第①話
夢小説設定
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最後に書斎に案内された。
「うっわ…!
書庫並みにありますね」
「いつの間にかこんなに増えてしまった。
好きなのを読んで構わないよ」
「いいんですか!!?
ありがとうございます!」
「あまり夜更かしはするなよ?」
「は~い」
自分では手に入らない本などが沢山あり、密かに“兄さんが知ったら羨ましく思うかな”とアルは笑う。
「とりあえず、夕食にしようか」
「はい。
マスタングさんが作るんですか?」
「あぁ、手伝ってもらえるか?」
「はい。
料理作れるんですね。
なんか、意外…」
「ははっ!
一人暮らしが長いからな。
まぁ、そんなに凝ったものは作れないんだけど」
手伝うと言ってもアルは野菜を切り、盛り付け程度だ。
「はい、出来た」
「運びますね」
「あぁ…」
テーブルに運んで席に着く。
「じゃあ、食べようか」
「はい、いただきます」
「いただきます」
「美味しい!
美味しいです」
「それはよかった。
2年経ったけど、食事に関してはどうだい?」
「今は落ち着きました。
前はどれを見ても食べたくて…」
「元に戻ってケーキを奢らされたな」
「美味しそうで、有名だったので」
「あぁ、確かに美味しそうに食べてたな」
思い出してロイは笑う。
不思議な同居生活が始まった。
「マスタングさん、コーヒー飲みます?」
「ありがとう」
僕が洗いますと譲らないアルにロイは諦めてソファに座って書類を見ていた。
「私も国家錬金術師だからな、査定の時は複雑だな」
「どうして、ですか?」
「その手の内を読んでしまいそうで…」
「なるほど。
確かにそうですね」
「全部を見せる訳ではないんだろうが」
「難しいですね。
僕に話してもいいんですか?」
「いいんだよ。
アルは誰かに話したりしないだろうし。
同じ国家錬金術師だから理解はできるだろう?
私の部下には国家錬金術師がいないから、今まで説明しても誰も理解はできてなかったよ」
思い出して苦笑いを浮かべた。
「ヒューズさんなんか呆れたように見てましたよ」
「ヒューズ曰く、デタラメ人間だそうだ」
「で、デタラメ人間‥‥」
アルは苦笑いを浮かべた。
「明日は早いから、先にお風呂に入りなさい」
「でも‥‥」
「私はまだこれを読んでおかないと」
「分かりました。
お先に失礼します」
(本当に礼儀正しいな。
少しは崩してもいいと思うんだが、今はまだ無理か)
アルの後ろ姿を見て、小さなため息をついた。
明日のことを思うとロイは少なからず緊張する。
(こういう時は1人でなくてよかったと思うな。
まぁ、別にこの為にアルを連れて来た訳じゃないけど)
自分に言い訳をしてどうするんだと苦笑いする。
「マスタングさん、おやすみなさい」
「あ、あぁ、おやすみ」
アルの声にハッとしてロイは返事する。
(…今日はこれくらいにしよう。
明日また考えればいい。
今日はゆっくりお風呂に入って、寝ることにしよう)
コーヒーを飲み干し、ロイはお風呂場に向かった。
野望の第一歩を踏み出した…。
奇妙な共同生活も始まった‥‥。
「うっわ…!
書庫並みにありますね」
「いつの間にかこんなに増えてしまった。
好きなのを読んで構わないよ」
「いいんですか!!?
ありがとうございます!」
「あまり夜更かしはするなよ?」
「は~い」
自分では手に入らない本などが沢山あり、密かに“兄さんが知ったら羨ましく思うかな”とアルは笑う。
「とりあえず、夕食にしようか」
「はい。
マスタングさんが作るんですか?」
「あぁ、手伝ってもらえるか?」
「はい。
料理作れるんですね。
なんか、意外…」
「ははっ!
一人暮らしが長いからな。
まぁ、そんなに凝ったものは作れないんだけど」
手伝うと言ってもアルは野菜を切り、盛り付け程度だ。
「はい、出来た」
「運びますね」
「あぁ…」
テーブルに運んで席に着く。
「じゃあ、食べようか」
「はい、いただきます」
「いただきます」
「美味しい!
美味しいです」
「それはよかった。
2年経ったけど、食事に関してはどうだい?」
「今は落ち着きました。
前はどれを見ても食べたくて…」
「元に戻ってケーキを奢らされたな」
「美味しそうで、有名だったので」
「あぁ、確かに美味しそうに食べてたな」
思い出してロイは笑う。
不思議な同居生活が始まった。
「マスタングさん、コーヒー飲みます?」
「ありがとう」
僕が洗いますと譲らないアルにロイは諦めてソファに座って書類を見ていた。
「私も国家錬金術師だからな、査定の時は複雑だな」
「どうして、ですか?」
「その手の内を読んでしまいそうで…」
「なるほど。
確かにそうですね」
「全部を見せる訳ではないんだろうが」
「難しいですね。
僕に話してもいいんですか?」
「いいんだよ。
アルは誰かに話したりしないだろうし。
同じ国家錬金術師だから理解はできるだろう?
私の部下には国家錬金術師がいないから、今まで説明しても誰も理解はできてなかったよ」
思い出して苦笑いを浮かべた。
「ヒューズさんなんか呆れたように見てましたよ」
「ヒューズ曰く、デタラメ人間だそうだ」
「で、デタラメ人間‥‥」
アルは苦笑いを浮かべた。
「明日は早いから、先にお風呂に入りなさい」
「でも‥‥」
「私はまだこれを読んでおかないと」
「分かりました。
お先に失礼します」
(本当に礼儀正しいな。
少しは崩してもいいと思うんだが、今はまだ無理か)
アルの後ろ姿を見て、小さなため息をついた。
明日のことを思うとロイは少なからず緊張する。
(こういう時は1人でなくてよかったと思うな。
まぁ、別にこの為にアルを連れて来た訳じゃないけど)
自分に言い訳をしてどうするんだと苦笑いする。
「マスタングさん、おやすみなさい」
「あ、あぁ、おやすみ」
アルの声にハッとしてロイは返事する。
(…今日はこれくらいにしよう。
明日また考えればいい。
今日はゆっくりお風呂に入って、寝ることにしよう)
コーヒーを飲み干し、ロイはお風呂場に向かった。
野望の第一歩を踏み出した…。
奇妙な共同生活も始まった‥‥。