第⑥話
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大総統室前の扉を開けて入る。
「おはようございます、大総統」
「あぁ、おはよう」
大総統室前の受付嬢と挨拶を交わす。
大総統室の扉前にいる見張りの男性の若い軍人2人はロイに気づき、敬礼する。
「大総統、おはようございます!」
「ご苦労様です!!」
「…おはよう」
「補佐官、おはようございます!」
「おはよう。
今日もよろしくお願いね」
「「はっ!」」
口には出さないが、ロイもリザも“朝から元気だな”と思った。
大総統室の扉を開けて入る。
「アル、待たせたな。
言わないで寄り道してすまない」
「あ、いえ…
探しに行こうかとは思ったんですけど、すれ違いになるといけないのでここで待っていました」
「それが正しい選択だな」
ロイは微かに笑みを浮かべ、席に着いた。
リザがロイにマグカップを手渡す。
「…疲れたのではないですか。
大総統なんですから相手にしなくてもよろしいのでは?」
「あぁ、ありがとう。
無視するわけにもいかんからな」
「そうですね」
「次からは呼び出すことにするよ」
「それがよろしいかと」
上層部のせいで余計なストレスが溜まったようだ。
「…大総統。
お聞きしてもよろしいですか?」
「ん?
君が珍しいな。
どうした?」
リザに言う“君”は上層部の時とは異なり、嫌味ではなく、親しみが込められている。
リザに君と言うのはリザ限定の口癖とも言える。
「あの話は本気なのですか?」
「マリア・ロスの答え次第だ」
「私は貴方の気持ちを聞いているんです」
リザはロイの瞳を見つめる。
無表情だが、決して冷たい訳ではない。
「私はいつだって本気だよ。
補佐官が女性なのは不満かい?」
「…そんなことは」
「君はいつだって私の特別な補佐官だ。
いや、補佐官というだけではないな。
私が言わなくとも理解してくれる」
「大総統‥‥」
リザの本音は少し不満というよりも嫉妬だろう。
自分だけが特別な補佐官という優越感がなかった訳ではない。
ロイの言葉はいつだってリザの心を動かす。
「…貴方には敵いませんね」
「それは光栄だ。
それで?」
「その先も言わすのですか?
意地が悪い」
「冗談だよ」
ロイとリザは互いの心を探っているようなやりとり。
それでいて遊んでいるような感覚。
「真面目だし、彼女が的確だよ。
下の者にもチャンスはあると思わせられるし、君がセクハラに被害に遭うこともない。
ここに男性が入れば気まずくなるし。
若すぎると普通は知識や経験が足らない。
あぁ、アルは違うよ。
年配すぎると頭が固すぎる。
さすがに補佐官2人だと仕事量が多い時は大変だろう?
断られたらまた違う人を探さなくてはならないが…」
仕事のことだけでなく、補佐官の環境も考えてくれるのはロイくらいだろう。
ノックされ、大総統室の扉が開いた。
「よぉ、ロイ!
また上層部の奴等に見合い話されたんだって?」
「ヒューズ、おまえなぁ…ι」
呆れたようにロイがため息をつく。
「余計なお世話だ。
ヒューズ、何の用だ?」
「書類を提出。
大総統閣下のサインが必要なんだよ」
「…そうか」
「結婚はいいぞ~。
あぁ、忘れてた」
「なんだ?」
「エリシアの新しい写真が出来たんだよ。
見る? 見るか!!?」
「いらん!」
相変わらずの親馬鹿なヒューズだ。
「大総統、お見合いするんですか?」
「違う違う、前にもあっただろう?
上層部の奴等がコネを作りたくて見合いさせたいだけだ。
まったく、面倒だ」
「そう言うなら結婚すればいいだろ」
「…リザさんと?」
「ぶっ!」
アルの天然発言にロイは口に含んでいたコーヒーを吹き出し、リザは持っていた書類を落とした。
「あ、あれ…?
