第⑨話
夢小説設定
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街中で見た人々は生き生きしているように感じ、それは幸せな光景だった。
国民の笑顔にロイは微かに笑顔が浮かぶ。
自分のしていることが間違いでなかったんだと確信する瞬間でもあった。
カフェのテラスで珈琲を飲みながら街中を見る。
「お兄さん、見ない顔だね。
この街は初めて?」
「まぁ、そんなとこかな」
「いい街だろう?
今の大総統が若いのに、頑張ってくれてるんだ。
私等も頑張らないとね!」
「…そうか」
心の奥に染み渡るような、それでいて暖かくなる感覚。
「大総統もいい男だけど…お兄さんもかなりのいい男だね。
どうりでさっきから女性客が落ち着かない訳だ」
からかうようなカフェの女性店主の言葉にロイは苦笑い。
変装していてもロイの美貌までは隠せない。
一目を惹くロイであった。
カフェから出て空を見上げ、自然と微笑みが浮かぶ。
(また新たな気持ちで頑張れそうだ。
そろそろ、戻るか)
ロイは軽い足取りで中央司令部に戻って行く。
中央司令部を見上げてロイは微かに笑みを浮かべる。
「何なんだ?」
「騒がしいですね」
「爆発音!!?」
何事かと大総統室から出る。
「た、大変です!
中央司令部に侵入者が!
今応戦してますが…」
「「侵入者!!?」」
「僕達も行った方がいいんですか?」
「とりあえず、行きましょうか」
「やれやれ…」
応戦が繰り広げられてる中庭に向かった。
「あれは‥‥」
「ロイさん!
何をしているんですか!!」
「「大総統!!?」」
リザの声にヒューズとアル、応戦せずに見ていたハボック達以外が驚く。
「さすがだな、君は。
いや…君達と言うべきかな」
ロイは微かに笑みを浮かべて伊達眼鏡を外した。
「大総統自ら騒動を起こさないでください」
「私は普通に戻って来ただけだが?
それを門番や若い軍人が侵入者と勘違いしてな。
まぁ、それを狙っていたのだが。
どれだけの瞬発力や判断力、戦闘力があるのかと調べて見た。
悪くはなかったな」
「発火布を使わなかったのか?」
「それを使ったら、私だとバレてしまうだろう?
調整して爆発だけだったし、あとは銃をな」
「怪我人は?」
「掠めた程度だ。
怪我人を出す訳ないだろ、馬鹿者。
ハボック、ここの片付けを頼むぞ」
「やっぱりですか」
「隠れて見ていたのだろう?
おまえの隊の者達もやるではないか」
ハボックは苦笑いを浮かべた。
当然ながらロイは手加減していたのだが。
「アームストロングが居たら危なかったな、いろんな意味で。
片付けも苦労したな」
「居たらやらなかったのではないですか」
「…そうだな」
「ロイさん、お帰りなさい」
「‥‥ただいま」
リザの言葉に一瞬止まり、ロイは久々に嬉しそうに満面の笑みを浮かべる。
「どうでしたか?」
「新たな気持ちにさせてくれたよ。
私の歩む道が、考えは…間違いではなかった」
リザは微笑んで頷いて聞いていた。
「ですが、抜け出すのはどうかと思いますけどね。
悪戯も程々にしてください」
「今度は君も変装して出掛けてみるかい?」
からかうようなロイの口調にリザは不満そうな顔で見る。
ロイがクスクスと笑って胸ポケットに入れていた伊達眼鏡をリザに掛ける。
「な…っ」
「うん、よく似合う」
微かに頬を赤らめるリザにロイは微笑む。
「か、からかわないでくださいっ!!」
「はいはい」
サラリと流すロイに悔しそうな顔をしながらリザが伊達眼鏡を外す。
「あれ、外しちゃうんですか?」
「…視力は悪くないから」
天然なアルの言葉に苦笑いする。
大総統室で資料を見ていると勢いよく扉が開いた。
「鋼の、相変わらず騒がしいな」
「これでいいんだろ!」
机に資料を叩きつけるエドに対してロイは涼しい顔。
「やれやれ。
次は‥‥」
「まだあんのかよ!?」
「…出来ないのなら仕方ない。
私の優秀な部下に頼むとしよう」
「誰もそんなこと言ってねぇだろ!」
「そうか、引き受けてくれるか。
それは助かる」
ロイの作戦に見事に引っかかり、墓穴を掘るエド。
声にならない声を上げて頭を抱える。
「この…っ、詐欺師大総統!!
さっさと倒れちまえ!」
ロイから資料を受け取り、勢いよく扉を閉めて出て行く。
大総統であるロイにこんな暴言を吐くのはエドくらいだが、言われた本人のロイにダメージはまったくない。
「相変わらずだなぁ、鋼のは。
騒がしい子だ」
「あんまりエドワードくんで遊んでは可哀想ですよ?」
「いやぁ、あまりにも面白い反応をするのでな」
((…否定は出来ない))
分かりやすい反応をするエドをからかうのはロイだけではないだろう。
国民の笑顔にロイは微かに笑顔が浮かぶ。
自分のしていることが間違いでなかったんだと確信する瞬間でもあった。
カフェのテラスで珈琲を飲みながら街中を見る。
「お兄さん、見ない顔だね。
この街は初めて?」
「まぁ、そんなとこかな」
「いい街だろう?
