第⑤話
夢小説設定
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書類をリザに手渡し、ロイは立ち上がる。
「ホークアイ、憲兵司令部に連絡を」
「はい」
「大総統、どちらに行くんですか?」
「直接会いに行く。
ホークアイ、アル、ついて来い」
「「はい」」
大総統室から出てロイは険しい顔で歩いている。
ドアを開けると驚きつつも軍人達が慌てて敬礼する。
「大総統!!?
どうしてこちらに…っ」
「ちょっと用事があってな。
公園の設備に関する重要なことだ。
責任者は?」
「私ですが…」
「どうして私が来たか分かるか?」
「い、いえ‥‥」
その様子を戸惑いながら軍人達がザワつきながら見ている。
「分からないと?
昨日は久々の休みでね、公園を見に行ったんだ。
随分と殺風景で遊具も少なかった」
「そんなことは…」
「遊具を設置できない理由でもあるのか?
設置できるはずがないだろうな、資金を横領しているのだからな!」
「…っ!!」
「私を侮るな。
私に気づかれないと思っていたか?
あの金はただの金じゃない、国民の金だ!
国民が必死で働いて貯めた金をおまえは欲望の為に使った!!
違うか!!?」
ロイは将軍を睨み付け、その迫力に圧倒されていた。
荒々しく机を叩き、怒りが溢れていた。
「将軍、事情を聞きたいのでついて来てもらえますか」
「なっ!?」
知らせを受けた憲兵司令部の者達がロイの後ろから現れた。
「証拠など…!!」
「工事費だ、どんな計算しても合わない。
私は大佐の時代にやったことがあるからな。
正確にはグラマン将軍に押しつけられたのだが、お礼を言わないとな。
おかげで怪しいと分かったのだから」
「そんなものが証拠になるものか!」
「もちろん、それだけじゃない。
証拠の書類はここにある。
連れて行け、尋問して構わない。
これについてすべてを話すまでだ」
「分かりました」
「貴方は仲間以外は切り捨てるのか?」
「本日付けで懲戒解雇、貴方は私の信頼を裏切った。
先に切り捨てたのはそちらだ」
「離せっ!
私は将軍だぞ!!?」
錯乱したように将軍は暴れ、抵抗する。
ロイがパチンッと指を鳴らすと将軍の前髪が焦げた。
「うわぁっ!!」
「…騒がしいな。
ケシ炭になりたくなければ、抵抗せずに行け。
貴方には随分とお世話になりましたからね、倍返しをして差し上げますよ」
にっこりと笑いながらも目は本気。
将軍は黙り込んで連行されて行った。
「ヒューズ准将」
「は、はい!」
「後任を任せる。
遊具は君の好きなものを2つ程、設置してくれ。
公園に花もないから季節を感じる花を植えてくれ」
「…資金はどうするんですか?」
「私の給料から引いておいてくれ。
今回のは私の判断ミスだ。
国民の税金を使われるとは情けない」
自分のお金を使うとは予想外らしく、軍人達がザワついた。
「それから、謝罪文を出す」
「そこまでしなくてもよろしいかと…」
「遊具と花で十分ですよ」
「それで誤魔化したと思われたくない」
「大総統、大丈夫ですよ。
国民は貴方が思っているよりも見てます。
この前も貴方の噂を聞きました。
買い物に行ったら、聞いたんですよ。
公園や生活が改善されたって喜んでいました」
ロイはアルを見つめた。
ロイは自分が許せないのだろう。
「国民の意見をここまでちゃんと聞いてくれる大総統なんていませんよ。
謝罪をしたいなら、遊具を設置して花を私達の手で植えるのはどうですか?」
「ホークアイ…」
「国民と色々と話したいのでしょう?
私達が護衛で行きますし、スケジュール管理もします」
「はい、お供致しますよ」
ロイは驚いたようにリザとアルを見た。
「俺達も一緒に行きましょうか?」
「久しぶりに貴方と一緒のそういう街の仕事も懐かしくて悪くないですから」
「協力しますよ」
ハボック達も現れ、ロイは微笑んだ。
「僕達も協力が必要なら力になります、マスタング大総統」
「マスタング大総統になら協力しますよ」
ロイを理解してくれる新たな部下達も緊張しながらロイに優しく、尊敬の意を込めて声を掛けて来た。
「ホークアイ、憲兵司令部に連絡を」
「はい」
「大総統、どちらに行くんですか?」
「直接会いに行く。
ホークアイ、アル、ついて来い」
「「はい」」
大総統室から出てロイは険しい顔で歩いている。
ドアを開けると驚きつつも軍人達が慌てて敬礼する。
「大総統!!?
