第③話
夢小説設定
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ロイは前髪を掻き上げ、深いため息をついた。
「ははっ、情けないな。
そんな風に心配されるとはな」
「大総統…」
「分かってるよ。
私だって、無理して笑ってることも。
素顔を見せるのは限られた者に、君達以外からのプレッシャーに精神的に参ってた。
主要国首相会議のプレッシャーに押し潰されそうだった。
本当に情けない弱気なんだけどね」
「どうして、もっと早く言ってくださらなかったんですか」
ロイの隣に座ってリザが背中を擦る。
「…言葉にしたら崩れてしまいそうだった。
必死に保っていたんだよ。
すまない、弱くて」
「貴方は弱くなんかありませんよ。
いつも強くなくてもいいんです。
貴方が弱気な時は私達が支えます。
だから、どうか隠さないでください」
本当はロイの心にリザは気づいていたのかもしれない。
大総統の仕事は精神的にも大変なことがある。
「本音を言ってくれていいんですよ」
「すべては受け入れられないかもしれませんけど、愚痴くらい何度でも聞きます」
「助けられた分、今度は僕が支えます。
皆さんに比べてまだ頼りないですけど」
「錬金術が必要なら大総統の為にいくらでも使いますよ」
その優しい言葉にロイはやっといつもの笑顔を浮かべた。
-END-
「ははっ、情けないな。
そんな風に心配されるとはな」
「大総統…」
「分かってるよ。
私だって、無理して笑ってることも。
素顔を見せるのは限られた者に、君達以外からのプレッシャーに精神的に参ってた。
主要国首相会議のプレッシャーに押し潰されそうだった。
本当に情けない弱気なんだけどね」
「どうして、もっと早く言ってくださらなかったんですか」
ロイの隣に座ってリザが背中を擦る。
「…言葉にしたら崩れてしまいそうだった。
必死に保っていたんだよ。
すまない、弱くて」
「貴方は弱くなんかありませんよ。
いつも強くなくてもいいんです。
貴方が弱気な時は私達が支えます。
だから、どうか隠さないでください」
本当はロイの心にリザは気づいていたのかもしれない。
大総統の仕事は精神的にも大変なことがある。
「本音を言ってくれていいんですよ」
「すべては受け入れられないかもしれませんけど、愚痴くらい何度でも聞きます」
「助けられた分、今度は僕が支えます。
皆さんに比べてまだ頼りないですけど」
「錬金術が必要なら大総統の為にいくらでも使いますよ」
その優しい言葉にロイはやっといつもの笑顔を浮かべた。
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