第②話
夢小説設定
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ハボックとフュリーが大総統室から出て行くと席に着いた。
「許可が必要なものは先にやるが、こちらは後回しでいいか?
書類作成をしたいんだが…」
「ちょっと待ってください。
そうですね。
この書類なら大丈夫です」
リザが確認し、書類を机から移動させる。
「――アル」
「はい」
「指名手配の資料ファイルが書庫にあるから持って来てくれ。
それから、アームストロングを呼んで来てくれるか?」
「分かりました。
…姉弟どちらですか?」
「あぁ、そうだった。
アレックス…弟の方を頼む」
「はい」
敬礼してアルは出て行く。
簡単な雑用を頼み、自然に覚えさせようとしているのだろう。
「うわぁっ!?」
アルの悲鳴と大きな音が聞こえた。
「…転んだな」
「えぇ、確実に」
ロイとリザは顔を見合わせ、苦笑いした。
最終許可は大総統のサインがなければ動けない。
「ホークアイ、これらは許可は出来ない。
無駄なことだ」
「…何故です?」
「こんなものは必要ない。
馬鹿な上層部が考えそうなことだ」
「では、許可は得られないと返していいんですね?」
無言で頷き、ロイは次の書類を手にする。
(まったく、バカバカしくて呆れるな。
どうしてあんなものに許可が出来るんだ。
腹立たしい!
やはり、腐ってる)
怒りを露にせず、抑えようと息を吐く。
「…大総統。
大丈夫ですか?」
「腹立たしいだけだ。
怒りを露にするほど子供ではないが…」
「分かってますよ」
そっとリザが手に触れるとロイは安堵の息を吐いた。
「…すまない。
もう大丈夫だ」
「落ち着いてください」
「‥‥あぁ」
再び書類に向き合う。
アルがファイルを手にしてアームストロングを連れて来た。
「失礼します。
頼まれたファイルです」
「ありがとう」
「失礼致します。
大総統、お呼びでしょうか?」
「そう固くならなくていい。
ちょっと頼みたいことがある」
「頼みたいこと、ですか?」
「あぁ、似顔絵が得意だろう?
指名手配を新しくしたいんだ。
君の似顔絵の方が的確だからね」
「それは構いませんが、何故…」
「指名手配の強化期間を1ヶ月行う。
捕まえたのはもちろん、功績を残した者には賞金を与える。
下官の給料は安いが、全員を上げるお金はない。
そこで賞金として違法の資産家から取り上げたものをお金にして支払う。
書類も作成するから、君は似顔絵を…
おわっ!?」
「大総統!
我輩、感動であります!!
国民の為に何てお優しい!」
泣きながらアームストロングがロイを抱き締める。
声にならない悲鳴が上がる。
慌ててリザとアルが止めに入る。
荒い息遣いでロイはぐったりしていた。
「大総統、身体が鈍っているのでは?
我輩が鍛え直しましょうか?」
「激しく遠慮する!
私は通常だから!!」
ロイの叫ぶような声に思わずリザとアルが深く頷いた。
「おや、それは残念ですな」
「と、とにかく…似顔絵を頼む」
「分かりました」
悪気がないだけ、厄介である。
「大総統、大丈夫ですか?」
「な、何とか…
窒息しそうだった」
「どこか痛みますか?」
「全身痛むが…」
「湿布いります?」
「いや‥‥大丈夫だ。
鍛えていなかったら確実にどこか痛めてたな」
ロイは苦笑いし、書類に視線を移す。
「ホークアイ、書類を確認して問題なければ提出して来てくれ」
「はい」
「アル、これを貼って来てくれ」
「分かりました」
「2人がいなくなったら…」
「我輩がいますから心配無用ですぞ」
「では、頼みます」
「行って来ます」
アルが一足先に大総統室から出て行く。
「許可が必要なものは先にやるが、こちらは後回しでいいか?
書類作成をしたいんだが…」
「ちょっと待ってください。
そうですね。
この書類なら大丈夫です」
リザが確認し、書類を机から移動させる。
「――アル」
「はい」
「指名手配の資料ファイルが書庫にあるから持って来てくれ。
それから、アームストロングを呼んで来てくれるか?」
「分かりました。
…姉弟どちらですか?」
「あぁ、そうだった。
アレックス…弟の方を頼む」
「はい」
敬礼してアルは出て行く。
簡単な雑用を頼み、自然に覚えさせようとしているのだろう。
「うわぁっ!?」
アルの悲鳴と大きな音が聞こえた。
「…転んだな」
「えぇ、確実に」
ロイとリザは顔を見合わせ、苦笑いした。
最終許可は大総統のサインがなければ動けない。
「ホークアイ、これらは許可は出来ない。
無駄なことだ」
「…何故です?」
「こんなものは必要ない。
馬鹿な上層部が考えそうなことだ」
「では、許可は得られないと返していいんですね?」
無言で頷き、ロイは次の書類を手にする。
(まったく、バカバカしくて呆れるな。
どうしてあんなものに許可が出来るんだ。
腹立たしい!
やはり、腐ってる)
怒りを露にせず、抑えようと息を吐く。
「…大総統。
大丈夫ですか?」
「腹立たしいだけだ。
怒りを露にするほど子供ではないが…」
「分かってますよ」
そっとリザが手に触れるとロイは安堵の息を吐いた。
「…すまない。
もう大丈夫だ」
「落ち着いてください」
「‥‥あぁ」
再び書類に向き合う。
アルがファイルを手にしてアームストロングを連れて来た。
「失礼します。
頼まれたファイルです」
「ありがとう」
「失礼致します。
大総統、お呼びでしょうか?」
「そう固くならなくていい。
ちょっと頼みたいことがある」
「頼みたいこと、ですか?」
「あぁ、似顔絵が得意だろう?
指名手配を新しくしたいんだ。
君の似顔絵の方が的確だからね」
「それは構いませんが、何故…」
「指名手配の強化期間を1ヶ月行う。
捕まえたのはもちろん、功績を残した者には賞金を与える。
下官の給料は安いが、全員を上げるお金はない。
そこで賞金として違法の資産家から取り上げたものをお金にして支払う。
書類も作成するから、君は似顔絵を…
おわっ!?」
「大総統!
我輩、感動であります!!
国民の為に何てお優しい!」
泣きながらアームストロングがロイを抱き締める。
声にならない悲鳴が上がる。
慌ててリザとアルが止めに入る。
荒い息遣いでロイはぐったりしていた。
「大総統、身体が鈍っているのでは?
我輩が鍛え直しましょうか?」
「激しく遠慮する!
私は通常だから!!」
ロイの叫ぶような声に思わずリザとアルが深く頷いた。
「おや、それは残念ですな」
「と、とにかく…似顔絵を頼む」
「分かりました」
悪気がないだけ、厄介である。
「大総統、大丈夫ですか?」
「な、何とか…
窒息しそうだった」
「どこか痛みますか?」
「全身痛むが…」
「湿布いります?」
「いや‥‥大丈夫だ。
鍛えていなかったら確実にどこか痛めてたな」
ロイは苦笑いし、書類に視線を移す。
「ホークアイ、書類を確認して問題なければ提出して来てくれ」
「はい」
「アル、これを貼って来てくれ」
「分かりました」
「2人がいなくなったら…」
「我輩がいますから心配無用ですぞ」
「では、頼みます」
「行って来ます」
アルが一足先に大総統室から出て行く。