第④話
夢小説設定
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アルの気遣いが嬉しかった。
「ん~っ…久々によく寝たなぁ。
今日はゆっくり過ごそうかな」
背伸びをし、ロイはコーヒーを淹れてパンを食べる。
新聞を読みながらロイはのんびり過ごしていた。
「今日はいい天気だ。
こんな日に出掛けられないのは残念だな」
朝食を済ませるとロイは特に出掛ける予定はないが、支度を済ませた。
(やっぱり、出掛けたいなぁ。
でも、勝手に出掛けたりしたら怒られるのは確実だし)
仕方ないので錬金術の本を久々に読むことにした。
大総統に就任してから錬金術の研究も出来なくなっていた。
チャイムが鳴り、この家に誰か訪ねて来るのは珍しい。
警戒して外の様子を探る。
相手を見て安堵し、ロイは開けた。
「おはようございます」
「あぁ、おはよう」
「よく寝れたようですね。
顔色もよくなってますし…」
「どうしたんだ?
急な書類でも?」
「いえ‥‥こんなに天気がいいなら大総統は外出したいのではないかと」
「…よく分かってるな」
思わず、ロイは苦笑いした。
ロイを理解してるリザらしい行動だ。
「出掛けたいのなら、私が護衛として一緒なら可能ですが…」
「本当か?」
嬉しそうにロイの表情が明るくなり、リザは苦笑いしながらも子供のようで可愛いと思った。
「でも、君は仕事だろう?」
「ヒューズ准将が私も疲れただろうからって午後から半ば強引に休みになりました。
昨日は私も定時に帰れましたから、今から眠れませんし。
今寝たら夜に眠れなくなるので。
ブラハも連れて来てるので、散歩でもしようかと」
「デートと思われてもいいのかい?」
「大総統なら構いませんよ。
大総統より上の地位はありませんから」
「確かにな」
「それに、今に始まったことではありません。
2人で私服だと、やはり男女の仲に勘違いされるのは…
昔は女性だからと悔しかったんですが、今はそうは思いません」
「今はどう思っているんだ?」
「…大総統を理解してるから深い仲だと羨ましいと思われる。
それは誇りであり、自慢に思ってもいいのかなと」
ロイは微笑んでリザの頭をなでた。
「…そうか。
うん、その答えは悪くないね。
行こうか」
「はい」
戸締りして家から出た。
外に行くとリードで繋がれたブラハの姿。
ブラハは尻尾を振り、早く行こうと2人を急かす。
「きゃっ!」
「ブラハ、ストップ。
いきなり走ったら危ないから」
力強くなったブラハに引っ張られ、転びそうになったリザを支えながらロイはブラハのリードを押さえて止めた。
「あ、ありがとうございます」
「気にするな」
「くぅ~ん…」
「ブラハ、大丈夫よ。
外に出て嬉しかったのよね?
さあ、行きましょうか」
「久々の外出だ」
「どこに行きますか?」
「どこでもいいよ。
ただ街を歩きたい」
変装に眼鏡を掛けているが、この国で黒髪は珍しくて美貌となれば目立ち、すぐにバレそうだ。
「眼鏡だけではすぐにバレそうだな」
「ないよりはマシですよ。
眼鏡は人の印象を変えますからね。
軍服でないと意外に分からないかもしれませんし」
「そうだな」
軍服を脱ぐと若い男性と美女で軍人には見えない。
軍服を脱ぐと更に若く見え、雰囲気も異なり、何よりも2人の美貌な容姿が目立って異性からの視線を感じる。
誰も大総統と補佐官とは思っておらず、恋人もしくは夫婦に見られているだろう。
「…こんなところに公園なんてあったか?
