第②話
夢小説設定
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ロイが穏やかな口調に対し、オリヴィエは怒りの含んだ冷たい口調。
「さあ、どうぞ?」
「…っチ」
大総統にこの態度はオリヴィエくらいだろう。
表ではこんな態度を取る者はいない。
「どういうつもりだ!!」
「令状通りだが?」
荒々しくロイの前に座ると睨み付ける。
火花を散らしながらも会話し、互いに昼食を済ませようとしている。
感情を封じて淡々と話すロイとは異なり、怒りを露にする。
隣に座ってるヒューズは既に昼食を済ませ、警戒しながら腰にあるいつも持ち歩いてる武器を手にする。
ロイがいつ狙われても攻撃できるように。
「何を考えていると聞いている!」
「そうだな、君は戦力としては十分だ。
捕らえる為…かな」
「ふざけるな!!」
ロイが立ち上がると、テーブルを叩きつけて勢いよくオリヴィエも立ち上がる。
警戒しつつもヒューズは観察していた。
大総統になっても平和になるのはまだ先のようだ…。
少しずつ国を変えてゆこう‥‥。
大総統になったから全員を守れる訳ではないとロイも分かっている。
それでも諦めたくはない。
1人でも多くの国民を守り、それがイシュヴァールの民でも…。
部下を怪我させる甘い考えだと言われても、この考えだけは変わらない。
「それだから甘いと言うんだ。
イシュヴァールの英雄が聞いて呆れる!」
「…私はその呼び名は好きではない」
「逃げている愚か者なだけだろう?」
「‥‥何だと?」
微かにロイの声が低くなった。
「甘く幼稚な考えで部下を危険にして、怪我させたのが事実だ」
「‥‥ッ‥」
「私ならそんな愚かなことはしない」
「将軍、大総統に対しての言葉とは思えませんが?」
「私はこんな幼稚な者を大総統だとは思ってはおらん。
上層部に味方はいない奴など怖くはない」
「馬鹿にされ…っ」
ロイの首元にオリヴィエの軍刀が当たる。
オリヴィエの行動に驚き、軍人達は息を飲んだ。
「…反逆者になるつもりか?
大総統を殺したところで君が大総統になれるはずもない」
「やってみなきゃ、分からんだろう?」
「私の首を切る前に君の頭が吹っ飛ぶ」
ハッとして視線をロイから食堂の辺りを見渡す。
リザを中心にマスタング隊がオリヴィエに銃を向け、アルも警戒するように構えていつでも錬金術で攻撃できる体勢だ。
更にはロイの後ろからヒューズがクナイを手にしている。
「リザ・ホークアイには単独で命じてある。
君が私を守れずに殺された場合は特別な事情がある以外は犯人が軍人だろうと殺せと。
犯人を殺してもホークアイが罪人にならないように私のすべての権力で守り尽くす。
大総統は亡くなっても権力は健在となる。
君は大総統に立つような人間ではない。
横暴すぎるからな。
だが、ある程度の上にいる人間だろう」
怯える訳でもなく、言い放つロイは部下達を心から信頼して絆が深い証拠だ。
オリヴィエは軍刀を鞘に入れて戻した。
「大総統っ!
御無事ですか!!?」
「何のつもりだ、君は!」
「…答える義務はない」
「大総統を亡き者にしようとしたのか?」
「少将とは異なる意見でぶつかっただけだ。
この者の性格は分かってるだろう?」
「狙われた者を庇うのですか!!?」
「いや、この者の戦力は使えるのでな。
ここではその力が余るようだし、異動の令状を渡したらね…」
不満そうにしながらも駆け寄って来た軍人は従うしかない。
「イシュヴァールの英雄の名が腐るな。
それでは、弟と同類だ」
「私のことは構わないが、身内を侮辱するのはどんな理由でも言うものではない」
実弟をそんな風に言うオリヴィエにロイは微かに顔を歪める。
「イシュヴァールの英雄と言われた奴が都会暮らしで腕が鈍ったか?
