第②話
夢小説設定
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ロイの瞳には新たな決意の焔が宿る。
野望が叶ったから、そこで終わりではなく、これはまだ第一歩に過ぎないのだ。
「よし、決めた」
「何を?」
「指名手配には殺人や様々な奴等がいる。
国民の不安を取り除くのも大総統の仕事だろう?」
「そうですね」
「上層部が味方でないなら、下の者から味方につけようではないか。
指名手配の者を見つけ出す強化期間にしようではないか。
捕まえた軍人には賞金を与えよう。
下官の給料は安くて大変だと以前、ハボックが叫んでいたことだし」
「あなたという人は…ι」
「そのお金はどこから出すんですか?
国民の税金から?」
「まさか、税金にそんなものは使えない。
前に資産家から取り押さえたものがある。
違法だったし、あれは国のものになる。
そこから払えば何の問題はない」
「なるほど、それなら問題ありませんね」
「上層部から文句を言われませんか?」
「地位を剥奪、そう脅せば黙るだろ。
もう上層部に遠慮はしない。
私は私らしく、強引にでもやり遂げる」
上層部が自分をよく思っていないのは誰もが分かることだ。
ロイは微かに口元を緩めた。
「ホークアイ、アル。
私からの君達の命令は今はまだひとつ。
死ぬな、ただそれだけだ」
「「はっ!」」
リザとアルは敬礼した。
「とりあえず、指名手配の強化期間は1ヶ月にしようか。
帰ったら書類を作成するとしよう」
「何を考えているのですか?」
「信用なる手駒を増やそうかと。
運良ければ邪魔な上層部を切り捨てることが出来る」
「物騒な発言はやめてください。
評判が悪くなりますよ」
「事実だ、評判など悪くなっても構わん。
信用ない腐った上層部は私には必要ない。
切り捨てるには勿体ないだろう?
あんな者達でも、ある程度は利用できる駒だからな。
利用するだけ利用して切り捨てる。
私に歯向かえば‥‥容赦なく切り捨てる。
そこには優しさなど必要ない。
上層部が穢れていれば、それは広がる。
その影に被害に遭うのはいつも弱者だ。
私がこの地位を得たからには弱い者達を守ろうではないか。
1人でも多く、被害を出さない為にも私が守る」
それが甘い考えでもそれが新たな大総統の野望である。
ロイは立ち上がり、見つめる。
「最後までついて来るか?」
「何を今更」
「当然です」
リザはもちろん、アルにも迷いはなく、即答だった。
「アル、君は一番狙われる可能性がある。
絶対に油断はするな。
そして、些細なことでも何か感じたら私に話すんだ。
いいね?」
「はい」
「私に話せない場合はホークアイでもヒューズでも構わないから話すこと。
約束できるね?」
「約束します」
「よろしい」
アルに対して命令を好まないロイは約束と言う。
「嫌味を言われたら私に言いなさい。
仕返しと題してやられた分の仕返しをしてやろうではないか」
「は、はい…」
「それはあなたの仕返しではないですか」
「そうとも言うな」
「…そうとしか言いません」
不敵な笑みを浮かべてロイはリザを見つめるのだった。
「これからしばらくは落ち着くまで忙しくなりそうだな」
「それは仕方ないことですよ」
「なるべくサポートします」
小さなため息をつくロイを若い補佐官2人が宥める。
若い出世だったので、軍部でも妬みなどからジロジロと見られることがあった。
それに比べて敵意がない視線なだけ、マシだと思って気にする必要もない。
(見られることは仕方ないことだからな。
見るということは少なくとも関心はあるということ。
関心がなくなれば終わりだ)
今はまだ少ない期待だろうが、これも変えてやろうと決心する。
「なぁ、大総統。
あんた…いい顔してるから今までモテたんだろう?」
「今も健在だが?」
酔って絡まれても嫌な顔せずに笑顔で交わす。
「はっ、嫌味な奴だな」
「事実だ」
「大総統から離れてください。
離れないなら…」
リザが銃を向け、鋭い眼で見据える。
「…っ!!ι」
手を上げて慌ててロイから離れる。
「すまないね。
彼女は私の護衛も兼ねてるから」
「…女性が?」
「女性でも彼女の腕は確かだ。
私の最も信頼ある部下だからな」
ロイから笑顔が消え、眼が鋭く光る。
言葉にしなくとも、それは伝わる。
侮辱や馬鹿にするのは許さないと眼が物語ってる。
野望が叶ったから、そこで終わりではなく、これはまだ第一歩に過ぎないのだ。
「よし、決めた」
「何を?」
「指名手配には殺人や様々な奴等がいる。
国民の不安を取り除くのも大総統の仕事だろう?」
「そうですね」
「上層部が味方でないなら、下の者から味方につけようではないか。
指名手配の者を見つけ出す強化期間にしようではないか。
捕まえた軍人には賞金を与えよう。
下官の給料は安くて大変だと以前、ハボックが叫んでいたことだし」
「あなたという人は…ι」
「そのお金はどこから出すんですか?
