第④話
夢小説設定
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今日で終わりではなく、数日間の話し合いと視察にパーティー、多忙な日々だ。
心身共に疲れてしまいそうだ。
パーティーを終えて部屋に戻るとハボック達の為に食事を用意してもらい、ロイはベットに倒れ込んだ。
初めてで年下に加えて注目度もロイには負担に過ぎない。
それでも表情には出さずに微笑みを絶やさない。
「はぁ~ッ…
帰ってゆっくり寝たいな。
みんなとゆっくり他愛ない会話で食事もしたいね」
リザはロイの話を聞きながらロイが脱ぎ捨てた上着を片付ける。
「帰ったら少し休めますから。
少し休んで、留守にしていた時の仕事を終わらせたらスケジュールを調整しますから」
「…ありがとう。
君が補佐官でなければ私は過労死していたかもしれんな」
「私は貴方の為にいるんですから。
私に出来ることはしますよ」
「それは心強いな」
「大総統、もう寝てください」
「そうするよ。
ア~ル、おいで」
「あ、はい」
(…まるで親子。
うん、確実に親子だわ)
アルを呼んで抱き枕のように抱えてロイは眠る。
アルが嫌がる様子はなく、安心しきって寝ている。
挨拶と握手を交わし、初めての国外での仕事を終えた。
数時間の飛行機でもロイはただひたすら眠っていた。
周りに気遣い、自分達にも気遣ってくれていて疲れたのだろう。
「やっぱり、疲れてますね。
誰も慣れてる人がいなかったし、僕達にも気遣ってくれていましたから」
「…そうだな」
「大総統の負担になったんでしょうか」
「大総統は負担とは思ってないわ。
貴方達がいたから、最後までやれたと仰っていたのよ。
気を許す相手だから自分は安心して任せられたって」
リザの言葉を聞き、嬉しそうに笑う。
「大総統、起きてください」
「んっ…
もう着いたのか?」
眩しそうにうっすらと目を開け、ロイはリザを見つめる。
「寝ているところ申し訳ありません。
そろそろ着きますので」
「…そうか」
「何かお飲みになりますか?」
「あぁ、頼む」
「分かりました。
何がいいですか?」
「君に任せる」
「では、胃に刺激がない飲み物に致しますね。
疲れから、胃の調子も良くないでしょう?
熱はありませんね」
額を当ててリザは熱を確認し、立ち上がった。
さすがリザ、ロイが言わなくても胃の調子が悪いことを見抜いていた。
ロイは前髪を掻き上げると苦笑いを浮かべた。
「まったく…
敵わないね。
よく見ているな」
「大総統のことに関しては特にですよ」
「…そうか。
ちょっと顔を洗って来るよ」
立ち上がったロイの後ろからアルもついて来る。
「…中尉に似て来たな」
「まぁ、元々アルは似てるとこがあったからな」
「もう中尉じゃないですけど」
「あ、また言ってたか?」
「言ってました」
「癖みたいに呼んじゃうんだよな」
「そうなんですよね。
愛称が中尉?」
「はは…ッ」
ハボック達は思わず苦笑いを浮かべた。
「昇進して2週間は経ってるよな?」
「そうだな」
「アルが働くようになって2週間か」
「要領がいいのか、もう迷いもしなければ書類も問題ないみたいだな」
「仕事内容もほとんど覚えたらしいですからね」
「国家錬金術師ってのは恐ろしいね」
「それ、関係あるんですか?」
「関係あるだろ」
他愛ない会話をしながら自然と笑みが溢れる。
顔を洗って髭を剃るとアルがタオルを手渡す。
「…ありがとう」
「はい」
「どうした?」
ジーっと見てるアルの視線に気づいた。
「髭って、男の人なら誰でも生えるものなんですか?」
「随分といきなりだな」
タオルで顔を拭きながら苦笑いし、ロイはアルを見た。
「僕くらいの年齢から生えると言われて。
リザさんに聞いたら私では分からないから大総統に聞きなさいって」
「なるほど。
女性には分からないさ。
息子がいる母親ならまた違うかもしれないけどな。
何歳に生えるとかはないよ。
人それぞれだし、体質もあるから。
男性なら、ある程度の年齢になれば髭は生えるものだよ」
「想像できません。
兄さんが髭生やしていたら‥‥」
「それはちょっと不気味だな」
「父さんも髭生やしてるから。
僕は母さん似だし、僕でも生えるんでしょうか?」
「確かに君の父上は髭を生やしていたな。
