第③話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
人数分のパスポートを取ると、次はスーツを買いに行く。
「ホークアイ、君はあるか?」
「いえ‥‥」
「君のも見て行こうか。
スカートの方が印象は悪くならないだろうが、嫌なら…」
「スカートで構いませんよ。
短すぎるのは嫌ですが…」
「ミニスカは私は好きだが、それでは逆に印象を悪くする。
私も買おうかな。
大総統らしいスーツでないと」
「そうですね」
ロイが以前から愛用している店に向かう。
(た、高いわ…
こんなお金出せないわよ!!?)
値段を見てリザは唖然とし、アルに至っては硬直していた。
「私が出すんだから心配しなくていい。
最初はアルのスーツを選ぼうか」
「は、はい…」
「着慣れないだろうが、我慢してくれ。
アルはまだ若いから明るくてもいいな。
明るすぎるのもよくないだろうし。
アルは気に入ったのはあるか?」
「僕、そういうの分からないんで…
選んでくださると助かります」
「では、そうしよう。
これを着てみて。
サイズはいいね」
スーツを着るとまた印象が違う。
結局、ロイが選んだスーツを買ってもらった。
「ちょっと派手すぎるか。
これはダメだな。
髪が黒いからこの色だと暗い印象を与えてしまいそうだし。
春らしい色に、これなら明るいイメージになるかな。
どうだ?」
「いいですね、それなら真面目な印象を与えるかと」
「素敵です」
「よし、これにするか」
ついでだとその後もロイは自分のスーツを数着買った。
相手は大総統ということもあり、店長自ら接客していた。
「ハボック、支払って来るから荷物運んどいてくれ」
「…分かりました」
ハボックは荷物運びで連れて来られてた。
支払いが済むと補佐官2人と車に乗り込んだ。
「あとは必要なものはないよな?
ホークアイ、頼んでいた物の準備は?」
「えぇ、心配ありません」
「それでは、このまま帰るか」
買い物を済ませて司令部に戻って行く。
各国の首相が集まる式典に参加する為、ロイと補佐官2人は珍しくスーツを着て出発する。
危険があるということで護衛にハボック達も連れて行く。
ハボック達は護衛なのでいつも軍服だ。
そうは言っても式典の後の話し合いでは軍服に着替え、各国の首相も民族衣装など様々になるらしい。
「ヒューズ准将、私が留守の間は国を頼みますよ」
「分かっております。
お任せください」
ヒューズを中心に敬礼で見送られる。
席に着くとロイはため息をついた。
「到着まで随分と時間かかるな」
「大総統、今のうちに睡眠を取ってください」
「…あぁ」
会場は遠く、数時間の長旅になる。
飛行機は大総統専用だが、攻撃されないとは限らないのでリザが窓側に座っている。
リザの肩にロイは寄り掛かる。
「大総統…?」
「甘えちゃって~」
「いや、ただ寝てるだけだろ」
「静かにしてください、大総統が起きてしまいます」
年下のアルに注意されるハボックとブレダだった。
「そういや、お見合いの話は本当なんですか?」
「…お見合い?」
「将軍達が娘や孫を紹介してるって」
「えぇ、そうみたいね」
微かにリザが反応するが、平然を装う。
「…ただコネを作りたいだけだろ」
「大総統、起きていたんですか?」
「煩くて寝れる訳がないだろ」
そう言いながらもリザに寄りかかり、目を閉じたまま。
「お見合いに興味はないし、私がダメならおまえ達に話がいくだろうな。
断れよ?
何を言われるか分からんからな」
「分かってますよ」
「特にハボック」
「そんな話に乗りませんよ!」
「大総統、ハボックにはもう話が来てますよ。
俺が断りました」
「う‥‥」
「よくやった。
ハボック、おまえは女性の話に弱いな」
「仕方ないじゃないっスか!
あなたのせいで俺はモテないんですよ!!?
