第⑤話
夢小説設定
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アルの運転で着替える為に一旦、家に戻る。
リザは途中まで一緒なので乗って行く。
「部屋まで送るが」
「いえ、ここでいいです。
迎えもいりませんから」
「…分かったよ」
残念そうにロイが苦笑いを浮かべる。
「それでは、また」
車から降りると敬礼してリザは見送る。
「大総統、僕はここで待っていますから。
お急ぎください」
「分かった」
アルは車の中で待機し、ロイを待ってる。
家に入ると自室のクローゼットからYシャツと軍服を取り出す。
「…っと。
忘れるところだった」
銀時計を脱いだ洋服のポケットから取り出し、軍服に銀時計のチェーンを通して装着する。
(忘れたりしたら国家錬金術師なのにと、からかわれるところだった)
ヒューズやハボックが楽しそうに自分をからかう姿が安易に想像できた。
いつも愛用している香水をつけた。
爽やかな香りでロイは気に入っている。
「アル、すまない。
待たせたな」
「いえ‥‥」
「運転には慣れてきたか?」
「…未だに緊張します」
車に乗り込みながらアルと話すのが好きだったりする。
それはアルに限らず、リザやヒューズだったり。
お喋りが好きというよりも、些細な会話が楽しいのだろう。
「まぁ、毎日運転してれば慣れるさ。
慣れすぎるのもよくないけどね。
ある程度の緊張感はいいと思うし」
「気を抜いて事故なんて洒落になりませんからね」
「…そうだな」
それこそ、スキャンダルになり兼ねない。
司令部に着くと車から降りる。
「大総統、おはようございます」
「…おはよう。
君の方が早かったようだね」
リザが車のドアを開け、ロイは車から降りる。
アルが車を駐車場に停めに行き、ロイは先にリザと共に司令部に入って行く。
「ちょっと寄りたいところがあるんだが、いいか?」
「構いません。
どちらに?」
「マリア・ロスに用事がある。
出勤しているか?」
「はい、今日は午前からの出勤予定ですから」
仲間達の出勤時間はリザがある程度なら把握しているのだ。
ノックして、ドアを開ける。
仕事をしていた軍人達の動きが止まり、ハッとして敬礼する。
「大総統、どうかなされたのですか?」
「アームストロング、マリア・ロスに用事があるのだが…」
「彼女が何かしたのですか?」
「あぁ、心配するな。
仕事の話だ」
「そうですか。
すみません、彼女は今席を外してまして‥‥」
「…そうか」
「大総統自ら来て頂いたのに申し訳ないです」
「いや、大丈夫だ」
「すぐに戻るはずですからこちらでお待ちになりますか」
「そうさせてもらうよ」
大総統の存在に思わず、ほかの軍人達は緊張感の中で仕事していた。
久々に仲間達と過ごせた夜…。
心からの笑顔が溢れる時間だった‥‥。
-END-
リザは途中まで一緒なので乗って行く。
「部屋まで送るが」
「いえ、ここでいいです。
迎えもいりませんから」
「…分かったよ」
残念そうにロイが苦笑いを浮かべる。
「それでは、また」
車から降りると敬礼してリザは見送る。
「大総統、僕はここで待っていますから。
お急ぎください」
「分かった」
アルは車の中で待機し、ロイを待ってる。
家に入ると自室のクローゼットからYシャツと軍服を取り出す。
「…っと。
忘れるところだった」
銀時計を脱いだ洋服のポケットから取り出し、軍服に銀時計のチェーンを通して装着する。
(忘れたりしたら国家錬金術師なのにと、からかわれるところだった)
ヒューズやハボックが楽しそうに自分をからかう姿が安易に想像できた。
いつも愛用している香水をつけた。
爽やかな香りでロイは気に入っている。
「アル、すまない。
待たせたな」
「いえ‥‥」
「運転には慣れてきたか?」
「…未だに緊張します」
車に乗り込みながらアルと話すのが好きだったりする。
それはアルに限らず、リザやヒューズだったり。
お喋りが好きというよりも、些細な会話が楽しいのだろう。
「まぁ、毎日運転してれば慣れるさ。
慣れすぎるのもよくないけどね。
ある程度の緊張感はいいと思うし」
「気を抜いて事故なんて洒落になりませんからね」
「…そうだな」
それこそ、スキャンダルになり兼ねない。
司令部に着くと車から降りる。
「大総統、おはようございます」
「…おはよう。
君の方が早かったようだね」
リザが車のドアを開け、ロイは車から降りる。
アルが車を駐車場に停めに行き、ロイは先にリザと共に司令部に入って行く。
「ちょっと寄りたいところがあるんだが、いいか?」
「構いません。
どちらに?」
「マリア・ロスに用事がある。
出勤しているか?」
「はい、今日は午前からの出勤予定ですから」
仲間達の出勤時間はリザがある程度なら把握しているのだ。
ノックして、ドアを開ける。
仕事をしていた軍人達の動きが止まり、ハッとして敬礼する。
「大総統、どうかなされたのですか?」
「アームストロング、マリア・ロスに用事があるのだが…」
「彼女が何かしたのですか?」
「あぁ、心配するな。
仕事の話だ」
「そうですか。
すみません、彼女は今席を外してまして‥‥」
「…そうか」
「大総統自ら来て頂いたのに申し訳ないです」
「いや、大丈夫だ」
「すぐに戻るはずですからこちらでお待ちになりますか」
「そうさせてもらうよ」
大総統の存在に思わず、ほかの軍人達は緊張感の中で仕事していた。
久々に仲間達と過ごせた夜…。
心からの笑顔が溢れる時間だった‥‥。
-END-