第②話
夢小説設定
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本気でないのは一目瞭然、何故なら互いに楽しそうに笑っているから。
「でも‥‥お父さんがいたらこんな感じなんでしょうか」
「アル…?」
「えっ…
あ、口に出ていましたか?」
「思いっきり出てたわよ?
アルフォンスくん」
「無自覚か?」
「すみません!!」
ボンッと音を立てるように真っ赤になり、俯いていた。
ロイはクスッと笑い、それはとても穏やかな表情だった。
優しくアルの頭をポンポンとなでた。
「あ、あの…」
「君みたいな素直で頭がいい子は嫌いじゃないよ。
言ったはずだよ、甘えていいって…」
「‥‥大総統」
「寂しいなら寂しいって、無理しなくていいんだから」
「…はい」
「甘えられるのなんて子供のうちだけだ。
まぁ、私の場合は甘やかしてくれる優秀な補佐官がいるけどね」
ロイがおどけたように言うとそれを聞いたリザは微かに頬を赤らめながらも嬉しそうに微笑むのだった。
若いことで親しみやすいようで、気軽に話しかけられる大総統。
それは危険もあるが、国民とコミュニケーションという意味ではプラスだろう。
もちろん切れ者のロイのことだから、そう簡単に素顔を見せたりはしない。
歴代大総統は誰もが年配であり、厳格の顔つきで近寄れないのが現実で見えない壁があった。
実力があっても年齢から出る厳格はまだロイにはない。
「…何だか今日は騒がしいな」
「それはあなたのせいだと思います、大総統」
「うん、知ってる。
言ってみただけ。
さてと…そろそろ帰ろうか」
「そうですね」
「はい」
銀時計でロイは時間を確認し、立ち上がった。
それと同時に勢いよく扉が開く。
「大総統、俺等はあんたを認めない。
今すぐに辞任しろ」
「就任したばかりなんだが?」
体格のいい男3人が店に入って来て、ボスらしき男はロイに銃を向ける。
悲鳴が上がるが、ロイは当然ながら怯える様子もなく、見据えていた。
店にいる者達は怯えるように様子を見ているしか出来ない。
「命が惜しかったら‥‥」
「バカバカしい」
「なん、だと?」
「そんな容易い覚悟で大総統を就任する訳がないだろう?
私の命など惜しくない。
国民にくれてやる。
だが、私はそう簡単に死にはしない。
私にはまだ野望があるし、おまえ達のような者にくれてやる命はない!」
ロイの眼が鋭く光り、雰囲気が変わり、それに圧倒されていた。
男達はロイの雰囲気に明らかに飲まれていた。
「辞任などするものか。
私が辞任するのは野望がすべて叶った時だ。
国民全員の命が掛かった事態が起きて、私の命で等価交換が出来るなら私は国民にこの命を捧げよう。
この汚れた命でも守れるなら惜しくはない、その覚悟がなければ大総統の地位など得られない」
ロイに圧倒され、身震いした。
ロイは目を反らすことなく、鋭く光る眼で見据えていた。
黒い瞳はすべてを見透かしているようで冷たく恐ろしく感じた。
一瞬の隙にリザが銃で男達の銃を落とす。
的確な腕でなければ外れているだろう。
瞬時に青白い光が放たれ、床に落ちた銃は変化した。
アルの錬金術で銃は使い物にならない。
パチンッと指を鳴らし、逃げようとした男達を倒す。
「手加減はしといた。
逆らうならケシ炭にするが?」
店に被害が出ないように力加減はしてる。
アルが錬成した縄で縛り、男達は捕まる。
「たっぷりと私の部下が君達の話を聞いてくれるそうだよ」
にっこりと笑うロイを見て恐ろしいと男達は思った。
普段が穏やかな性格なだけに怒らせると恐ろしさ倍増。
もちろん本気で怒っている訳ではない。
「でも‥‥お父さんがいたらこんな感じなんでしょうか」
「アル…?」
「えっ…
あ、口に出ていましたか?」
「思いっきり出てたわよ?
アルフォンスくん」
「無自覚か?」
「すみません!!」
ボンッと音を立てるように真っ赤になり、俯いていた。
ロイはクスッと笑い、それはとても穏やかな表情だった。
優しくアルの頭をポンポンとなでた。
「あ、あの…」
「君みたいな素直で頭がいい子は嫌いじゃないよ。
言ったはずだよ、甘えていいって…」
「‥‥大総統」
「寂しいなら寂しいって、無理しなくていいんだから」
「…はい」
「甘えられるのなんて子供のうちだけだ。
まぁ、私の場合は甘やかしてくれる優秀な補佐官がいるけどね」
ロイがおどけたように言うとそれを聞いたリザは微かに頬を赤らめながらも嬉しそうに微笑むのだった。
若いことで親しみやすいようで、気軽に話しかけられる大総統。
それは危険もあるが、国民とコミュニケーションという意味ではプラスだろう。
もちろん切れ者のロイのことだから、そう簡単に素顔を見せたりはしない。
歴代大総統は誰もが年配であり、厳格の顔つきで近寄れないのが現実で見えない壁があった。
実力があっても年齢から出る厳格はまだロイにはない。
「…何だか今日は騒がしいな」
「それはあなたのせいだと思います、大総統」
「うん、知ってる。
言ってみただけ。
さてと…そろそろ帰ろうか」
「そうですね」
「はい」
銀時計でロイは時間を確認し、立ち上がった。
それと同時に勢いよく扉が開く。
「大総統、俺等はあんたを認めない。
今すぐに辞任しろ」
「就任したばかりなんだが?」
体格のいい男3人が店に入って来て、ボスらしき男はロイに銃を向ける。
悲鳴が上がるが、ロイは当然ながら怯える様子もなく、見据えていた。
店にいる者達は怯えるように様子を見ているしか出来ない。
「命が惜しかったら‥‥」
「バカバカしい」
「なん、だと?」
「そんな容易い覚悟で大総統を就任する訳がないだろう?
私の命など惜しくない。
国民にくれてやる。
だが、私はそう簡単に死にはしない。
私にはまだ野望があるし、おまえ達のような者にくれてやる命はない!」
ロイの眼が鋭く光り、雰囲気が変わり、それに圧倒されていた。
男達はロイの雰囲気に明らかに飲まれていた。
「辞任などするものか。
私が辞任するのは野望がすべて叶った時だ。
国民全員の命が掛かった事態が起きて、私の命で等価交換が出来るなら私は国民にこの命を捧げよう。
この汚れた命でも守れるなら惜しくはない、その覚悟がなければ大総統の地位など得られない」
ロイに圧倒され、身震いした。
ロイは目を反らすことなく、鋭く光る眼で見据えていた。
黒い瞳はすべてを見透かしているようで冷たく恐ろしく感じた。
一瞬の隙にリザが銃で男達の銃を落とす。
的確な腕でなければ外れているだろう。
瞬時に青白い光が放たれ、床に落ちた銃は変化した。
アルの錬金術で銃は使い物にならない。
パチンッと指を鳴らし、逃げようとした男達を倒す。
「手加減はしといた。
逆らうならケシ炭にするが?」
店に被害が出ないように力加減はしてる。
アルが錬成した縄で縛り、男達は捕まる。
「たっぷりと私の部下が君達の話を聞いてくれるそうだよ」
にっこりと笑うロイを見て恐ろしいと男達は思った。
普段が穏やかな性格なだけに怒らせると恐ろしさ倍増。
もちろん本気で怒っている訳ではない。