今の大総統が若いのに、頑張ってくれてるんだ。
私等も頑張らないとね!」
「…そうか」
心の奥に染み渡るような、それでいて暖かくなる感覚。
「大総統もいい男だけど…お兄さんもかなりのいい男だね。
どうりでさっきから女性客が落ち着かない訳だ」
からかうようなカフェの女性店主の言葉にロイは苦笑い。
変装していてもロイの美貌までは隠せない。
一目を惹くロイであった。
カフェから出て空を見上げ、自然と微笑みが浮かぶ。
(また新たな気持ちで頑張れそうだ。
そろそろ、戻るか)
ロイは軽い足取りで中央司令部に戻って行く。
中央司令部を見上げてロイは微かに笑みを浮かべる。
「何なんだ?」
「騒がしいですね」
「爆発音!!?」
何事かと大総統室から出る。
「た、大変です!
中央司令部に侵入者が!
今応戦してますが…」
「「侵入者!!?」」
「僕達も行った方がいいんですか?」
「とりあえず、行きましょうか」
「やれやれ…」
応戦が繰り広げられてる中庭に向かった。
「あれは‥‥」
「ロイさん!
何をしているんですか!!」
「「大総統!!?」」
リザの声にヒューズとアル、応戦せずに見ていたハボック達以外が驚く。
「さすがだな、君は。
いや…君達と言うべきかな」
ロイは微かに笑みを浮かべて伊達眼鏡を外した。
「大総統自ら騒動を起こさないでください」
「私は普通に戻って来ただけだが?
それを門番や若い軍人が侵入者と勘違いしてな。
まぁ、それを狙っていたのだが。
どれだけの瞬発力や判断力、戦闘力があるのかと調べて見た。
悪くはなかったな」
「発火布を使わなかったのか?」
「それを使ったら、私だとバレてしまうだろう?
調整して爆発だけだったし、あとは銃をな」
「怪我人は?」
「掠めた程度だ。
怪我人を出す訳ないだろ、馬鹿者。
ハボック、ここの片付けを頼むぞ」
「やっぱりですか」
「隠れて見ていたのだろう?
おまえの隊の者達もやるではないか」
ハボックは苦笑いを浮かべた。
当然ながらロイは手加減していたのだが。
「アームストロングが居たら危なかったな、いろんな意味で。
片付けも苦労したな」
「居たらやらなかったのではないですか」
「…そうだな」
「ロイさん、お帰りなさい」
「‥‥ただいま」
リザの言葉に一瞬止まり、ロイは久々に嬉しそうに満面の笑みを浮かべる。
「どうでしたか?」
「新たな気持ちにさせてくれたよ。
私の歩む道が、考えは…間違いではなかった」
リザは微笑んで頷いて聞いていた。
「ですが、抜け出すのはどうかと思いますけどね。
悪戯も程々にしてください」
「今度は君も変装して出掛けてみるかい?」
からかうようなロイの口調にリザは不満そうな顔で見る。
ロイがクスクスと笑って胸ポケットに入れていた伊達眼鏡をリザに掛ける。
「な…っ」
「うん、よく似合う」
微かに頬を赤らめるリザにロイは微笑む。
「か、からかわないでくださいっ!!」
「はいはい」
サラリと流すロイに悔しそうな顔をしながらリザが伊達眼鏡を外す。
「あれ、外しちゃうんですか?」
「…視力は悪くないから」
天然なアルの言葉に苦笑いする。
大総統室で資料を見ていると勢いよく扉が開いた。
「鋼の、相変わらず騒がしいな」
「これでいいんだろ!」
机に資料を叩きつけるエドに対してロイは涼しい顔。
「やれやれ。
次は‥‥」
「まだあんのかよ!?」
「…出来ないのなら仕方ない。
私の優秀な部下に頼むとしよう」
「誰もそんなこと言ってねぇだろ!」
「そうか、引き受けてくれるか。
それは助かる」
ロイの作戦に見事に引っかかり、墓穴を掘るエド。
声にならない声を上げて頭を抱える。
「この…っ、詐欺師大総統!!
さっさと倒れちまえ!」
ロイから資料を受け取り、勢いよく扉を閉めて出て行く。
大総統であるロイにこんな暴言を吐くのはエドくらいだが、言われた本人のロイにダメージはまったくない。
「相変わらずだなぁ、鋼のは。
騒がしい子だ」
「あんまりエドワードくんで遊んでは可哀想ですよ?」
「いやぁ、あまりにも面白い反応をするのでな」
((…否定は出来ない))
分かりやすい反応をするエドをからかうのはロイだけではないだろう。