第⑤話
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リザはロイにカップを手渡した。
「…随分といきなりだな。
あ、いや、ありがとう。
機嫌悪くないか?」
「大総統、ヒューズ将軍を一度燃やしてはいかがですか」
「リザちゃん、まだ怒ってる?」
「怒っていません」
「ヒューズ、何をしたんだ?
場合に寄っては燃やすが?」
ロイが発火布を手にヒューズを見る。
「あ~、いや、ロイが起きないからさ。
キスをして起こしてくれないか頼んだんだよ。
ロイなら、それで起きるかなぁっと」
「ヒューズ将軍っ!」
「ぶっ!
ゴホッ…ゴホッ…」
飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになり、ロイは咳き込む。
「大丈夫ですか?」
「ゴホッ…ゴホッ…
あ、あぁ、もう大丈夫だから。
ヒューズっ!
おまえなぁ!!」
微かに頬を赤らめてロイは大声を上げる。
「キスされたくなかったか?」
「そりゃ、されたくないと言えば嘘になるが…
あ、いやいや!
合意なしで寝てる時のキスは嫌だな。
それに、ホークアイはそんなことはしない。
ほかの女性と一緒にするな。
あんな女共と違って軽々しくないんだ」
「大総統…」
ロイの言葉に少し驚きつつも、リザは微かに嬉しそうに微笑む。
ヒューズはリザをチラッと見た。
「信頼してるな、リザちゃんのことは。
リザちゃん、よかったね、大切にされて」
「なっ!!?」
「からかうな、ヒューズ」
ロイから睨まれ、ヒューズが苦笑いを浮かべる。
「ホークアイ、確認したいことがある」
「あ、はい」
「あいつらの仕事は定時で終わるか?」
「あいつら?」
「ハボック達だ」
「えぇ、何もなければ…」
「だったら、仕事が終わって予定がないならここに来るように言ってくれないか?
予定がないか聞いて来てくれ」
「分かりました」
「ホークアイ、君の予定は?」
「特にありませんが…」
「あぁ、ブラハがいるか」
「今日は連れて来ています」
「それなら問題はないな」
「とりあえず、行って来ますね」
「あぁ、頼むよ」
意味が分からないまま、リザは大総統室から出て行く。
ロイはいつも持ち歩いている手帳を開く。
「そういや、アルは錬金術の研究手帳はあるのか?」
「あっ、はい。
資格を貰った時に。
どんな暗号にするか悩んだんですけど…」
「アル、話していいのか?」
「ヒューズ将軍は詳しくありませんから」
「事実だが、酷くないか、それは…」
「それが事実です」
「ロイもいるのはいいのか?」
「大総統には問題ありません。
だって、知ってますから」
「どんな風にすればいいのかと相談されたんだ」
「仲がいいな」
「僕の暗号は日記ですよ」
「日記?
エドもそうじゃなかったか?」
「兄さんは旅日誌ですね。
僕は普通の日記です。
本当に普通ですよ。
あっ、見てみますか?」
「どれどれ…」
アルの研究手帳をヒューズが見る。
「‥‥ロイばかり出て来る気がするな」
「一緒に暮らしてますから基本的には」
「仕事のことも書いてあるが、随分と短いんだな」
「詳しく書く訳にはいきませんし」
「だからって…
書類を書き上げました、たった一言か」
「いけませんか?」
「いや、別にいいんだけどな」
「その方が普通の日記に見えて問題ない。
日記らしくないと見る人が見れば、暗号だとバレるからな」
「そういうもんか。
俺にはよくわからんな」
ヒューズがアルに研究手帳を返した。
ヒューズにはやはり、錬金術のことは理解できない。
「俺には理解できねぇな」
「そう簡単に理解されてたまるか」
「はい、修行してない人に理解されては困ります」
「修行するのか?」
「当たり前だろ」
「当然ですよ」
何を言っているんだと言う眼で見られるヒューズだった。
「アル、今日は出掛けるから留守番を…
あ、いや‥‥」
「どうしたんですか?」
「ヒューズ、今日になるか分からないが、アルを泊まらせてもらえるか?
食事も頼む」
「あぁ、いつでも大歓迎だ!!」
「えっ…
留守番くらい出来ますよ?」
「あの広い家で寂しいと泣いたのはどこの誰だ」
「う‥‥」
頬を赤らめてアルは言葉を詰まらせた。
「ハボック達と約束したからな。
ご褒美ってとこか。
アルも成人になったら連れて行くから」
「あぁ、大人の話ですか」
「あ、いや、そういう訳では。
遅くなるだろうし。
さすがに深夜まで連れ歩く訳にはいかないからな」
「じゃあ、大人になったら美味しいお酒を奢ってもらいます」
「ははっ、了解」
にっこりとアルは笑う。
「1日ですが、お世話になります」
「そう堅苦しいのはいらねぇよ」
ヒューズはアルの頭をくしゃっとなでた。
「…随分といきなりだな。
あ、いや、ありがとう。
機嫌悪くないか?」
「大総統、ヒューズ将軍を一度燃やしてはいかがですか」
「リザちゃん、まだ怒ってる?」
「怒っていません」
「ヒューズ、何をしたんだ?
