第⑤話
夢小説設定
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2人でも余裕な広さであり、お風呂に入りながらいつもより沢山の話をした。
「………。」
「あぁ、思ってたより傷があるか?
戦争の傷だよ。
狂った味方である軍人からも狙われたし」
「えっ!!?」
「功績を残されたくなかったんだろうな」
「それでも、この傷は仲間を守った誇りの傷だと僕は思います」
「…ありがとう」
傷のある背中に近い程よい筋肉のついてる腕に触れた。
「あ、意外と筋肉あるんですね。
いいなぁ…」
「今日は子供らしいな」
「不満なんで、甘えてやるんです。
何か文句ありますか!!?」
「クスッ…ないよ。
だったら、洗ってあげようか」
「ひゃ…っ
そうやって抱えないでください!」
裸を見られるのは少し恥ずかしくなるのはまだ思春期だから。
(‥‥僕が落ち込んでるから元気にしてくれてるんだよね。
何だか少し恥ずかしいし、まだこんな時でないと甘えられないから)
甘えるようにロイの首にしがみつく。
「ア~ル、洗えないだろ?」
「やだ」
「まったく、今日は甘えん坊だな」
いつも甘えたいのに甘えられないのをロイは知っていた。
アルは遠慮して、まだうまくロイに甘えられないのだろう。
ロイにだけでなく、誰に対しても甘える表現が苦手なのだ。
「今日は一緒に寝ようか」
「…うん」
「ほら、洗うから」
照れながらもアルは嬉しそうに笑う。
たまにこんな風にお風呂に入るのもいいかと思った。
「マスタングさん、背中流します。
僕も洗ってあげます!」
「ありがとう」
少しずつ親子のような絆が深まる。
アルは身体と髪を洗ってもらい、小さな子供のように髪を乾かしてもらった。
さすがに身体を拭かれるのは恥ずかしいからとアルが抵抗したので止めた。
抵抗しなかったらロイのことだから身体を拭いたのだろう。
甘えれないのなら、甘やかしてやろうとロイは思ったのだ。
そうすれば、少しずつ甘えてくれるかもしれない。
「アル、おやすみ」
「おやすみなさい、マスタングさん」
ロイが額にキスをすると、恥ずかしそうにアルも頬にキスをしてくれた。
ぬくもりを感じて眠りに着いた。
翌朝、アルの運転で司令部にロイがアルと共に出勤して来る。
ロイがアルと同居生活をして面倒を見ているのは街中の人々までも知ってる事実。
これだけ一緒にいれば気づかれ、互いに嘘を言うタイプではないのでロイが話したことで噂は広まった。
最初から嘘を言うつもりもなかったのでロイとアルは平然としていたが…。
敬礼し、道を開ける軍人達にロイは微かに口元を緩めた。
(年下の大総統に敬礼するのは屈辱だろうな。
今までの分の仕返しを味わえばいい。
年下や同期はそこまで複雑ではなさそうだが、受け入れられない奴等もいるみたいだな。
上層部の奴等にとっては生意気に見えたり、蹴落とそうなんて思ってるのかな。
まぁ、考えるだけ無駄か。
ついて来る者だけ来ればいい。
それなりの対応をしよう。
国を変えるには味方は沢山いた方がいいんだけど、今はまだ無理みたいだ。
前よりは理解してくれてるのか、表向きか全部は把握できてないけどね)
国を変えるには把握するのは必要なこと。
それは命に関わる問題になる可能性があるから。
大総統室には既にリザが出勤していた。
「大総統っ!!」
「…どうした?」
「昨日言われたことを調べてみたんですが、計算が合いません。
遊具など設置している値段と合わせてもまだ予算が余ってるはずですが…」
「なるほどな。
裏切りの可能性が高くなったか。
ここまで裏切られるとはな」
「…お呼び致しますか?」
「ちょっと待ってくれ」
リザから手渡された書類にロイは目を通した。
「この工事費が怪しいな。
ここまで必要ないはずだし、工事費で誤魔化したか。
これならあと2つくらい遊具を設置できるだろう」
書類を机に置き、ため息をついた。
「あの、どういうことなんでしょう?」
「簡単に言えば、横領だな」
「え゛…っ!!?
それって、いけないことですよね?
勝手にお金を使ったということですか?」
「そうなるな。
まだどういうことか話を聞かないと詳しくことは分からんが、可能性は高いな。
実際にそういうのは多いんだ。
私が就任してからはそういうのは排除して来たんだが…。
代々と大総統が見逃したことでも私は許さんからな」
唖然としているアルに優しく頭をなでる。
「全員がそういう奴等ばかりではない。
腐った連中はそういうことをするんだ」
「…大変なんですね。
改めて実感というか‥‥」
ロイは苦笑いを浮かべた。
「………。」
「あぁ、思ってたより傷があるか?
