第⑤話
夢小説設定
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思い出したようにロイはリザを見た。
「忘れてならない仲間がもう1人いたな。
1人というより、1匹か。
ブラックハヤテ号は人造人間の気配を察知できる。
史上最年少の出世頭の少尉だもんな」
「クスッ…ブラハも喜びます」
ロイの言葉にリザは笑う。
「大総統、開けていいっスか?」
「もちろん」
綺麗にラッピングされているプレゼントを開ける。
「おぉ~!!
大総統、ありがとうございます!」
「前のライターは闘いで私がダメにしてしまったからな。
もっと早く買ってやりたかったんだが、時間がなくてな…」
「これ、かなり高いやつですよね?」
「うっわ…!!
ずっと欲しかったのがどうして分かったんですか!
でも、こんな高額なものを…」
「たいしたものではない」
ハボック達には高額なものでもロイにはそうではないようだ。
「あ、もしかして、そのピアス…」
「大総統に貰ったのよ」
「宝石‥‥」
嬉しそうに微笑むリザにハボック達は黙り込んだ。
(だから、何で付き合わないんだ?)
(自分がどんなに幸せそうに笑ってるか気づいてないんだろうな…)
ハボックとブレダは顔を見合わせ、ため息をついた。
ロイ以外はこんな機会でなければ、高級料理も高級酒も口には出来ない。
以前に比べて昇進したので給料も上がったが、前よりも少し余裕が出来ただけで今でも給料日前になると金欠になり、贅沢なんて出来ない。
金欠になるのは仲間や部下とお酒を飲むからなのだが…。
ハボックの場合は煙草代でほとんどお金が消えてゆくらしい。
「…そんなに慌てて食わんでもいいだろう?
君達はもっと味わって食おうとは思わんのかね?」
「こんな贅沢なんて出来ませんから!!」
「大総統とは違うんですよ!」
「ハボック、ブレダ…
分かったから、とりあえず、口は拭けι」
ロイは呆れたように頭を押さえ、ため息をついた。
それを見て美味しそうに味わって食べていたファルマンとフュリーは唖然とする。
こちらはいつ食べれるか分からないので味わっていつもよりもゆっくり食べていたらしい。
リザは苦笑いして慰めるようにロイの肩を叩く。
「せっかくの食事と酒が…
こ、これはこれでありか?」
「この2人らしくていいかと…」
「苦しい言い訳と思わないか?」
「‥‥多少はι」
ロイとリザは顔を見合わせて苦笑いを浮かべ、乾杯した。
この2人のせいで乾杯も出来なかった。
向かいの席を見るとファルマンとフュリーも赤い顔をしながら乾杯していた。
この2人は人並みには飲めるが、酒に強い訳じゃないようだ。
実は内緒ではあるが、大総統になる前にこの店には何度はリザは来たことがある。
ハボック達の出前、初めて来たような素振りをしていたのだ。
「ファルマン、フュリー。
ホークアイもだが、酒の量は考えて飲めよ?
酔い潰れないようにな」
「あ、はい」
「分かっていますよ。
大総統、我々よりもこの2人は…」
「言っても無駄かと。
上機嫌に出来上がってますよ?」
「フュリーの言う通りだな。
実はな、最初の数本以外は酒を薄めているんだよ」
「いつの間に…」
「あぁ、君達のは薄めておらん。
こうガバガバ飲んで倒れられても困る」
呆れた顔をしつつもロイは楽しそうで、その瞳は優しい。
久々で楽しくて気分も上々、ハボックとブレダに乗せられてロイもついつい飲みすぎてしまった。
それでも表情に変化が見えないのでロイを見て酔ってると分かるのは限られた親しい人物だけだろう。
支払いを済ませて店から出ると火照ってる身体には夜風が心地よいと感じる。
「大総統、ご馳走様です」
「あぁ…」
見事に酔っ払っている姿にロイは思わず、苦笑いする。
舌足らずなお礼の言葉に苦笑いするのも分からなくはない。
(‥‥ここまで酔っ払っているともう怒る気にもならんな。
まぁ、久々だったし、大目に見るか。
私達以外は午後出勤に変えといてよかったな。
明日までに酒の臭いは消えるといいが…)
大総統の権力でハボック達の出勤時間を変更させておいたのだ。
(まぁ、これくらいの権力なら許される範囲だろう)
事情で権力を使うことは大総統になってからは減った。
仲間や国民の為に権力を使うことはあるが…。
「忘れてならない仲間がもう1人いたな。
1人というより、1匹か。
ブラックハヤテ号は人造人間の気配を察知できる。
史上最年少の出世頭の少尉だもんな」
「クスッ…ブラハも喜びます」
ロイの言葉にリザは笑う。
「大総統、開けていいっスか?」
「もちろん」
綺麗にラッピングされているプレゼントを開ける。
「おぉ~!!