まぁ、それは想像つかないが‥‥少しは生えるだろう」
悩みとは異なるが、アルは気になるようだ。
心身共に疲れてしまいそうだ。
パーティーを終えて部屋に戻るとハボック達の為に食事を用意してもらい、ロイはベットに倒れ込んだ。
初めてで年下に加えて注目度もロイには負担に過ぎない。
それでも表情には出さずに微笑みを絶やさない。
「はぁ~ッ…
帰ってゆっくり寝たいな。
みんなとゆっくり他愛ない会話で食事もしたいね」
リザはロイの話を聞きながらロイが脱ぎ捨てた上着を片付ける。
「帰ったら少し休めますから。
少し休んで、留守にしていた時の仕事を終わらせたらスケジュールを調整しますから」
「…ありがとう。
君が補佐官でなければ私は過労死していたかもしれんな」
「私は貴方の為にいるんですから。
私に出来ることはしますよ」
「それは心強いな」
「大総統、もう寝てください」
「そうするよ。
ア~ル、おいで」
「あ、はい」
(…まるで親子。
うん、確実に親子だわ)
アルを呼んで抱き枕のように抱えてロイは眠る。
アルが嫌がる様子はなく、安心しきって寝ている。
挨拶と握手を交わし、初めての国外での仕事を終えた。
数時間の飛行機でもロイはただひたすら眠っていた。
周りに気遣い、自分達にも気遣ってくれていて疲れたのだろう。
「やっぱり、疲れてますね。
誰も慣れてる人がいなかったし、僕達にも気遣ってくれていましたから」
「…そうだな」
「大総統の負担になったんでしょうか」
「大総統は負担とは思ってないわ。
貴方達がいたから、最後までやれたと仰っていたのよ。
気を許す相手だから自分は安心して任せられたって」
リザの言葉を聞き、嬉しそうに笑う。
「大総統、起きてください」
「んっ…
もう着いたのか?」
眩しそうにうっすらと目を開け、ロイはリザを見つめる。
「寝ているところ申し訳ありません。
そろそろ着きますので」
「…そうか」
「何かお飲みになりますか?」
「あぁ、頼む」
「分かりました。
何がいいですか?」
「君に任せる」
「では、胃に刺激がない飲み物に致しますね。
疲れから、胃の調子も良くないでしょう?
熱はありませんね」
額を当ててリザは熱を確認し、立ち上がった。
さすがリザ、ロイが言わなくても胃の調子が悪いことを見抜いていた。
ロイは前髪を掻き上げると苦笑いを浮かべた。
「まったく…
敵わないね。
よく見ているな」
「大総統のことに関しては特にですよ」
「…そうか。
ちょっと顔を洗って来るよ」
立ち上がったロイの後ろからアルもついて来る。
「…中尉に似て来たな」
「まぁ、元々アルは似てるとこがあったからな」
「もう中尉じゃないですけど」
「あ、また言ってたか?」
「言ってました」
「癖みたいに呼んじゃうんだよな」
「そうなんですよね。
愛称が中尉?」
「はは…ッ」
ハボック達は思わず苦笑いを浮かべた。
「昇進して2週間は経ってるよな?」
「そうだな」
「アルが働くようになって2週間か」
「要領がいいのか、もう迷いもしなければ書類も問題ないみたいだな」
「仕事内容もほとんど覚えたらしいですからね」
「国家錬金術師ってのは恐ろしいね」
「それ、関係あるんですか?」
「関係あるだろ」
他愛ない会話をしながら自然と笑みが溢れる。
顔を洗って髭を剃るとアルがタオルを手渡す。
「…ありがとう」
「はい」
「どうした?」
ジーっと見てるアルの視線に気づいた。
「髭って、男の人なら誰でも生えるものなんですか?」
「随分といきなりだな」
タオルで顔を拭きながら苦笑いし、ロイはアルを見た。
「僕くらいの年齢から生えると言われて。
リザさんに聞いたら私では分からないから大総統に聞きなさいって」
「なるほど。
女性には分からないさ。
息子がいる母親ならまた違うかもしれないけどな。
何歳に生えるとかはないよ。
人それぞれだし、体質もあるから。
男性なら、ある程度の年齢になれば髭は生えるものだよ」
「想像できません。
兄さんが髭生やしていたら‥‥」
「それはちょっと不気味だな」
「父さんも髭生やしてるから。
僕は母さん似だし、僕でも生えるんでしょうか?」
「確かに君の父上は髭を生やしていたな。
まぁ、それは想像つかないが‥‥少しは生えるだろう」
悩みとは異なるが、アルは気になるようだ。