変なこと言いましたか?」
「変なことというか…。
アル、その天然発言はちょっとなぁ…」
不思議そうにアルが首を傾げる。
「おはようございます、大総統」
「あぁ、おはよう」
大総統室前の受付嬢と挨拶を交わす。
大総統室の扉前にいる見張りの男性の若い軍人2人はロイに気づき、敬礼する。
「大総統、おはようございます!」
「ご苦労様です!!」
「…おはよう」
「補佐官、おはようございます!」
「おはよう。
今日もよろしくお願いね」
「「はっ!」」
口には出さないが、ロイもリザも“朝から元気だな”と思った。
大総統室の扉を開けて入る。
「アル、待たせたな。
言わないで寄り道してすまない」
「あ、いえ…
探しに行こうかとは思ったんですけど、すれ違いになるといけないのでここで待っていました」
「それが正しい選択だな」
ロイは微かに笑みを浮かべ、席に着いた。
リザがロイにマグカップを手渡す。
「…疲れたのではないですか。
大総統なんですから相手にしなくてもよろしいのでは?」
「あぁ、ありがとう。
無視するわけにもいかんからな」
「そうですね」
「次からは呼び出すことにするよ」
「それがよろしいかと」
上層部のせいで余計なストレスが溜まったようだ。
「…大総統。
お聞きしてもよろしいですか?」
「ん?
君が珍しいな。
どうした?」
リザに言う“君”は上層部の時とは異なり、嫌味ではなく、親しみが込められている。
リザに君と言うのはリザ限定の口癖とも言える。
「あの話は本気なのですか?」
「マリア・ロスの答え次第だ」
「私は貴方の気持ちを聞いているんです」
リザはロイの瞳を見つめる。
無表情だが、決して冷たい訳ではない。
「私はいつだって本気だよ。
補佐官が女性なのは不満かい?」
「…そんなことは」
「君はいつだって私の特別な補佐官だ。
いや、補佐官というだけではないな。
私が言わなくとも理解してくれる」
「大総統‥‥」
リザの本音は少し不満というよりも嫉妬だろう。
自分だけが特別な補佐官という優越感がなかった訳ではない。
ロイの言葉はいつだってリザの心を動かす。
「…貴方には敵いませんね」
「それは光栄だ。
それで?」
「その先も言わすのですか?
意地が悪い」
「冗談だよ」
ロイとリザは互いの心を探っているようなやりとり。
それでいて遊んでいるような感覚。
「真面目だし、彼女が的確だよ。
下の者にもチャンスはあると思わせられるし、君がセクハラに被害に遭うこともない。
ここに男性が入れば気まずくなるし。
若すぎると普通は知識や経験が足らない。
あぁ、アルは違うよ。
年配すぎると頭が固すぎる。
さすがに補佐官2人だと仕事量が多い時は大変だろう?
断られたらまた違う人を探さなくてはならないが…」
仕事のことだけでなく、補佐官の環境も考えてくれるのはロイくらいだろう。
ノックされ、大総統室の扉が開いた。
「よぉ、ロイ!
また上層部の奴等に見合い話されたんだって?」
「ヒューズ、おまえなぁ…ι」
呆れたようにロイがため息をつく。
「余計なお世話だ。
ヒューズ、何の用だ?」
「書類を提出。
大総統閣下のサインが必要なんだよ」
「…そうか」
「結婚はいいぞ~。
あぁ、忘れてた」
「なんだ?」
「エリシアの新しい写真が出来たんだよ。
見る? 見るか!!?」
「いらん!」
相変わらずの親馬鹿なヒューズだ。
「大総統、お見合いするんですか?」
「違う違う、前にもあっただろう?
上層部の奴等がコネを作りたくて見合いさせたいだけだ。
まったく、面倒だ」
「そう言うなら結婚すればいいだろ」
「…リザさんと?」
「ぶっ!」
アルの天然発言にロイは口に含んでいたコーヒーを吹き出し、リザは持っていた書類を落とした。
「あ、あれ…?
変なこと言いましたか?」
「変なことというか…。
アル、その天然発言はちょっとなぁ…」
不思議そうにアルが首を傾げる。