国民の税金から?」
「まさか、税金にそんなものは使えない。
前に資産家から取り押さえたものがある。
違法だったし、あれは国のものになる。
そこから払えば何の問題はない」
「なるほど、それなら問題ありませんね」
「上層部から文句を言われませんか?」
「地位を剥奪、そう脅せば黙るだろ。
もう上層部に遠慮はしない。
私は私らしく、強引にでもやり遂げる」
上層部が自分をよく思っていないのは誰もが分かることだ。
ロイは微かに口元を緩めた。
「ホークアイ、アル。
私からの君達の命令は今はまだひとつ。
死ぬな、ただそれだけだ」
「「はっ!」」
リザとアルは敬礼した。
「とりあえず、指名手配の強化期間は1ヶ月にしようか。
帰ったら書類を作成するとしよう」
「何を考えているのですか?」
「信用なる手駒を増やそうかと。
運良ければ邪魔な上層部を切り捨てることが出来る」
「物騒な発言はやめてください。
評判が悪くなりますよ」
「事実だ、評判など悪くなっても構わん。
信用ない腐った上層部は私には必要ない。
切り捨てるには勿体ないだろう?
あんな者達でも、ある程度は利用できる駒だからな。
利用するだけ利用して切り捨てる。
私に歯向かえば‥‥容赦なく切り捨てる。
そこには優しさなど必要ない。
上層部が穢れていれば、それは広がる。
その影に被害に遭うのはいつも弱者だ。
私がこの地位を得たからには弱い者達を守ろうではないか。
1人でも多く、被害を出さない為にも私が守る」
それが甘い考えでもそれが新たな大総統の野望である。
ロイは立ち上がり、見つめる。
「最後までついて来るか?」
「何を今更」
「当然です」
リザはもちろん、アルにも迷いはなく、即答だった。
「アル、君は一番狙われる可能性がある。
絶対に油断はするな。
そして、些細なことでも何か感じたら私に話すんだ。
いいね?」
「はい」
「私に話せない場合はホークアイでもヒューズでも構わないから話すこと。
約束できるね?」
「約束します」
「よろしい」
アルに対して命令を好まないロイは約束と言う。
「嫌味を言われたら私に言いなさい。
仕返しと題してやられた分の仕返しをしてやろうではないか」
「は、はい…」
「それはあなたの仕返しではないですか」
「そうとも言うな」
「…そうとしか言いません」
不敵な笑みを浮かべてロイはリザを見つめるのだった。
「これからしばらくは落ち着くまで忙しくなりそうだな」
「それは仕方ないことですよ」
「なるべくサポートします」
小さなため息をつくロイを若い補佐官2人が宥める。
若い出世だったので、軍部でも妬みなどからジロジロと見られることがあった。
それに比べて敵意がない視線なだけ、マシだと思って気にする必要もない。
(見られることは仕方ないことだからな。
見るということは少なくとも関心はあるということ。
関心がなくなれば終わりだ)
今はまだ少ない期待だろうが、これも変えてやろうと決心する。
「なぁ、大総統。
あんた…いい顔してるから今までモテたんだろう?」
「今も健在だが?」
酔って絡まれても嫌な顔せずに笑顔で交わす。
「はっ、嫌味な奴だな」
「事実だ」
「大総統から離れてください。
離れないなら…」
リザが銃を向け、鋭い眼で見据える。
「…っ!!ι」
手を上げて慌ててロイから離れる。
「すまないね。
彼女は私の護衛も兼ねてるから」
「…女性が?」
「女性でも彼女の腕は確かだ。
私の最も信頼ある部下だからな」
ロイから笑顔が消え、眼が鋭く光る。
言葉にしなくとも、それは伝わる。
侮辱や馬鹿にするのは許さないと眼が物語ってる。