第⑨話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
しゅんとアルは俯いている。
「ごめんなさい…。
仔猫が木に登って降りれなくなったみたいで助けようと‥‥。
でも、可愛いんですよ!!?」
(仔猫を拾ってはよく兄弟で言い争っていたな)
正確にはエドが怒鳴っていただけだが。
「捨て猫みてぇだが、どうすんだ?」
「可哀想です」
「そんな目で見ないでくれ。
私が捨てた訳ではないぞ?」
ロイはアルを膝から降ろす。
アルの腕にいる仔猫が鳴いていて、興味津々に子供達も集まって来る。
「エ~ド、なに拗ねてんのよ?
アルを助けられなかったのが悔しいの?
大総統が助けちゃったもんね~」
「そんなんじゃねぇよ!」
「あら、図星?」
「う‥‥」
((…図星だな))
エドはウィンリィにからかわれていた。
相変わらず、分かりやすいエドである。
アルの腕から仔猫が飛び降り、側に居たロイに飛び乗った。
「うっわ!!?」
「「あ゛…」」
ロイの肩に乗って上機嫌な仔猫に対し、ロイは微かに顔を歪めていた。
「…っぷ。
よかったな、ロイ。
好かれてるぞ」
「よくないっ!!」
不満そうにヒューズを見る。
「みゃあ~」
怒っていると感じたのか、仔猫はロイの頬を舐める。
「きっと優しいのが仔猫には分かるんですよ」
「むぅ…」
「誰かさんと違ってね」
「俺のことか、アル?」
「誰もそんなこと言ってないじゃん」
プイッとアルはエドに顔を背ける。
「エド、やめなさいってば!」
「ぶっ!!」
スパナでウィンリィに叩かれ、エドは地面に倒れる。
「あ、ごめ~ん。
大丈夫~?」
「…笑いながら謝るな。
おまえ、絶対にわざとだろ?」
「何よ!」
相変わらずのウィンリィとエドの言い争いが勃発。
アルからの視線にロイは苦笑いし、ため息をつくとロイの頭を撫でた。
「マスタングさん…?」
「里親が見つかるまで、ちゃんと世話しなさい。
里親を探すように」
「はいっ!!」
明るい表情でアルはロイを見た。
「よかったな、アル。
お父さんが認めてくれて」
「誰がお父さんだっ!」
ヒューズの言葉にロイは不満そうに見る。
「アル、仔猫に必要なものを一式買っておいで。
鋼のを荷物持ちに連れて行きなさい」
「何で俺が…!!」
「ウィンリィ嬢、悪いが、付き合ってやってくれないか?」
「分かりました。
喧嘩しないように見張りま~す!!」
「ははっ、よろしく頼むよ」
「無視すんなぁ!!」
「アル、気をつけて。
ウィンリィ嬢を守るんだよ」
「はい」
最後までエドは無視されたのだった。
ロイからお金を受け取り、アルはエドとウィンリィと共にペットショップに向かう。
仔猫はロイの肩にすり寄る。
「うみゃ~ん」
「…やれやれ。
いつかは仔猫を拾って来てしまうだろうとは思っていたが」
「予想通りか?」
「いや‥‥まさか今だとは」
「エドワードくんと一緒で大丈夫でしょうか」
「ウィンリィ嬢がいるなら心配ないさ」
「‥‥随分とウィンリィちゃんを信頼していますね」
リザの言葉にロイは驚く。
「リザちゃん、嫉妬?」
「ヒューズ…」
「違いますっ!!」
珍しくリザが真っ赤になる。
「すみません…
あの、子供みたいな発言を‥‥」
「クスッ…構わないさ」
恥ずかしくてリザが俯く。
「笑うなら、笑えばいいじゃないですか」
「拗ねることないだろう?」
「拗ねてません!」
ロイが肩を震わせて笑いを堪えていた。
笑みを消し、ロイはリザを見据える。
こういうロイの瞳にリザは弱い。
「私は人に順位なんてつけないが…
部下とかそういうのではなく、1人の人間としてリザを信頼してるから。
私の背中を任せられるのは君しか居ないと思ってる」
「‥‥ずるいです。
そんな言い方…」
「私はそういう人だと分かっているのだろう?」
リザがため息をつき、微かに笑みを浮かべた。
「分かっているから、敵わないから嫌なんですよ」
ロイは何も言わず、微かに笑みを浮かべただけだった。
「大総統~」
「ん…?」
「仔猫ちゃん、飼うの?」
「猫ちゃん、可愛いの」
「あ、いや‥‥保護するだけだよ。
飼い主を見つけてあげないと」
仔猫を興味津々で子供達が見ていた。
ロイは子供達の目線に合わせて屈んで話している。
「ごめんなさい…。
仔猫が木に登って降りれなくなったみたいで助けようと‥‥。
でも、可愛いんですよ!!?」
(仔猫を拾ってはよく兄弟で言い争っていたな)
正確にはエドが怒鳴っていただけだが。
「捨て猫みてぇだが、どうすんだ?」
「可哀想です」
「そんな目で見ないでくれ。
私が捨てた訳ではないぞ?」
ロイはアルを膝から降ろす。
アルの腕にいる仔猫が鳴いていて、興味津々に子供達も集まって来る。
「エ~ド、なに拗ねてんのよ?
