第⑤話
夢小説設定
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部下達の方がまだ理解してくれる者も多いようだ。
表向きの態度ではないと分かり、ロイは微笑んだ。
「ありがとう、助かるよ。
困った時は私に言いなさい。
急ぎの仕事がないなら、来てもらうよ。
また連絡するから」
「「はっ!」」
微笑ましいとロイは口元が緩む。
「ロイ、好きな遊具でいいのか?」
「エリシアがいるし、子供が好きなのを設置してくれ。
分かってるかと思うが、安全面が保証される遊具を頼む」
「分かってるって、そんな危険なもんは作らねぇよ」
「決まったら報告書を持って来てくれ」
「了解」
いつもの口調に戻ったロイとヒューズ。
それを聞いていると安堵するようでリザ達は微かに笑みを浮かべた。
「さてと、行くか」
「「はい」」
ロイはリザとアルを連れて大総統室に戻って行く。
大総統室で一息つきながらロイはリザから本日の予定を聞かされていた。
「――以上です」
「とりあえず、書類を片付けるか」
「大総統、こちらの書類は?」
「無駄な書類だ。
返して来てくれ」
「…これでは同じことの繰り返しですね」
「何でもしてやるさ、諦めるまでね。
私は今までの大総統のようにはいかない」
「改革するんでしょう?
貴方についていきますよ」
リザの言葉にロイは微笑んだ。
「では、届けて来ますね」
「頼むよ」
再提出の印を押された書類の束を手にリザが出て行く。
(分かってはいたが、同じことの繰り返しだな。
…しばらくはおとなしくしてるか。
まだ色々と煩いし。
軍人でなくなったからあれは任せて、放っておけばいい。
すぐに辞めさせると変な噂が流れてしまうかもしれんが、それは仕方ない。
庇ったらもっと変な噂が流れるだろうし。
まぁ、あんな奴を庇うつもりは最初からないけどな)
考えながらも視線は書類に向き、手を動かしている。
「アルっ!」
「はい」
「書類の確認を頼む。
訂正がないなら、提出して来てくれ」
「分かりました。
大総統、書類が書き上がったのでお願いします」
「…あぁ」
ロイから数枚の書類を受け取り、リザのように間違いがないか確認する。
ロイは確認を終えると自分の印を押す。
(文字が間違ってるが、これくらいならわざわざ言う必要もないか)
こっそりと訂正して、アルに手渡す。
「アル、問題ないよ。
仕事に慣れて来たようだな」
「まだまだです。
失敗も未だにありますし…」
「完璧じゃなくていいんだよ。
ハボックなんて書類の間違いが多かったし。
だがな、それはいいと思う。
人には不得意なものもあるんだし、失敗から学ぶこともある」
「…はい」
「旅で学べなかったことを今学べばいい。
アルにとっては学校みたいなものだな。
危険も多い大変な学校だがな」
ロイの言葉にアルは微かに笑みを浮かべた。
「ありがとうございます、大総統。
書類に問題はなかったので提出して来ますね」
「あぁ、頼む」
アルが敬礼して大総統室から出て行く。
書類も片付け、暇なようで銀時計を取り出して見た。
「…これにも助けられたな。
この資格がなければ、まだここに辿り着けてなかったかもしれない」
銀時計を戻すとロイは曖昧な笑みを浮かべた。
「大総統?
失礼します」
ノックをしても返事がないのでリザは不思議に思う。
(集中して聞こえないなんてことないし。
追加の書類でも提出されたのかしら?)