忙しくて未だに把握できてないのはやばいよな」
「最近建てられたものですから。
貴方が許可出したものですよ。
ほら、国民の親達から子供の遊び場が少ないから作って欲しいって意見が多数ありましたでしょう?」
「あぁ、そうだった。
父親であるヒューズの意見を聞いて公園になったんだったな。
上層部の奴等は無駄使いだと反対はしていたが…」
上層部達の反対を押し切って公園建築の許可を出した。
保護者や子供達からは喜ばれたのだが、忙しくて建築された公園には来れなかったのが事実だ。
「ペットを飼ってる人の散歩コースにもなってるみたいですね」
「…君も?」
「えぇ、そうですね。
この辺りはまだ安全ですから」
「この国が安全と言えるようになるのはまだ先か」
苦笑いしながらもロイの瞳は楽しそうだ。
「ん~っ…久々によく寝たなぁ。
今日はゆっくり過ごそうかな」
背伸びをし、ロイはコーヒーを淹れてパンを食べる。
新聞を読みながらロイはのんびり過ごしていた。
「今日はいい天気だ。
こんな日に出掛けられないのは残念だな」
朝食を済ませるとロイは特に出掛ける予定はないが、支度を済ませた。
(やっぱり、出掛けたいなぁ。
でも、勝手に出掛けたりしたら怒られるのは確実だし)
仕方ないので錬金術の本を久々に読むことにした。
大総統に就任してから錬金術の研究も出来なくなっていた。
チャイムが鳴り、この家に誰か訪ねて来るのは珍しい。
警戒して外の様子を探る。
相手を見て安堵し、ロイは開けた。
「おはようございます」
「あぁ、おはよう」
「よく寝れたようですね。
顔色もよくなってますし…」
「どうしたんだ?
急な書類でも?」
「いえ‥‥こんなに天気がいいなら大総統は外出したいのではないかと」
「…よく分かってるな」
思わず、ロイは苦笑いした。
ロイを理解してるリザらしい行動だ。
「出掛けたいのなら、私が護衛として一緒なら可能ですが…」
「本当か?」
嬉しそうにロイの表情が明るくなり、リザは苦笑いしながらも子供のようで可愛いと思った。
「でも、君は仕事だろう?」
「ヒューズ准将が私も疲れただろうからって午後から半ば強引に休みになりました。
昨日は私も定時に帰れましたから、今から眠れませんし。
今寝たら夜に眠れなくなるので。
ブラハも連れて来てるので、散歩でもしようかと」
「デートと思われてもいいのかい?」
「大総統なら構いませんよ。
大総統より上の地位はありませんから」
「確かにな」
「それに、今に始まったことではありません。
2人で私服だと、やはり男女の仲に勘違いされるのは…
昔は女性だからと悔しかったんですが、今はそうは思いません」
「今はどう思っているんだ?」
「…大総統を理解してるから深い仲だと羨ましいと思われる。
それは誇りであり、自慢に思ってもいいのかなと」
ロイは微笑んでリザの頭をなでた。
「…そうか。
うん、その答えは悪くないね。
行こうか」
「はい」
戸締りして家から出た。
外に行くとリードで繋がれたブラハの姿。
ブラハは尻尾を振り、早く行こうと2人を急かす。
「きゃっ!」
「ブラハ、ストップ。
いきなり走ったら危ないから」
力強くなったブラハに引っ張られ、転びそうになったリザを支えながらロイはブラハのリードを押さえて止めた。
「あ、ありがとうございます」
「気にするな」
「くぅ~ん…」
「ブラハ、大丈夫よ。
外に出て嬉しかったのよね?
さあ、行きましょうか」
「久々の外出だ」
「どこに行きますか?」
「どこでもいいよ。
ただ街を歩きたい」
変装に眼鏡を掛けているが、この国で黒髪は珍しくて美貌となれば目立ち、すぐにバレそうだ。
「眼鏡だけではすぐにバレそうだな」
「ないよりはマシですよ。
眼鏡は人の印象を変えますからね。
軍服でないと意外に分からないかもしれませんし」
「そうだな」
軍服を脱ぐと若い男性と美女で軍人には見えない。
軍服を脱ぐと更に若く見え、雰囲気も異なり、何よりも2人の美貌な容姿が目立って異性からの視線を感じる。
誰も大総統と補佐官とは思っておらず、恋人もしくは夫婦に見られているだろう。
「…こんなところに公園なんてあったか?
忙しくて未だに把握できてないのはやばいよな」
「最近建てられたものですから。
貴方が許可出したものですよ。
ほら、国民の親達から子供の遊び場が少ないから作って欲しいって意見が多数ありましたでしょう?」
「あぁ、そうだった。
父親であるヒューズの意見を聞いて公園になったんだったな。
上層部の奴等は無駄使いだと反対はしていたが…」
上層部達の反対を押し切って公園建築の許可を出した。
保護者や子供達からは喜ばれたのだが、忙しくて建築された公園には来れなかったのが事実だ。
「ペットを飼ってる人の散歩コースにもなってるみたいですね」
「…君も?」
「えぇ、そうですね。
この辺りはまだ安全ですから」
「この国が安全と言えるようになるのはまだ先か」
苦笑いしながらもロイの瞳は楽しそうだ。