第③話
夢小説設定
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アルは少しパニックになりつつも、ロイを見た。
「マスタングさん…
じゃなくて、大総統!」
「別にこだわらなくていいよ。
まだ飛行機の中なんだし」
「…ダメです。
すみません、寄りかかって寝てたみたいで‥‥」
「構わないよ」
微かに頬を赤らめて体勢を直し、髪も整える。
クスクスと楽しそうにロイは笑っていた。
気を許した相手にしか見せない笑顔。
ここにいる者達は仲間であり、それと同時に心を許している者達でもあるのだ。
「大総統~」
「なんだ?」
「腹減りません?」
「もう少し我慢しろ。
後ろにある菓子でも食ってろ」
後ろの席からハボックが声掛けて来る。
「我慢限界です。
大総統は着いたらうまい料理を食えるからいいですよねぇ~」
「そんなに食ってられる訳ないだろ」
「緊張してるんっスか?」
「…緊張してないと言えば嘘になるな。
初めての参加でこんな若造の発言をどこまで真面目に聞くのか、考え出したらキリがないよ」
ロイは曖昧な笑みを浮かべる。
信頼できる部下だから嘘は言わない。
自分より倍以上の年齢が離れた首相達と会って話すのだから、緊張しない方がおかしいだろう。
「大丈夫っスか?」
「おまえが余計なことを言うから緊張して来たではないか」
「す、すいません」
左右にいたブレダには肘で脇腹を突かれた。
リザに事前に緊張させるような発言をしないようにと忠告されていたのに、ハボックは失態した。
「大総統なら大丈夫ですよ」
「…そうか?」
「僕は堂々とした大総統が好きです。
自信を持って、いつも通りにしていれば問題ありません」
「ありがとう」
微かに笑みを浮かべ、アルの頭をなでた。
「その通りですよ。
何を弱気になっているんですか。
強気なあなたでいてください。
あなたらしく、私達はそれをフォローしますから」
「…いつの間に。
あぁ、そうだな」
話し声にリザは起こされたのだろう。
その証拠にリザは後ろにいるハボックに冷たい目線を送る。
「すみません、寝てしまったようで…」
「構わないよ。
疲れていたんだろう。
寝れる時に寝ておけばいい。
倒れたら困るからな」
「…はい」
微かに頬を赤らめるリザにロイは微笑む。
少しだけ緊張が和らいだように息を吐く。
「…大総統」
「なん…ッ」
「「…っ!?」」
リザに声を掛けられ、隣を向くと唇にキスをされた。
「…何の真似だ?」
「これで緊張は和らいだでしょう?」
「まったく、君には敵わないよ。
しかし‥‥子供には刺激が強かったみたいだな」
「あ゛…」
まだハッキリ目覚めてなかったのか、リザらしからぬ失敗だ。
アルは真っ赤になり、硬直していた。
「よしよし、気にするな」
「大総統、飯にしましょうよ」
「あぁ、そうだな。
ホークアイも起きたことだし。
私も少し食うか」
用意させておいた飛行食を食べる。
ハボックはよほど、お腹空いていたらしく、勢いよく食べて咳き込んでフュリーに背中を擦られていた。
着いてから向こうで食事会もあるので、ロイは軽食で小腹を満たす程度。
話し合いの最中にお腹空いて、お腹が鳴っては格好がつかない。
「まったく、おまえは何をしてるんだ」
呆れながらもロイは楽しそうに笑う。
話し声は懐かしさと共に不思議と安心感を与えてくれる…。
まだ改革は始まったばかり‥‥。
「マスタングさん…
じゃなくて、大総統!」
「別にこだわらなくていいよ。
まだ飛行機の中なんだし」
「…ダメです。
すみません、寄りかかって寝てたみたいで‥‥」
「構わないよ」
微かに頬を赤らめて体勢を直し、髪も整える。
クスクスと楽しそうにロイは笑っていた。
気を許した相手にしか見せない笑顔。
ここにいる者達は仲間であり、それと同時に心を許している者達でもあるのだ。
「大総統~」
「なんだ?」
「腹減りません?」
「もう少し我慢しろ。
後ろにある菓子でも食ってろ」
後ろの席からハボックが声掛けて来る。
「我慢限界です。
大総統は着いたらうまい料理を食えるからいいですよねぇ~」
「そんなに食ってられる訳ないだろ」
「緊張してるんっスか?」
「…緊張してないと言えば嘘になるな。
初めての参加でこんな若造の発言をどこまで真面目に聞くのか、考え出したらキリがないよ」
ロイは曖昧な笑みを浮かべる。
信頼できる部下だから嘘は言わない。
自分より倍以上の年齢が離れた首相達と会って話すのだから、緊張しない方がおかしいだろう。
「大丈夫っスか?」
「おまえが余計なことを言うから緊張して来たではないか」
「す、すいません」
左右にいたブレダには肘で脇腹を突かれた。
リザに事前に緊張させるような発言をしないようにと忠告されていたのに、ハボックは失態した。
「大総統なら大丈夫ですよ」
「…そうか?」
「僕は堂々とした大総統が好きです。
自信を持って、いつも通りにしていれば問題ありません」
「ありがとう」
微かに笑みを浮かべ、アルの頭をなでた。
「その通りですよ。
何を弱気になっているんですか。
強気なあなたでいてください。
あなたらしく、私達はそれをフォローしますから」
「…いつの間に。
あぁ、そうだな」
話し声にリザは起こされたのだろう。
その証拠にリザは後ろにいるハボックに冷たい目線を送る。
「すみません、寝てしまったようで…」
「構わないよ。
疲れていたんだろう。
寝れる時に寝ておけばいい。
倒れたら困るからな」
「…はい」
微かに頬を赤らめるリザにロイは微笑む。
少しだけ緊張が和らいだように息を吐く。
「…大総統」
「なん…ッ」
「「…っ!?」」
リザに声を掛けられ、隣を向くと唇にキスをされた。
「…何の真似だ?」
「これで緊張は和らいだでしょう?」
「まったく、君には敵わないよ。
しかし‥‥子供には刺激が強かったみたいだな」
「あ゛…」
まだハッキリ目覚めてなかったのか、リザらしからぬ失敗だ。
アルは真っ赤になり、硬直していた。
「よしよし、気にするな」
「大総統、飯にしましょうよ」
「あぁ、そうだな。
ホークアイも起きたことだし。
私も少し食うか」
用意させておいた飛行食を食べる。
ハボックはよほど、お腹空いていたらしく、勢いよく食べて咳き込んでフュリーに背中を擦られていた。
着いてから向こうで食事会もあるので、ロイは軽食で小腹を満たす程度。
話し合いの最中にお腹空いて、お腹が鳴っては格好がつかない。
「まったく、おまえは何をしてるんだ」
呆れながらもロイは楽しそうに笑う。
話し声は懐かしさと共に不思議と安心感を与えてくれる…。
まだ改革は始まったばかり‥‥。