今更、逃亡する必要もないのでどうしたのかと首を傾げる。
敬礼していた腕を下げ、リザは穏やかな笑みを浮かべる。
「まったく、仕方ない人ね。
でも、確かに今日はいい天気だし」
日差しを浴びてスヤスヤとロイは腕を枕にして机で寝ていた。
「あ…」
「お帰り、アルフォンスくん」
「ただいま戻りました。
大総統、寝ているんですか?」
「えぇ、この天気ならね」
「昼寝は気持ちいいでしょうね」
姉弟のように、顔を見合わせて笑う。
表向きの態度ではないと分かり、ロイは微笑んだ。
「ありがとう、助かるよ。
困った時は私に言いなさい。
急ぎの仕事がないなら、来てもらうよ。
また連絡するから」
「「はっ!」」
微笑ましいとロイは口元が緩む。
「ロイ、好きな遊具でいいのか?」
「エリシアがいるし、子供が好きなのを設置してくれ。
分かってるかと思うが、安全面が保証される遊具を頼む」
「分かってるって、そんな危険なもんは作らねぇよ」
「決まったら報告書を持って来てくれ」
「了解」
いつもの口調に戻ったロイとヒューズ。
それを聞いていると安堵するようでリザ達は微かに笑みを浮かべた。
「さてと、行くか」
「「はい」」
ロイはリザとアルを連れて大総統室に戻って行く。
大総統室で一息つきながらロイはリザから本日の予定を聞かされていた。
「――以上です」
「とりあえず、書類を片付けるか」
「大総統、こちらの書類は?」
「無駄な書類だ。
返して来てくれ」
「…これでは同じことの繰り返しですね」
「何でもしてやるさ、諦めるまでね。
私は今までの大総統のようにはいかない」
「改革するんでしょう?
貴方についていきますよ」
リザの言葉にロイは微笑んだ。
「では、届けて来ますね」
「頼むよ」
再提出の印を押された書類の束を手にリザが出て行く。
(分かってはいたが、同じことの繰り返しだな。
…しばらくはおとなしくしてるか。
まだ色々と煩いし。
軍人でなくなったからあれは任せて、放っておけばいい。
すぐに辞めさせると変な噂が流れてしまうかもしれんが、それは仕方ない。
庇ったらもっと変な噂が流れるだろうし。
まぁ、あんな奴を庇うつもりは最初からないけどな)
考えながらも視線は書類に向き、手を動かしている。
「アルっ!」
「はい」
「書類の確認を頼む。
訂正がないなら、提出して来てくれ」
「分かりました。
大総統、書類が書き上がったのでお願いします」
「…あぁ」
ロイから数枚の書類を受け取り、リザのように間違いがないか確認する。
ロイは確認を終えると自分の印を押す。
(文字が間違ってるが、これくらいならわざわざ言う必要もないか)
こっそりと訂正して、アルに手渡す。
「アル、問題ないよ。
仕事に慣れて来たようだな」
「まだまだです。
失敗も未だにありますし…」
「完璧じゃなくていいんだよ。
ハボックなんて書類の間違いが多かったし。
だがな、それはいいと思う。
人には不得意なものもあるんだし、失敗から学ぶこともある」
「…はい」
「旅で学べなかったことを今学べばいい。
アルにとっては学校みたいなものだな。
危険も多い大変な学校だがな」
ロイの言葉にアルは微かに笑みを浮かべた。
「ありがとうございます、大総統。
書類に問題はなかったので提出して来ますね」
「あぁ、頼む」
アルが敬礼して大総統室から出て行く。
書類も片付け、暇なようで銀時計を取り出して見た。
「…これにも助けられたな。
この資格がなければ、まだここに辿り着けてなかったかもしれない」
銀時計を戻すとロイは曖昧な笑みを浮かべた。
「大総統?
失礼します」
ノックをしても返事がないのでリザは不思議に思う。
(集中して聞こえないなんてことないし。
追加の書類でも提出されたのかしら?)
今更、逃亡する必要もないのでどうしたのかと首を傾げる。
敬礼していた腕を下げ、リザは穏やかな笑みを浮かべる。
「まったく、仕方ない人ね。
でも、確かに今日はいい天気だし」
日差しを浴びてスヤスヤとロイは腕を枕にして机で寝ていた。
「あ…」
「お帰り、アルフォンスくん」
「ただいま戻りました。
大総統、寝ているんですか?」
「えぇ、この天気ならね」
「昼寝は気持ちいいでしょうね」
姉弟のように、顔を見合わせて笑う。