アルを助けられなかったのが悔しいの?
大総統が助けちゃったもんね~」
「そんなんじゃねぇよ!」
「あら、図星?」
「う‥‥」
((…図星だな))
エドはウィンリィにからかわれていた。
相変わらず、分かりやすいエドである。
アルの腕から仔猫が飛び降り、側に居たロイに飛び乗った。
「うっわ!!?」
「「あ゛…」」
ロイの肩に乗って上機嫌な仔猫に対し、ロイは微かに顔を歪めていた。
「…っぷ。
よかったな、ロイ。
好かれてるぞ」
「よくないっ!!」
不満そうにヒューズを見る。
「みゃあ~」
怒っていると感じたのか、仔猫はロイの頬を舐める。
「きっと優しいのが仔猫には分かるんですよ」
「むぅ…」
「誰かさんと違ってね」
「俺のことか、アル?」
「誰もそんなこと言ってないじゃん」
プイッとアルはエドに顔を背ける。
「エド、やめなさいってば!」
「ぶっ!!」
スパナでウィンリィに叩かれ、エドは地面に倒れる。
「あ、ごめ~ん。
大丈夫~?」
「…笑いながら謝るな。
おまえ、絶対にわざとだろ?」
「何よ!」
相変わらずのウィンリィとエドの言い争いが勃発。
アルからの視線にロイは苦笑いし、ため息をつくとロイの頭を撫でた。
「マスタングさん…?」
「里親が見つかるまで、ちゃんと世話しなさい。
里親を探すように」
「はいっ!!」
明るい表情でアルはロイを見た。
「よかったな、アル。
お父さんが認めてくれて」
「誰がお父さんだっ!」
ヒューズの言葉にロイは不満そうに見る。
「アル、仔猫に必要なものを一式買っておいで。
鋼のを荷物持ちに連れて行きなさい」
「何で俺が…!!」
「ウィンリィ嬢、悪いが、付き合ってやってくれないか?」
「分かりました。
喧嘩しないように見張りま~す!!」
「ははっ、よろしく頼むよ」
「無視すんなぁ!!」
「アル、気をつけて。
ウィンリィ嬢を守るんだよ」
「はい」
最後までエドは無視されたのだった。
ロイからお金を受け取り、アルはエドとウィンリィと共にペットショップに向かう。
仔猫はロイの肩にすり寄る。
「うみゃ~ん」
「…やれやれ。
いつかは仔猫を拾って来てしまうだろうとは思っていたが」
「予想通りか?」
「いや‥‥まさか今だとは」
「エドワードくんと一緒で大丈夫でしょうか」
「ウィンリィ嬢がいるなら心配ないさ」
「‥‥随分とウィンリィちゃんを信頼していますね」
リザの言葉にロイは驚く。
「リザちゃん、嫉妬?」
「ヒューズ…」
「違いますっ!!」
珍しくリザが真っ赤になる。
「すみません…
あの、子供みたいな発言を‥‥」
「クスッ…構わないさ」
恥ずかしくてリザが俯く。
「笑うなら、笑えばいいじゃないですか」
「拗ねることないだろう?」
「拗ねてません!」
ロイが肩を震わせて笑いを堪えていた。
笑みを消し、ロイはリザを見据える。
こういうロイの瞳にリザは弱い。
「私は人に順位なんてつけないが…
部下とかそういうのではなく、1人の人間としてリザを信頼してるから。
私の背中を任せられるのは君しか居ないと思ってる」
「‥‥ずるいです。
そんな言い方…」
「私はそういう人だと分かっているのだろう?」
リザがため息をつき、微かに笑みを浮かべた。
「分かっているから、敵わないから嫌なんですよ」
ロイは何も言わず、微かに笑みを浮かべただけだった。
「大総統~」
「ん…?」
「仔猫ちゃん、飼うの?」
「猫ちゃん、可愛いの」
「あ、いや‥‥保護するだけだよ。
飼い主を見つけてあげないと」
仔猫を興味津々で子供達が見ていた。
ロイは子供達の目線に合わせて屈んで話している。