戦争の傷だよ。
狂った味方である軍人からも狙われたし」
「えっ!!?」
「功績を残されたくなかったんだろうな」
「それでも、この傷は仲間を守った誇りの傷だと僕は思います」
「…ありがとう」
傷のある背中に近い程よい筋肉のついてる腕に触れた。
「あ、意外と筋肉あるんですね。
いいなぁ…」
「今日は子供らしいな」
「不満なんで、甘えてやるんです。
何か文句ありますか!!?」
「クスッ…ないよ。
だったら、洗ってあげようか」
「ひゃ…っ
そうやって抱えないでください!」
裸を見られるのは少し恥ずかしくなるのはまだ思春期だから。
(‥‥僕が落ち込んでるから元気にしてくれてるんだよね。
何だか少し恥ずかしいし、まだこんな時でないと甘えられないから)
甘えるようにロイの首にしがみつく。
「ア~ル、洗えないだろ?」
「やだ」
「まったく、今日は甘えん坊だな」
いつも甘えたいのに甘えられないのをロイは知っていた。
アルは遠慮して、まだうまくロイに甘えられないのだろう。
ロイにだけでなく、誰に対しても甘える表現が苦手なのだ。
「今日は一緒に寝ようか」
「…うん」
「ほら、洗うから」
照れながらもアルは嬉しそうに笑う。
たまにこんな風にお風呂に入るのもいいかと思った。
「マスタングさん、背中流します。
僕も洗ってあげます!」
「ありがとう」
少しずつ親子のような絆が深まる。
アルは身体と髪を洗ってもらい、小さな子供のように髪を乾かしてもらった。
さすがに身体を拭かれるのは恥ずかしいからとアルが抵抗したので止めた。
抵抗しなかったらロイのことだから身体を拭いたのだろう。
甘えれないのなら、甘やかしてやろうとロイは思ったのだ。
そうすれば、少しずつ甘えてくれるかもしれない。
「アル、おやすみ」
「おやすみなさい、マスタングさん」
ロイが額にキスをすると、恥ずかしそうにアルも頬にキスをしてくれた。
ぬくもりを感じて眠りに着いた。
翌朝、アルの運転で司令部にロイがアルと共に出勤して来る。
ロイがアルと同居生活をして面倒を見ているのは街中の人々までも知ってる事実。
これだけ一緒にいれば気づかれ、互いに嘘を言うタイプではないのでロイが話したことで噂は広まった。
最初から嘘を言うつもりもなかったのでロイとアルは平然としていたが…。
敬礼し、道を開ける軍人達にロイは微かに口元を緩めた。
(年下の大総統に敬礼するのは屈辱だろうな。
今までの分の仕返しを味わえばいい。
年下や同期はそこまで複雑ではなさそうだが、受け入れられない奴等もいるみたいだな。
上層部の奴等にとっては生意気に見えたり、蹴落とそうなんて思ってるのかな。
まぁ、考えるだけ無駄か。
ついて来る者だけ来ればいい。
それなりの対応をしよう。
国を変えるには味方は沢山いた方がいいんだけど、今はまだ無理みたいだ。
前よりは理解してくれてるのか、表向きか全部は把握できてないけどね)
国を変えるには把握するのは必要なこと。
それは命に関わる問題になる可能性があるから。
大総統室には既にリザが出勤していた。
「大総統っ!!」
「…どうした?」
「昨日言われたことを調べてみたんですが、計算が合いません。
遊具など設置している値段と合わせてもまだ予算が余ってるはずですが…」
「なるほどな。
裏切りの可能性が高くなったか。
ここまで裏切られるとはな」
「…お呼び致しますか?」
「ちょっと待ってくれ」
リザから手渡された書類にロイは目を通した。
「この工事費が怪しいな。
ここまで必要ないはずだし、工事費で誤魔化したか。
これならあと2つくらい遊具を設置できるだろう」
書類を机に置き、ため息をついた。
「あの、どういうことなんでしょう?」
「簡単に言えば、横領だな」
「え゛…っ!!?
それって、いけないことですよね?
勝手にお金を使ったということですか?」
「そうなるな。
まだどういうことか話を聞かないと詳しくことは分からんが、可能性は高いな。
実際にそういうのは多いんだ。
私が就任してからはそういうのは排除して来たんだが…。
代々と大総統が見逃したことでも私は許さんからな」
唖然としているアルに優しく頭をなでる。
「全員がそういう奴等ばかりではない。
腐った連中はそういうことをするんだ」
「…大変なんですね。
改めて実感というか‥‥」
ロイは苦笑いを浮かべた。