第④話
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パーティーは今まで行ったどのパーティーよりも華やかだった。
国の令嬢なども招待されているようだ。
ロイの目的は令嬢とのダンスより他国との交流。
会場入りした途端に囲まれ、大統領は苦笑いしているが、ほかの国の首相はよく思ってないだろう。
(資料には過去の女性問題も書かれているんだろうな。
まぁ、若いってことで遊びに思うか、その奥を読まれるか。
あの大統領なら女遊びではないことに気づくだろうな)
女性達と言葉を交わして自ら首相に話しかける。
「…やっと行ったみたいだな。
おかげではぐれた。
念の為につけといた方がいいかな」
嫌味の首相や女性から逃れたのはいいが、リザ達とはぐれてしまった。
正確にはロイは首相に振り回されたのだ。
ため息をつき、ポケットに入れといた発火布を装着した。
「マスタング大総統、1人かね?」
「あ、はい…
広くてはぐれてしまいました」
「それは大変だな」
「そのうち見つかるとは思いますが…」
「何も口にしてないのかね?」
「そんなことありませんよ。
色々と話をしていたもので、今から戴こうかと」
「それならよかった。
魚料理が自慢なんだ、ぜひ食べてくれ」
「はい」
大統領はロイの肩を叩くと去って行く。
自分で探すより待っていた方がいいだろうと会場の隅で壁に寄り掛かりながら待っていた。
「ダンスはお嫌いなんですか?」
「いや‥‥今日は踊る気分ではないんだ。
すまないね」
「じゃあ、話をしましょうよ」
「大総統っ!!」
「ホークアイ…」
「すみませんでした。
見失うなど…」
「大丈夫だ。
ほかの奴等は?」
「もうすぐ来ます。
貴方の髪色が黒でよかったです。
ここにも黒髪はあまりいないようですからね」
「…そうか」
微かに息が乱れてるのは必死に探してくれていた証拠。
「すまない、大丈夫かい?」
「…はい」
「ノンアルコールだから心配するな」
ロイはリザにグラスを手渡す。
「すみません…
頂きます。
あ、美味しい」
「この国の特産物のジュースらしい」
「とても豊かな国なんですね」
「私も頑張らなくてはな」
「はい」
リザを見てロイは微笑んだ。
ロイはリザのアクセサリーに触れる。
「何ですか?」
「取れかかってる。
たいしたことないから動くな」
「すみません」
「よし、もう大丈夫だ」
「ありがとうございます」
「よく似合ってるのに外れたら勿体ないからな。
君は露出しなくても綺麗だ。
自信を持ちなさい」
「…はい」
「堂々としていればいいさ」
少し困ったようにリザが微かに笑みを浮かべる。
「こういう場所には、やはり慣れません」
「外の空気を吸いに行こうか」
「…はい」
ロイと共にリザがテラスに出る。
「もし、ここで襲われたらどうします?
狙われやすい場所ですからね」
「君は物騒なことを言うね。
君の腕を信頼してるし、そう簡単に私は死にはしないさ」
「それを聞いて安心しました。
いつどこで襲われるか分からないんですからね」
「あぁ、分かってるさ。
油断するつもりはないよ」
ロイは星空を見上げた。
「星空が綺麗だな。
こんな風に見上げたのは何年ぶりだろう」
「向こうではこんなに綺麗な星空を見れないかもしれませんね」
「あぁ、そうかもしれないな」
リザが隣にいてくれるだけでロイは安心する。
先程まで蒸し暑かったが、海風で冷える。
「‥‥っ‥」
「寒いか?
