第①話
夢小説設定
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リザも微かに苦笑いした。
「ホークアイで構いませんよ。
補佐官だとアルフォンスくんもいますからね」
「あぁ、そうさせてもらう」
「あなたが私の名前で呼んでも、変なことを言う人はあまりいないでしょう?」
「…そうだな」
恋人だと疑う人達は未だにいるが、その噂があっても今は問題ない。
物音がして振り向いた。
「あ、あの…」
「起きたか?」
「申し訳ありません!!」
「気にするな。
仕事は明日からでいい。
仕事内容はホークアイに聞いてくれ」
「分かりました」
「今日はもう帰れ。
宿に戻って荷物をまとめておきなさい」
「はい」
敬礼し、アルは部屋から出て行く。
「少し仮眠してはいかがですか?
最近は忙しくて睡眠時間もないでしょう?
今日の仕事は終わったので…」
「じゃあ、そうさせてもらうよ。
適当な時間に起こしてくれ」
「分かりました」
ロイの顔色はあまりいいとは言えない。
思い出してロイは振り返った。
「これを貼っておいてくれないか?」
「…分かりました。
断らせるつもりはなかったんですね」
「断られたら命令を出そうかと」
「あなたという人は‥‥」
含み笑いを浮かべ、部屋から出ていた。
司令部の提示板に貼られた1枚の紙。
先程、昇格した者達の名前と階級が書かれていた。
それを見て軍人達がザワつき、一気に階級が上がったりしているのだから当然だ。
紙の一番下には忠告文が書いてあった。
“忠告。
この昇格は確定であり、この者達はそれ相当のことを行った者達である。
文句がある者は私に申し出ること。
この者達を妬み、嫌がらせをした者には即座にそれなりの罰則を覚悟してもらう。
ロイ・マスタング”
昇格された全員がそれを見て思う、これは忠告ではなく、“脅し”だと。
「まぁ、ここまでして守ってくれる上官なんてそうはいないよなァ…」
「‥‥確かにそうですね」
「さすが“焔の錬金術師”様はやることが違うねぇ」
「…上官から目をつけられましたかね?」
「どうだろうな」
「まぁ、別に怖くはないけどな」
「そうですね、あの人が上にいれば…」
ヒューズ達は苦笑いを浮かべた。
正式な発表がまだないので、新たな大総統に就任した顔を知っているのは軍の人間と関係者だけ。
司令部でも安全とは言えないので仮眠室にも護衛が付く。
気を許している相手なので監視されてるという気持ちにはならなかった。
軍服の上着を脱ぎ、シャツのボタンを2個ほど外し、ベットに寝転がる。
数分もしないうちに眠りに着いた。
(…32歳には見えないわよね。
未だに20代に見られるのも納得だわ。
そんなことを言ったら拗ねるだろうから言わないけど)
寝顔を見て、ふわりと微笑んだ。
椅子に座って本を読みながらも警戒を解くことはない。
「…きて、起きてください」
「‥‥っン」
肩を揺らされ、うっすらと目を開ける。
「起きてください」
「あ~、もうそんな時間?」
「はい」
上着を手渡され、ロイは起き上がって着た。
「寝癖がついてるので、直して来てください」
「…そういうのはもっと早く言ってくれ」
苦笑いしながらも洗面所に向かう。
「ホークアイで構いませんよ。
補佐官だとアルフォンスくんもいますからね」
「あぁ、そうさせてもらう」
「あなたが私の名前で呼んでも、変なことを言う人はあまりいないでしょう?」
「…そうだな」
恋人だと疑う人達は未だにいるが、その噂があっても今は問題ない。
物音がして振り向いた。
「あ、あの…」
「起きたか?」
「申し訳ありません!!」
「気にするな。
仕事は明日からでいい。
仕事内容はホークアイに聞いてくれ」
「分かりました」
「今日はもう帰れ。
宿に戻って荷物をまとめておきなさい」
「はい」
敬礼し、アルは部屋から出て行く。
「少し仮眠してはいかがですか?
最近は忙しくて睡眠時間もないでしょう?
今日の仕事は終わったので…」
「じゃあ、そうさせてもらうよ。
適当な時間に起こしてくれ」
「分かりました」
ロイの顔色はあまりいいとは言えない。
思い出してロイは振り返った。
「これを貼っておいてくれないか?」
「…分かりました。
断らせるつもりはなかったんですね」
「断られたら命令を出そうかと」
「あなたという人は‥‥」
含み笑いを浮かべ、部屋から出ていた。
司令部の提示板に貼られた1枚の紙。
先程、昇格した者達の名前と階級が書かれていた。
それを見て軍人達がザワつき、一気に階級が上がったりしているのだから当然だ。
紙の一番下には忠告文が書いてあった。
“忠告。
この昇格は確定であり、この者達はそれ相当のことを行った者達である。
文句がある者は私に申し出ること。
この者達を妬み、嫌がらせをした者には即座にそれなりの罰則を覚悟してもらう。
ロイ・マスタング”
昇格された全員がそれを見て思う、これは忠告ではなく、“脅し”だと。
「まぁ、ここまでして守ってくれる上官なんてそうはいないよなァ…」
「‥‥確かにそうですね」
「さすが“焔の錬金術師”様はやることが違うねぇ」
「…上官から目をつけられましたかね?」
「どうだろうな」
「まぁ、別に怖くはないけどな」
「そうですね、あの人が上にいれば…」
ヒューズ達は苦笑いを浮かべた。
正式な発表がまだないので、新たな大総統に就任した顔を知っているのは軍の人間と関係者だけ。
司令部でも安全とは言えないので仮眠室にも護衛が付く。
気を許している相手なので監視されてるという気持ちにはならなかった。
軍服の上着を脱ぎ、シャツのボタンを2個ほど外し、ベットに寝転がる。
数分もしないうちに眠りに着いた。
(…32歳には見えないわよね。
未だに20代に見られるのも納得だわ。
そんなことを言ったら拗ねるだろうから言わないけど)
寝顔を見て、ふわりと微笑んだ。
椅子に座って本を読みながらも警戒を解くことはない。
「…きて、起きてください」
「‥‥っン」
肩を揺らされ、うっすらと目を開ける。
「起きてください」
「あ~、もうそんな時間?」
「はい」
上着を手渡され、ロイは起き上がって着た。
「寝癖がついてるので、直して来てください」
「…そういうのはもっと早く言ってくれ」
苦笑いしながらも洗面所に向かう。