場合に寄っては燃やすが?」
ロイが発火布を手にヒューズを見る。
「あ~、いや、ロイが起きないからさ。
キスをして起こしてくれないか頼んだんだよ。
ロイなら、それで起きるかなぁっと」
「ヒューズ将軍っ!」
「ぶっ!
ゴホッ…ゴホッ…」
飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになり、ロイは咳き込む。
「大丈夫ですか?」
「ゴホッ…ゴホッ…
あ、あぁ、もう大丈夫だから。
ヒューズっ!
おまえなぁ!!」
微かに頬を赤らめてロイは大声を上げる。
「キスされたくなかったか?」
「そりゃ、されたくないと言えば嘘になるが…
あ、いやいや!
合意なしで寝てる時のキスは嫌だな。
それに、ホークアイはそんなことはしない。
ほかの女性と一緒にするな。
あんな女共と違って軽々しくないんだ」
「大総統…」
ロイの言葉に少し驚きつつも、リザは微かに嬉しそうに微笑む。
ヒューズはリザをチラッと見た。
「信頼してるな、リザちゃんのことは。
リザちゃん、よかったね、大切にされて」
「なっ!!?」
「からかうな、ヒューズ」
ロイから睨まれ、ヒューズが苦笑いを浮かべる。
「ホークアイ、確認したいことがある」
「あ、はい」
「あいつらの仕事は定時で終わるか?」
「あいつら?」
「ハボック達だ」
「えぇ、何もなければ…」
「だったら、仕事が終わって予定がないならここに来るように言ってくれないか?
予定がないか聞いて来てくれ」
「分かりました」
「ホークアイ、君の予定は?」
「特にありませんが…」
「あぁ、ブラハがいるか」
「今日は連れて来ています」
「それなら問題はないな」
「とりあえず、行って来ますね」
「あぁ、頼むよ」
意味が分からないまま、リザは大総統室から出て行く。
ロイはいつも持ち歩いている手帳を開く。
「そういや、アルは錬金術の研究手帳はあるのか?」
「あっ、はい。
資格を貰った時に。
どんな暗号にするか悩んだんですけど…」
「アル、話していいのか?」
「ヒューズ将軍は詳しくありませんから」
「事実だが、酷くないか、それは…」
「それが事実です」
「ロイもいるのはいいのか?」
「大総統には問題ありません。
だって、知ってますから」
「どんな風にすればいいのかと相談されたんだ」
「仲がいいな」
「僕の暗号は日記ですよ」
「日記?
エドもそうじゃなかったか?」
「兄さんは旅日誌ですね。
僕は普通の日記です。
本当に普通ですよ。
あっ、見てみますか?」
「どれどれ…」
アルの研究手帳をヒューズが見る。
「‥‥ロイばかり出て来る気がするな」
「一緒に暮らしてますから基本的には」
「仕事のことも書いてあるが、随分と短いんだな」
「詳しく書く訳にはいきませんし」
「だからって…
書類を書き上げました、たった一言か」
「いけませんか?」
「いや、別にいいんだけどな」
「その方が普通の日記に見えて問題ない。
日記らしくないと見る人が見れば、暗号だとバレるからな」
「そういうもんか。
俺にはよくわからんな」
ヒューズがアルに研究手帳を返した。
ヒューズにはやはり、錬金術のことは理解できない。
「俺には理解できねぇな」
「そう簡単に理解されてたまるか」
「はい、修行してない人に理解されては困ります」
「修行するのか?」
「当たり前だろ」
「当然ですよ」
何を言っているんだと言う眼で見られるヒューズだった。
「アル、今日は出掛けるから留守番を…
あ、いや‥‥」
「どうしたんですか?」
「ヒューズ、今日になるか分からないが、アルを泊まらせてもらえるか?
食事も頼む」
「あぁ、いつでも大歓迎だ!!」
「えっ…
留守番くらい出来ますよ?」
「あの広い家で寂しいと泣いたのはどこの誰だ」
「う‥‥」
頬を赤らめてアルは言葉を詰まらせた。
「ハボック達と約束したからな。
ご褒美ってとこか。
アルも成人になったら連れて行くから」
「あぁ、大人の話ですか」
「あ、いや、そういう訳では。
遅くなるだろうし。
さすがに深夜まで連れ歩く訳にはいかないからな」
「じゃあ、大人になったら美味しいお酒を奢ってもらいます」
「ははっ、了解」
にっこりとアルは笑う。
「1日ですが、お世話になります」
「そう堅苦しいのはいらねぇよ」
ヒューズはアルの頭をくしゃっとなでた。