風邪をひくといけないな、戻ろうか」
「…はい」
リザの肩を抱いて会場に戻る。
「大総統っ!」
「アル、すまなかったね。
大丈夫か?」
「…はい」
「酔った人に絡まれていましたよ」
「う‥‥」
「気をつけなさい」
ロイに頭をなでられ、コクンと頷いた。
「見つかってよかったですよ~」
「心配していたんで安心しました」
「見失うなんて申し訳ありません」
「いや、大丈夫だ。
あれは私も予想外だったからな」
思わず、苦笑いを浮かべた。
「大総統、何か食べましたか?」
「まだ食べてない。
魚料理がうまいらしいな」
「では、少し食べましょう」
「そうだな」
合流したところでリザとアルと共に軽く食事することにした。
国の令嬢なども招待されているようだ。
ロイの目的は令嬢とのダンスより他国との交流。
会場入りした途端に囲まれ、大統領は苦笑いしているが、ほかの国の首相はよく思ってないだろう。
(資料には過去の女性問題も書かれているんだろうな。
まぁ、若いってことで遊びに思うか、その奥を読まれるか。
あの大統領なら女遊びではないことに気づくだろうな)
女性達と言葉を交わして自ら首相に話しかける。
「…やっと行ったみたいだな。
おかげではぐれた。
念の為につけといた方がいいかな」
嫌味の首相や女性から逃れたのはいいが、リザ達とはぐれてしまった。
正確にはロイは首相に振り回されたのだ。
ため息をつき、ポケットに入れといた発火布を装着した。
「マスタング大総統、1人かね?」
「あ、はい…
広くてはぐれてしまいました」
「それは大変だな」
「そのうち見つかるとは思いますが…」
「何も口にしてないのかね?」
「そんなことありませんよ。
色々と話をしていたもので、今から戴こうかと」
「それならよかった。
魚料理が自慢なんだ、ぜひ食べてくれ」
「はい」
大統領はロイの肩を叩くと去って行く。
自分で探すより待っていた方がいいだろうと会場の隅で壁に寄り掛かりながら待っていた。
「ダンスはお嫌いなんですか?」
「いや‥‥今日は踊る気分ではないんだ。
すまないね」
「じゃあ、話をしましょうよ」
「大総統っ!!」
「ホークアイ…」
「すみませんでした。
見失うなど…」
「大丈夫だ。
ほかの奴等は?」
「もうすぐ来ます。
貴方の髪色が黒でよかったです。
ここにも黒髪はあまりいないようですからね」
「…そうか」
微かに息が乱れてるのは必死に探してくれていた証拠。
「すまない、大丈夫かい?」
「…はい」
「ノンアルコールだから心配するな」
ロイはリザにグラスを手渡す。
「すみません…
頂きます。
あ、美味しい」
「この国の特産物のジュースらしい」
「とても豊かな国なんですね」
「私も頑張らなくてはな」
「はい」
リザを見てロイは微笑んだ。
ロイはリザのアクセサリーに触れる。
「何ですか?」
「取れかかってる。
たいしたことないから動くな」
「すみません」
「よし、もう大丈夫だ」
「ありがとうございます」
「よく似合ってるのに外れたら勿体ないからな。
君は露出しなくても綺麗だ。
自信を持ちなさい」
「…はい」
「堂々としていればいいさ」
少し困ったようにリザが微かに笑みを浮かべる。
「こういう場所には、やはり慣れません」
「外の空気を吸いに行こうか」
「…はい」
ロイと共にリザがテラスに出る。
「もし、ここで襲われたらどうします?
狙われやすい場所ですからね」
「君は物騒なことを言うね。
君の腕を信頼してるし、そう簡単に私は死にはしないさ」
「それを聞いて安心しました。
いつどこで襲われるか分からないんですからね」
「あぁ、分かってるさ。
油断するつもりはないよ」
ロイは星空を見上げた。
「星空が綺麗だな。
こんな風に見上げたのは何年ぶりだろう」
「向こうではこんなに綺麗な星空を見れないかもしれませんね」
「あぁ、そうかもしれないな」
リザが隣にいてくれるだけでロイは安心する。
先程まで蒸し暑かったが、海風で冷える。
「‥‥っ‥」
「寒いか?
風邪をひくといけないな、戻ろうか」
「…はい」
リザの肩を抱いて会場に戻る。
「大総統っ!」
「アル、すまなかったね。
大丈夫か?」
「…はい」
「酔った人に絡まれていましたよ」
「う‥‥」
「気をつけなさい」
ロイに頭をなでられ、コクンと頷いた。
「見つかってよかったですよ~」
「心配していたんで安心しました」
「見失うなんて申し訳ありません」
「いや、大丈夫だ。
あれは私も予想外だったからな」
思わず、苦笑いを浮かべた。
「大総統、何か食べましたか?」
「まだ食べてない。
魚料理がうまいらしいな」
「では、少し食べましょう」
「そうだな」
合流したところでリザとアルと共に軽く食事することにした。