第①話
夢小説設定
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ロイはソファに腰掛け、足を組んだ。
「すみませんね、変なところを見せてしまって」
「あ、いえ‥‥」
「先程も言ったように軍には腐った連中が多い」
「――大総統」
「あぁ、失礼。
腐った者達が多い。
これでいいかな?」
「…発言には気をつけてください」
リザの言葉に苦笑いを浮かべる。
「相変わらず手厳しいな。
とにかく、私が言いたいのはそういう人達が多い。
その人達から見れば私は“若造”なんですよ。
若造が大佐の地位にいると上官から目をつけられて左遷や嫌がらせも受けて来ました」
「それは“イジメ”ですか?」
「…イジメ?
あぁ、一種のイジメかもしれませんね。
嫌がらせに大量の書類とかですね。
何なら全部話しましょうか?」
にっこりと笑っているのに怒りが含まれている笑顔は恐ろしい。
ロイは口元を緩め、温くなった紅茶を口にする。
「冗談ですよ。
全部なんて言ったら、キリがない。
ここにいる者は大総統の就任式の前日に私が昇進させました」
何が言いたいのか女性記者には分からず、曖昧な返事。
「私は私が選んだ者は守りたい。
軍の狗、上等だ。
使い捨ての駒だって構わない。
いつか私が上に立つのだから。
それが今、現実になった。
少なくても私は私の下の者を守る。
それら全員を守る為に必要な地位が“大総統”だ。
誰に反対しようが、私は私の意見を貫き通す。
そして、認めた者は守り続ける。
態度が悪いのが何だ、経験が少ないのが何だ、若造で何が悪い。
使えるか、使えないかは私が決める。
私が認めた者は誰ひとり欠けない、裏切ったりしない。
私を信じてくれるなら私も信じよう。
裏切られて殺されるなら私に見る目がなかった、そこまでの人間だってことだ」
自信に溢れ、その瞳には炎が宿っている。
その雰囲気に圧倒されていた。
「国民は絶対に守ります。
ただし、軍は私が認めた者以外が裏切るなら迷わず私は切る。
ここにいる者が全員ではないが、私が認めた者達。
上層部は私が大総統になるのをよく思っていません。
私の下についたりはしないでしょう。
それでも私は理想の為に動きます。
…この者達と共に。
全員のフルネームと地位を写真と共に載せてください」
上層部に見せつける警告とも言えるだろう。
「上官に目をつけられるだろ」
「私が守る。
しつこいなら昇進させてやる」
「滅茶苦茶だな、おまえは」
「私が理想を語るならおまえは現実派だな、ヒューズ」
「仕方ねぇな。
最後まで協力してやるよ、ロイ」
「…大総統の名前を?」
「あぁ、同期なんですよ」
「親友だろ」
「誰が親友だ、親バカが」
「相変わらずだな」
ヒューズに肩を抱かれ、口元を緩めた。
「すみませんね、変なところを見せてしまって」
「あ、いえ‥‥」
「先程も言ったように軍には腐った連中が多い」
「――大総統」
「あぁ、失礼。
腐った者達が多い。
これでいいかな?」
「…発言には気をつけてください」
リザの言葉に苦笑いを浮かべる。
「相変わらず手厳しいな。
とにかく、私が言いたいのはそういう人達が多い。
その人達から見れば私は“若造”なんですよ。
若造が大佐の地位にいると上官から目をつけられて左遷や嫌がらせも受けて来ました」
「それは“イジメ”ですか?」
「…イジメ?
あぁ、一種のイジメかもしれませんね。
嫌がらせに大量の書類とかですね。
何なら全部話しましょうか?」
にっこりと笑っているのに怒りが含まれている笑顔は恐ろしい。
ロイは口元を緩め、温くなった紅茶を口にする。
「冗談ですよ。
全部なんて言ったら、キリがない。
ここにいる者は大総統の就任式の前日に私が昇進させました」
何が言いたいのか女性記者には分からず、曖昧な返事。
「私は私が選んだ者は守りたい。
軍の狗、上等だ。
使い捨ての駒だって構わない。
いつか私が上に立つのだから。
それが今、現実になった。
少なくても私は私の下の者を守る。
それら全員を守る為に必要な地位が“大総統”だ。
誰に反対しようが、私は私の意見を貫き通す。
そして、認めた者は守り続ける。
態度が悪いのが何だ、経験が少ないのが何だ、若造で何が悪い。
使えるか、使えないかは私が決める。
私が認めた者は誰ひとり欠けない、裏切ったりしない。
私を信じてくれるなら私も信じよう。
裏切られて殺されるなら私に見る目がなかった、そこまでの人間だってことだ」
自信に溢れ、その瞳には炎が宿っている。
その雰囲気に圧倒されていた。
「国民は絶対に守ります。
ただし、軍は私が認めた者以外が裏切るなら迷わず私は切る。
ここにいる者が全員ではないが、私が認めた者達。
上層部は私が大総統になるのをよく思っていません。
私の下についたりはしないでしょう。
それでも私は理想の為に動きます。
…この者達と共に。
全員のフルネームと地位を写真と共に載せてください」
上層部に見せつける警告とも言えるだろう。
「上官に目をつけられるだろ」
「私が守る。
しつこいなら昇進させてやる」
「滅茶苦茶だな、おまえは」
「私が理想を語るならおまえは現実派だな、ヒューズ」
「仕方ねぇな。
最後まで協力してやるよ、ロイ」
「…大総統の名前を?」
「あぁ、同期なんですよ」
「親友だろ」
「誰が親友だ、親バカが」
「相変わらずだな」
ヒューズに肩を抱かれ、口元を緩めた。