第①話
夢小説設定
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式典を翌日に控えているのだが、仲間達は呼び出されて向かう。
大事な話があると言われたら行かない訳にもいかなかった。
会議室の扉を開き、そこにいたのは呼び出した張本人ではなかった。
とても懐かしい顔があった。
「「ロス少尉!?ι」」
ヒューズ中佐に重軽傷を負わせ、無罪の罪で逃亡の身となったマリア・ロス少尉の姿があった。
ハッとして慌てて口を押さえる。
「ど、どうして…」
「何でここに‥‥」
「捕まったらどうするんですか」
外に聞こえないようにヒソヒソと小声で話し、聞きたいことが沢山あった。
「――その心配はいらない」
奥のドアから出て来たのはロイ。
「マリア・ロス少尉。
本日付けで無罪とする」
「「…っ!!」」
ロイの手には無罪の証の書類に大総統の印が押されていた。
「すまない、文句を言う奴等を説得するのに時間がかかった」
「そんな‥‥」
「これが終われば君は自由だ。
ご両親とも会える」
「ありがとうございます!!」
涙が溢れ、ロイから1枚の書類を手にした。
歓声が上がり、ヒューズを中心に祝福されていた。
「俺が失敗したばかりに悪かったな」
「いえ、中佐が亡くならなくてよかったです」
「我輩…感激です!!」
泣きながら抱きつかれそうになり、ロス少尉は逃げる。
その様子に苦笑いしながらも誰もが嬉しそうだ。
「ロイ、話ってのはこれか?」
「いや‥‥話はここからだ。
座ってくれ」
首を傾げながらも全員が座る。
「これで全員か?」
「…迷子になっているかもな」
「この奥には来たことないはずですから」
「‥‥違う奴なら来たみたいだな」
ロイが立ち上がり、扉を開けた。
「うわぁっ!?」
「「………。」」
部屋に倒れるように入って来たのはブロッシュ軍曹。
「何をしているんだ、君は…」
「ロス少尉が…
話が聞こえて心配になって‥‥」
「まぁ、構わん」
「へっ?」
「君も参加しなさい。
1人も2人も変わりない」
「ありがとうございます!!」
嬉しそうなブロッシュ軍曹に苦笑いする。
「いや~、何だか楽しそうだね」
「うわっ!!?」
いきなり気配なしで後ろから現れた軍人。
いつの間に後ろにいたのだろうか。
「「グラマン将軍!」」
慌てて立ち上がり、全員が敬礼する。
「マスタングくん」
「はっ!」
「君、もうワシより上でしょう?」
「あ‥‥」
ロイは困ったように苦笑いし、敬礼していた腕をおろす。
「長年の癖だな」
「うるさい…」
ヒューズにからかわれ、不満そうに見た。
「将軍、東方司令部は…」
「任せて来た」
「はっ?」
「明日は君の活躍を見ようと思ってね」
「…そうですか」
「私もいいかな」
「あ、はい…
構いませんが‥‥」
グラマン将軍に多少なり、戸惑う。
「これで全員?」
「あと1人だ。
これは迷ってると考えていいな。
ハボック、探して来てくれ」
「誰っスか?」
「アルフォンス・エルリックだ」
「来てるんスか?」
「…大将も?」
「いや、1人だ。
国家錬金術師の試験に合格した」
「そうなんスか!」
「兄弟揃って国家錬金術師か…」
「そんじゃ、行って来ますよ」
「なるべく早くな」
「了解」
自然に笑みを浮かべ、煙草をくわえてハボックが出て行く。
大事な話があると言われたら行かない訳にもいかなかった。
会議室の扉を開き、そこにいたのは呼び出した張本人ではなかった。
とても懐かしい顔があった。
「「ロス少尉!?ι」」
ヒューズ中佐に重軽傷を負わせ、無罪の罪で逃亡の身となったマリア・ロス少尉の姿があった。
ハッとして慌てて口を押さえる。
「ど、どうして…」
「何でここに‥‥」
「捕まったらどうするんですか」
外に聞こえないようにヒソヒソと小声で話し、聞きたいことが沢山あった。
「――その心配はいらない」
奥のドアから出て来たのはロイ。
「マリア・ロス少尉。
本日付けで無罪とする」
「「…っ!!」」
ロイの手には無罪の証の書類に大総統の印が押されていた。
「すまない、文句を言う奴等を説得するのに時間がかかった」
「そんな‥‥」
「これが終われば君は自由だ。
ご両親とも会える」
「ありがとうございます!!」
涙が溢れ、ロイから1枚の書類を手にした。
歓声が上がり、ヒューズを中心に祝福されていた。
「俺が失敗したばかりに悪かったな」
「いえ、中佐が亡くならなくてよかったです」
「我輩…感激です!!」
泣きながら抱きつかれそうになり、ロス少尉は逃げる。
その様子に苦笑いしながらも誰もが嬉しそうだ。
「ロイ、話ってのはこれか?」
「いや‥‥話はここからだ。
座ってくれ」
首を傾げながらも全員が座る。
「これで全員か?」
「…迷子になっているかもな」
「この奥には来たことないはずですから」
「‥‥違う奴なら来たみたいだな」
ロイが立ち上がり、扉を開けた。
「うわぁっ!?」
「「………。」」
部屋に倒れるように入って来たのはブロッシュ軍曹。
「何をしているんだ、君は…」
「ロス少尉が…
話が聞こえて心配になって‥‥」
「まぁ、構わん」
「へっ?」
「君も参加しなさい。
1人も2人も変わりない」
「ありがとうございます!!」
嬉しそうなブロッシュ軍曹に苦笑いする。
「いや~、何だか楽しそうだね」
「うわっ!!?」
いきなり気配なしで後ろから現れた軍人。
いつの間に後ろにいたのだろうか。
「「グラマン将軍!」」
慌てて立ち上がり、全員が敬礼する。
「マスタングくん」
「はっ!」
「君、もうワシより上でしょう?」
「あ‥‥」
ロイは困ったように苦笑いし、敬礼していた腕をおろす。
「長年の癖だな」
「うるさい…」
ヒューズにからかわれ、不満そうに見た。
「将軍、東方司令部は…」
「任せて来た」
「はっ?」
「明日は君の活躍を見ようと思ってね」
「…そうですか」
「私もいいかな」
「あ、はい…
構いませんが‥‥」
グラマン将軍に多少なり、戸惑う。
「これで全員?」
「あと1人だ。
これは迷ってると考えていいな。
ハボック、探して来てくれ」
「誰っスか?」
「アルフォンス・エルリックだ」
「来てるんスか?」
「…大将も?」
「いや、1人だ。
国家錬金術師の試験に合格した」
「そうなんスか!」
「兄弟揃って国家錬金術師か…」
「そんじゃ、行って来ますよ」
「なるべく早くな」
「了解」
自然に笑みを浮かべ、煙草をくわえてハボックが出て行く。