ロイにしがみつく始末だ。
「イズミさん、訪問なら普通にしてください。
司令部を破壊する気ですか?」
「あいつらが悪い」
(…どっかの誰かさんとそっくりだな)
ロイの脳裏にはアームストロングの姉であるオリヴィエが浮かんでいた。
「破壊されたので直しに…」
「アルフォンス、待て」
「は、はい」
動きがまるでロボットだ。
「どうします?」
「放っておくのも可哀想だしなぁ。
とりあえず、安全だと知らせてくれ。
司令部の破壊された場所は錬金術で直してもらうから」
「分かりました」
リザが去るとロイは視線をイズミに移す。
ロイは再び、ため息をついた。
「私でなければ捕まっていましたよ?
アルの様子を見る以外に何かあるんではないですか?」
「あぁ、旦那と旅に出掛けたら目撃したんだ。
エドが列車に乗っていた」
「えっ…兄さんが!?」
「列車が出発してしまってな。
追いかけられなかったが、あの列車でエドが行きそうな場所はココだろうかと。
あんたならどうにか出来るだろ?」
「うむ、捕獲するとしよう」
イズミから見せられた地図には赤い丸が1つあり、そこにエドが行ったらしい。
「駅員にココに行きたいと言っていたから間違いない。
じゃあ、あとは頼んだからな。
見つけたら連絡をくれ」
「分かりました」
「師匠、ありがとうございました!!」
「またな」
くしゃっとアルの頭をなで、イズミは去って行く。
「アームストロング!
至急、この駅に向かってくれ」
「この駅に?」
「エドワード・エルリックの目撃情報がある。
金髪の小さな少年を捕獲しとくように私から駅に連絡しとくから。
アルの為にも多少乱暴でも捕獲しろ」
「はっ!」
敬礼してアームストロングは部下を連れて司令部から出る。
イズミが破壊してしまったものをアルは錬金術で直す。
「「おぉ~っ」」
錬金術を見たことがない軍人からは思わず歓声が上がる。
「アル、それが終わったら休憩していいから」
「分かりました」
「ロイ、手伝ってやればいいだろ?」
「私は専門外だ」
「そんなこと言って出来ないだけでは…」
「ハボック‥‥相変わらず一言多いな」
「あ、いや、だって!
火しか見たことがないんで」
「ほぉ、そんなに燃えたいと?」
ロイの火にハボックの前髪が焦げた。
「そこまで言われたらやってやる」
「大総統、何もそこまで…」
「馬鹿されたまま終われるか!
アル、チョークを貸せ」
「あ、はい…」
不機嫌そうなロイにアルが苦笑いする。
「…火以外の錬成は久々だな」
「大丈夫なんっスか?」
「馬鹿にするな」
ハボックはロイに睨まれる。
門番と数人の軍人が気絶して地面に倒れていた。
「これは何事だ?」
「「大総統閣下!!」」
慌てて軍人達が敬礼する。
「大総統、女性がアルフォンスに会わせろと」
「僕に?
大総統ではないんですか?」
「はい、私達も確認したのですが、アルフォンスだと…」
「兄さんは恨みを買ったことはあるけど、僕はないはず‥‥」
「とにかく、一般人が司令部には入れないと申したところ暴れだして…」
「この状態に?」
「はい」
「おまえらは避難しろ」
「ですが!」
「必要ない。
ホークアイ、アル、援護しろ」
「「はっ!」」
ロイは発火布を装着した。
軍人達は避難しながらも不安そうに見守っている。
ロイの実力を知る部下達は平然としてた。
「私は主婦だ~!!」
「はっ?」
「ま、まさか‥‥」
煙の向こうから現れた女性。
ロイは呆れつつも安堵し、ため息をついて発火布を外してポケットに入れる。
リザも手にしていた銃を戻した。
アルだけが青ざめていた。
「アルフォンスっ!!」
「ひ…っ
ご、ごめんなさい!!」
何も悪くないのに謝るのは長年の癖みたいなものだ。
「師匠、何故ここに…」
「おまえが心配だったからな!
悪いか!?」
「あ、いえ‥‥」
恐怖のあまり、ロイにしがみつく始末だ。
「イズミさん、訪問なら普通にしてください。
司令部を破壊する気ですか?」
「あいつらが悪い」
(…どっかの誰かさんとそっくりだな)
ロイの脳裏にはアームストロングの姉であるオリヴィエが浮かんでいた。
「破壊されたので直しに…」
「アルフォンス、待て」
「は、はい」
動きがまるでロボットだ。
「どうします?」
「放っておくのも可哀想だしなぁ。
とりあえず、安全だと知らせてくれ。
司令部の破壊された場所は錬金術で直してもらうから」
「分かりました」
リザが去るとロイは視線をイズミに移す。
ロイは再び、ため息をついた。
「私でなければ捕まっていましたよ?
アルの様子を見る以外に何かあるんではないですか?」
「あぁ、旦那と旅に出掛けたら目撃したんだ。
エドが列車に乗っていた」
「えっ…兄さんが!?」
「列車が出発してしまってな。
追いかけられなかったが、あの列車でエドが行きそうな場所はココだろうかと。
あんたならどうにか出来るだろ?」
「うむ、捕獲するとしよう」
イズミから見せられた地図には赤い丸が1つあり、そこにエドが行ったらしい。
「駅員にココに行きたいと言っていたから間違いない。
じゃあ、あとは頼んだからな。
見つけたら連絡をくれ」
「分かりました」
「師匠、ありがとうございました!!」
「またな」
くしゃっとアルの頭をなで、イズミは去って行く。
「アームストロング!
至急、この駅に向かってくれ」
「この駅に?」
「エドワード・エルリックの目撃情報がある。
金髪の小さな少年を捕獲しとくように私から駅に連絡しとくから。
アルの為にも多少乱暴でも捕獲しろ」
「はっ!」
敬礼してアームストロングは部下を連れて司令部から出る。
イズミが破壊してしまったものをアルは錬金術で直す。
「「おぉ~っ」」
錬金術を見たことがない軍人からは思わず歓声が上がる。
「アル、それが終わったら休憩していいから」
「分かりました」
「ロイ、手伝ってやればいいだろ?」
「私は専門外だ」
「そんなこと言って出来ないだけでは…」
「ハボック‥‥相変わらず一言多いな」
「あ、いや、だって!
火しか見たことがないんで」
「ほぉ、そんなに燃えたいと?」
ロイの火にハボックの前髪が焦げた。
「そこまで言われたらやってやる」
「大総統、何もそこまで…」
「馬鹿されたまま終われるか!
アル、チョークを貸せ」
「あ、はい…」
不機嫌そうなロイにアルが苦笑いする。
「…火以外の錬成は久々だな」
「大丈夫なんっスか?」
「馬鹿にするな」
ハボックはロイに睨まれる。