大総統、ありがとうございます!」
「前のライターは闘いで私がダメにしてしまったからな。
もっと早く買ってやりたかったんだが、時間がなくてな…」
「これ、かなり高いやつですよね?」
「うっわ…!!
ずっと欲しかったのがどうして分かったんですか!
でも、こんな高額なものを…」
「たいしたものではない」
ハボック達には高額なものでもロイにはそうではないようだ。
「あ、もしかして、そのピアス…」
「大総統に貰ったのよ」
「宝石‥‥」
嬉しそうに微笑むリザにハボック達は黙り込んだ。
(だから、何で付き合わないんだ?)
(自分がどんなに幸せそうに笑ってるか気づいてないんだろうな…)
ハボックとブレダは顔を見合わせ、ため息をついた。
ロイ以外はこんな機会でなければ、高級料理も高級酒も口には出来ない。
以前に比べて昇進したので給料も上がったが、前よりも少し余裕が出来ただけで今でも給料日前になると金欠になり、贅沢なんて出来ない。
金欠になるのは仲間や部下とお酒を飲むからなのだが…。
ハボックの場合は煙草代でほとんどお金が消えてゆくらしい。
「…そんなに慌てて食わんでもいいだろう?
君達はもっと味わって食おうとは思わんのかね?」
「こんな贅沢なんて出来ませんから!!」
「大総統とは違うんですよ!」
「ハボック、ブレダ…
分かったから、とりあえず、口は拭けι」
ロイは呆れたように頭を押さえ、ため息をついた。
それを見て美味しそうに味わって食べていたファルマンとフュリーは唖然とする。
こちらはいつ食べれるか分からないので味わっていつもよりもゆっくり食べていたらしい。
リザは苦笑いして慰めるようにロイの肩を叩く。
「せっかくの食事と酒が…
こ、これはこれでありか?」
「この2人らしくていいかと…」
「苦しい言い訳と思わないか?」
「‥‥多少はι」
ロイとリザは顔を見合わせて苦笑いを浮かべ、乾杯した。
この2人のせいで乾杯も出来なかった。
向かいの席を見るとファルマンとフュリーも赤い顔をしながら乾杯していた。
この2人は人並みには飲めるが、酒に強い訳じゃないようだ。
実は内緒ではあるが、大総統になる前にこの店には何度はリザは来たことがある。
ハボック達の出前、初めて来たような素振りをしていたのだ。
「ファルマン、フュリー。
ホークアイもだが、酒の量は考えて飲めよ?
酔い潰れないようにな」
「あ、はい」
「分かっていますよ。
大総統、我々よりもこの2人は…」
「言っても無駄かと。
上機嫌に出来上がってますよ?」
「フュリーの言う通りだな。
実はな、最初の数本以外は酒を薄めているんだよ」
「いつの間に…」
「あぁ、君達のは薄めておらん。
こうガバガバ飲んで倒れられても困る」
呆れた顔をしつつもロイは楽しそうで、その瞳は優しい。
久々で楽しくて気分も上々、ハボックとブレダに乗せられてロイもついつい飲みすぎてしまった。
それでも表情に変化が見えないのでロイを見て酔ってると分かるのは限られた親しい人物だけだろう。
支払いを済ませて店から出ると火照ってる身体には夜風が心地よいと感じる。
「大総統、ご馳走様です」
「あぁ…」
見事に酔っ払っている姿にロイは思わず、苦笑いする。
舌足らずなお礼の言葉に苦笑いするのも分からなくはない。
(‥‥ここまで酔っ払っているともう怒る気にもならんな。
まぁ、久々だったし、大目に見るか。
私達以外は午後出勤に変えといてよかったな。
明日までに酒の臭いは消えるといいが…)
大総統の権力でハボック達の出勤時間を変更させておいたのだ。
(まぁ、これくらいの権力なら許される範囲だろう)
事情で権力を使うことは大総統になってからは減った。
仲間や国民の為に権力を使うことはあるが…。