大総統の元部下だって寄って来る女性はいるけど、そんなん嫌ですし」
「女性運がないですね」
「うるせぇよ」
こんなやりとりも懐かしいとロイは口元を緩めた。
「ホークアイ、君はあるか?」
「いえ‥‥」
「君のも見て行こうか。
スカートの方が印象は悪くならないだろうが、嫌なら…」
「スカートで構いませんよ。
短すぎるのは嫌ですが…」
「ミニスカは私は好きだが、それでは逆に印象を悪くする。
私も買おうかな。
大総統らしいスーツでないと」
「そうですね」
ロイが以前から愛用している店に向かう。
(た、高いわ…
こんなお金出せないわよ!!?)
値段を見てリザは唖然とし、アルに至っては硬直していた。
「私が出すんだから心配しなくていい。
最初はアルのスーツを選ぼうか」
「は、はい…」
「着慣れないだろうが、我慢してくれ。
アルはまだ若いから明るくてもいいな。
明るすぎるのもよくないだろうし。
アルは気に入ったのはあるか?」
「僕、そういうの分からないんで…
選んでくださると助かります」
「では、そうしよう。
これを着てみて。
サイズはいいね」
スーツを着るとまた印象が違う。
結局、ロイが選んだスーツを買ってもらった。
「ちょっと派手すぎるか。
これはダメだな。
髪が黒いからこの色だと暗い印象を与えてしまいそうだし。
春らしい色に、これなら明るいイメージになるかな。
どうだ?」
「いいですね、それなら真面目な印象を与えるかと」
「素敵です」
「よし、これにするか」
ついでだとその後もロイは自分のスーツを数着買った。
相手は大総統ということもあり、店長自ら接客していた。
「ハボック、支払って来るから荷物運んどいてくれ」
「…分かりました」
ハボックは荷物運びで連れて来られてた。
支払いが済むと補佐官2人と車に乗り込んだ。
「あとは必要なものはないよな?
ホークアイ、頼んでいた物の準備は?」
「えぇ、心配ありません」
「それでは、このまま帰るか」
買い物を済ませて司令部に戻って行く。
各国の首相が集まる式典に参加する為、ロイと補佐官2人は珍しくスーツを着て出発する。
危険があるということで護衛にハボック達も連れて行く。
ハボック達は護衛なのでいつも軍服だ。
そうは言っても式典の後の話し合いでは軍服に着替え、各国の首相も民族衣装など様々になるらしい。
「ヒューズ准将、私が留守の間は国を頼みますよ」
「分かっております。
お任せください」
ヒューズを中心に敬礼で見送られる。
席に着くとロイはため息をついた。
「到着まで随分と時間かかるな」
「大総統、今のうちに睡眠を取ってください」
「…あぁ」
会場は遠く、数時間の長旅になる。
飛行機は大総統専用だが、攻撃されないとは限らないのでリザが窓側に座っている。
リザの肩にロイは寄り掛かる。
「大総統…?」
「甘えちゃって~」
「いや、ただ寝てるだけだろ」
「静かにしてください、大総統が起きてしまいます」
年下のアルに注意されるハボックとブレダだった。
「そういや、お見合いの話は本当なんですか?」
「…お見合い?」
「将軍達が娘や孫を紹介してるって」
「えぇ、そうみたいね」
微かにリザが反応するが、平然を装う。
「…ただコネを作りたいだけだろ」
「大総統、起きていたんですか?」
「煩くて寝れる訳がないだろ」
そう言いながらもリザに寄りかかり、目を閉じたまま。
「お見合いに興味はないし、私がダメならおまえ達に話がいくだろうな。
断れよ?
何を言われるか分からんからな」
「分かってますよ」
「特にハボック」
「そんな話に乗りませんよ!」
「大総統、ハボックにはもう話が来てますよ。
俺が断りました」
「う‥‥」
「よくやった。
ハボック、おまえは女性の話に弱いな」
「仕方ないじゃないっスか!
あなたのせいで俺はモテないんですよ!!?
大総統の元部下だって寄って来る女性はいるけど、そんなん嫌ですし」
「女性運がないですね」
「うるせぇよ」
こんなやりとりも懐かしいとロイは口元を緩めた。