鷹の眼以外はそうたいした部下ではないようだが…」
「‥‥もう一度言ってみろ」
ロイの眼が鋭く光り、睨み付ける。
「さあ、どうぞ?」
「…っチ」
大総統にこの態度はオリヴィエくらいだろう。
表ではこんな態度を取る者はいない。
「どういうつもりだ!!」
「令状通りだが?」
荒々しくロイの前に座ると睨み付ける。
火花を散らしながらも会話し、互いに昼食を済ませようとしている。
感情を封じて淡々と話すロイとは異なり、怒りを露にする。
隣に座ってるヒューズは既に昼食を済ませ、警戒しながら腰にあるいつも持ち歩いてる武器を手にする。
ロイがいつ狙われても攻撃できるように。
「何を考えていると聞いている!」
「そうだな、君は戦力としては十分だ。
捕らえる為…かな」
「ふざけるな!!」
ロイが立ち上がると、テーブルを叩きつけて勢いよくオリヴィエも立ち上がる。
警戒しつつもヒューズは観察していた。
大総統になっても平和になるのはまだ先のようだ…。
少しずつ国を変えてゆこう‥‥。
大総統になったから全員を守れる訳ではないとロイも分かっている。
それでも諦めたくはない。
1人でも多くの国民を守り、それがイシュヴァールの民でも…。
部下を怪我させる甘い考えだと言われても、この考えだけは変わらない。
「それだから甘いと言うんだ。
イシュヴァールの英雄が聞いて呆れる!」
「…私はその呼び名は好きではない」
「逃げている愚か者なだけだろう?」
「‥‥何だと?」
微かにロイの声が低くなった。
「甘く幼稚な考えで部下を危険にして、怪我させたのが事実だ」
「‥‥ッ‥」
「私ならそんな愚かなことはしない」
「将軍、大総統に対しての言葉とは思えませんが?」
「私はこんな幼稚な者を大総統だとは思ってはおらん。
上層部に味方はいない奴など怖くはない」
「馬鹿にされ…っ」
ロイの首元にオリヴィエの軍刀が当たる。
オリヴィエの行動に驚き、軍人達は息を飲んだ。
「…反逆者になるつもりか?
大総統を殺したところで君が大総統になれるはずもない」
「やってみなきゃ、分からんだろう?」
「私の首を切る前に君の頭が吹っ飛ぶ」
ハッとして視線をロイから食堂の辺りを見渡す。
リザを中心にマスタング隊がオリヴィエに銃を向け、アルも警戒するように構えていつでも錬金術で攻撃できる体勢だ。
更にはロイの後ろからヒューズがクナイを手にしている。
「リザ・ホークアイには単独で命じてある。
君が私を守れずに殺された場合は特別な事情がある以外は犯人が軍人だろうと殺せと。
犯人を殺してもホークアイが罪人にならないように私のすべての権力で守り尽くす。
大総統は亡くなっても権力は健在となる。
君は大総統に立つような人間ではない。
横暴すぎるからな。
だが、ある程度の上にいる人間だろう」
怯える訳でもなく、言い放つロイは部下達を心から信頼して絆が深い証拠だ。
オリヴィエは軍刀を鞘に入れて戻した。
「大総統っ!
御無事ですか!!?」
「何のつもりだ、君は!」
「…答える義務はない」
「大総統を亡き者にしようとしたのか?」
「少将とは異なる意見でぶつかっただけだ。
この者の性格は分かってるだろう?」
「狙われた者を庇うのですか!!?」
「いや、この者の戦力は使えるのでな。
ここではその力が余るようだし、異動の令状を渡したらね…」
不満そうにしながらも駆け寄って来た軍人は従うしかない。
「イシュヴァールの英雄の名が腐るな。
それでは、弟と同類だ」
「私のことは構わないが、身内を侮辱するのはどんな理由でも言うものではない」
実弟をそんな風に言うオリヴィエにロイは微かに顔を歪める。
「イシュヴァールの英雄と言われた奴が都会暮らしで腕が鈍ったか?
鷹の眼以外はそうたいした部下ではないようだが…」
「‥‥もう一度言ってみろ」
ロイの眼が鋭く光り、睨み付ける。