第①話
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扉の外が騒がしく、何事かと視線を移す。
「将軍っ!
ちょッ…お待ちください!!」
「若造に用はないっ!」
「うっわ!!」
勢いよく扉が開き、将軍が入って来た。
「…随分と騒がしいですね」
「す、すみません」
「アルフォンスくん、大丈夫?」
「…はい」
チラッとアルを見て、将軍に視線を移す。
「私の補佐官に暴力はやめていただきたいのですが?」
「申し訳ありません。
ですが、お願いがありまして…」
「ほぉ、願いですか?
将軍が珍しい」
悔しそうな将軍をロイは含み笑いを浮かべる。
「署名の資料は見てくださいましたか?」
「あぁ、これですか?
この署名は何の意味があるんですか?」
2、3枚はある署名の書類を手にした。
「オリヴィエ・ミラ・アームストロング少将についてです」
「…はい?」
それは予想外の言葉でロイは将軍に視線を移した。
プライドが高い将軍が土下座している。
「今までのことは本当にすまなかった。
申し訳ない!」
「将軍…?」
「オリヴィエ・ミラ・アームストロングだけは昇格しないでください!!」
「…頭を上げてください。
詳しい話を聞きますよ」
おずおずと頭を上げ、向き合う。
「オリヴィエ・ミラ・アームストロングが昇格なんてしたら恐ろしすぎます!」
(何をしたんだ、何を!
将軍がここまで言うとは…ι)
必死に将軍がロイに訴える。
「練兵場を勝手に使っては半壊にし、訓練だと言って部下を振り回して怪我人が医務室に何人も運ばれて…。
訓練だと言って入隊したばかりの兵を集めて勝手な行動ばかりするんですよ!!」
(だから、入隊したばかりの奴等の署名もあったんだな。
凄いことはしてるかと思っていたが…)
ロイはため息をつき、頭を抱えた。
「‥‥もういい。
それ以上聞いたら頭が痛くなる」
「しかし!」
「最初から姉の方は昇格するつもりはない。
異動させた方がいいのか検討中だった」
「本当ですか!!?
ありがとうございます!」
(…そんなに嬉しいのかι)
「では、失礼しました!」
敬礼して去って行く将軍を唖然としながら見ていた。
署名の意味は分かったが、どうするべきかと悩む。
「…就任してすぐに騒ぎを起こしてくれる人だな」
「どうするんですか?」
「あぁ、頭が痛い。
どうするべきか…」
「大総統の注意を聞くような人ではありませんからね」
「…私のことを青二才と言うくらいだからな」
署名を見て深いため息をつく。
「私が視察に行ってる時に異動命令を出そうかな」
「…逃げてどうするんですかι」
「そう言ってもね、私の言葉を聞かない人にどう言えと?」
「………。」
「戦闘能力に関しては認めるが、問題はあの態度なんだよな。
中央でこれ以上の被害が出る前に異動させるのが妥当かもしれん。
問題は異動先だが、北方司令部に戻すべきか」
書類の中から被害の報告も多数あることが判明。
「とりあえず、無駄だとは思うが、話し合いはしよう」
「分かりました」
「アル、話し合いで私が危ないと思ったら壁を作ってくれ」
「はい」
性格を知っているだけに大丈夫なのかと3人は不安に思う。
「将軍っ!
ちょッ…お待ちください!!」
「若造に用はないっ!」
「うっわ!!」
勢いよく扉が開き、将軍が入って来た。
「…随分と騒がしいですね」
「す、すみません」
「アルフォンスくん、大丈夫?」
「…はい」
チラッとアルを見て、将軍に視線を移す。
「私の補佐官に暴力はやめていただきたいのですが?」
「申し訳ありません。
ですが、お願いがありまして…」
「ほぉ、願いですか?
将軍が珍しい」
悔しそうな将軍をロイは含み笑いを浮かべる。
「署名の資料は見てくださいましたか?」
「あぁ、これですか?
この署名は何の意味があるんですか?」
2、3枚はある署名の書類を手にした。
「オリヴィエ・ミラ・アームストロング少将についてです」
「…はい?」
それは予想外の言葉でロイは将軍に視線を移した。
プライドが高い将軍が土下座している。
「今までのことは本当にすまなかった。
申し訳ない!」
「将軍…?」
「オリヴィエ・ミラ・アームストロングだけは昇格しないでください!!」
「…頭を上げてください。
詳しい話を聞きますよ」
おずおずと頭を上げ、向き合う。
「オリヴィエ・ミラ・アームストロングが昇格なんてしたら恐ろしすぎます!」
(何をしたんだ、何を!
将軍がここまで言うとは…ι)
必死に将軍がロイに訴える。
「練兵場を勝手に使っては半壊にし、訓練だと言って部下を振り回して怪我人が医務室に何人も運ばれて…。
訓練だと言って入隊したばかりの兵を集めて勝手な行動ばかりするんですよ!!」
(だから、入隊したばかりの奴等の署名もあったんだな。
凄いことはしてるかと思っていたが…)
ロイはため息をつき、頭を抱えた。
「‥‥もういい。
それ以上聞いたら頭が痛くなる」
「しかし!」
「最初から姉の方は昇格するつもりはない。
異動させた方がいいのか検討中だった」
「本当ですか!!?
ありがとうございます!」
(…そんなに嬉しいのかι)
「では、失礼しました!」
敬礼して去って行く将軍を唖然としながら見ていた。
署名の意味は分かったが、どうするべきかと悩む。
「…就任してすぐに騒ぎを起こしてくれる人だな」
「どうするんですか?」
「あぁ、頭が痛い。
どうするべきか…」
「大総統の注意を聞くような人ではありませんからね」
「…私のことを青二才と言うくらいだからな」
署名を見て深いため息をつく。
「私が視察に行ってる時に異動命令を出そうかな」
「…逃げてどうするんですかι」
「そう言ってもね、私の言葉を聞かない人にどう言えと?」
「………。」
「戦闘能力に関しては認めるが、問題はあの態度なんだよな。
中央でこれ以上の被害が出る前に異動させるのが妥当かもしれん。
問題は異動先だが、北方司令部に戻すべきか」
書類の中から被害の報告も多数あることが判明。
「とりあえず、無駄だとは思うが、話し合いはしよう」
「分かりました」
「アル、話し合いで私が危ないと思ったら壁を作ってくれ」
「はい」
性格を知っているだけに大丈夫なのかと3人は不安に思う。