どうしてこちらに…っ」
「ちょっと用事があってな。
公園の設備に関する重要なことだ。
責任者は?」
「私ですが…」
「どうして私が来たか分かるか?」
「い、いえ‥‥」
その様子を戸惑いながら軍人達がザワつきながら見ている。
「分からないと?
昨日は久々の休みでね、公園を見に行ったんだ。
随分と殺風景で遊具も少なかった」
「そんなことは…」
「遊具を設置できない理由でもあるのか?
設置できるはずがないだろうな、資金を横領しているのだからな!」
「…っ!!」
「私を侮るな。
私に気づかれないと思っていたか?
あの金はただの金じゃない、国民の金だ!
国民が必死で働いて貯めた金をおまえは欲望の為に使った!!
違うか!!?」
ロイは将軍を睨み付け、その迫力に圧倒されていた。
荒々しく机を叩き、怒りが溢れていた。
「将軍、事情を聞きたいのでついて来てもらえますか」
「なっ!?」
知らせを受けた憲兵司令部の者達がロイの後ろから現れた。
「証拠など…!!」
「工事費だ、どんな計算しても合わない。
私は大佐の時代にやったことがあるからな。
正確にはグラマン将軍に押しつけられたのだが、お礼を言わないとな。
おかげで怪しいと分かったのだから」
「そんなものが証拠になるものか!」
「もちろん、それだけじゃない。
証拠の書類はここにある。
連れて行け、尋問して構わない。
これについてすべてを話すまでだ」
「分かりました」
「貴方は仲間以外は切り捨てるのか?」
「本日付けで懲戒解雇、貴方は私の信頼を裏切った。
先に切り捨てたのはそちらだ」
「離せっ!
私は将軍だぞ!!?」
錯乱したように将軍は暴れ、抵抗する。
ロイがパチンッと指を鳴らすと将軍の前髪が焦げた。
「うわぁっ!!」
「…騒がしいな。
ケシ炭になりたくなければ、抵抗せずに行け。
貴方には随分とお世話になりましたからね、倍返しをして差し上げますよ」
にっこりと笑いながらも目は本気。
将軍は黙り込んで連行されて行った。
「ヒューズ准将」
「は、はい!」
「後任を任せる。
遊具は君の好きなものを2つ程、設置してくれ。
公園に花もないから季節を感じる花を植えてくれ」
「…資金はどうするんですか?」
「私の給料から引いておいてくれ。
今回のは私の判断ミスだ。
国民の税金を使われるとは情けない」
自分のお金を使うとは予想外らしく、軍人達がザワついた。
「それから、謝罪文を出す」
「そこまでしなくてもよろしいかと…」
「遊具と花で十分ですよ」
「それで誤魔化したと思われたくない」
「大総統、大丈夫ですよ。
国民は貴方が思っているよりも見てます。
この前も貴方の噂を聞きました。
買い物に行ったら、聞いたんですよ。
公園や生活が改善されたって喜んでいました」
ロイはアルを見つめた。
ロイは自分が許せないのだろう。
「国民の意見をここまでちゃんと聞いてくれる大総統なんていませんよ。
謝罪をしたいなら、遊具を設置して花を私達の手で植えるのはどうですか?」
「ホークアイ…」
「国民と色々と話したいのでしょう?
私達が護衛で行きますし、スケジュール管理もします」
「はい、お供致しますよ」
ロイは驚いたようにリザとアルを見た。
「俺達も一緒に行きましょうか?」
「久しぶりに貴方と一緒のそういう街の仕事も懐かしくて悪くないですから」
「協力しますよ」
ハボック達も現れ、ロイは微笑んだ。
「僕達も協力が必要なら力になります、マスタング大総統」
「マスタング大総統になら協力しますよ」
ロイを理解してくれる新たな部下達も緊張しながらロイに優しく、尊敬の意を込めて声を掛けて来た。