第⑨話
夢小説設定
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花の種を植え終わると子供達は遊具で遊び、友達同士で鬼ごっこやかくれんぼなどをして遊んだりもしてる。
「お兄ちゃん達も遊ぼうよ!
お姉ちゃんも!!」
「うん、いいよ」
「仕方ねぇな」
「よ~し、負けないわよ~!」
エルリック兄弟とウィンリィも混ざる。
「アル、ウィンリィ嬢、怪我しないようにな」
「はいっ!」
「大丈夫ですよ~」
「…俺にはねぇのかよ」
「頑丈な君は心配ないだろう」
「どういう意味だ、それは!!」
「はいはい、さっさと行くわよ」
ロイに突っ掛かろうとするエドをウィンリィが引きずって行く。
「久しぶりだなぁ、外は」
「そうですね」
ベンチに座りながらロイとリザは久々にのんびりとした時間を過ごす。
ヒューズは親同士、子供の話をしていた。
ハボック達も軍人同士で雑談して久々にのんびりとした時間をそれぞれ過ごしている。
ロイとリザの姿が見えないことに気づく。
「あれ、ロイとリザちゃんはどこに行ったんだ?
ちょっと探して来るよ」
「えぇ、分かったわ」
グレイシアに声を掛けてヒューズは探す。
「あ‥‥」
「眠ってしまわれたので…」
「限界だったんだな」
リザの肩に寄りかかり、ロイは眠っていた。
「木の影になって見えないからいいかもしれないな」
「そうですね」
珍しく無防備なロイに口元が緩む。
「膝枕はしてやらないのか?」
「さ、さすがにここでは…」
「家ではしてやるってことか、それは」
「う‥‥」
カアァッとリザは真っ赤になり、言葉に詰まる。
(分かりやすいね、相変わらず。
私は家で膝枕をしましたって言ってるもんだぜ、それでは)
ヒューズは可笑しそうに笑う。
分かりやすくも難しくて不器用な2人の恋愛にヒューズは微笑ましくもあり、また心配でついお節介してしまう。
騒がしすぎるくらい賑やかで、沢山の人々の笑顔が溢れている光景は誰よりもロイが望んでいた。
その証拠に幸せそうにロイは眠っている。
安心しきっているのも隣にリザがいるからなのだろう。
ここは安全だと分かるから寝れる。
それは戦争を経験したことのある軍人だから分かる感覚。
(熟睡している訳ではないんだろうけど…
たまにはいいかもしれないわね)
子供達の笑顔とロイの寝顔にリザは心が温かくなる。
(この人の側はいつだって温かい。
それはきっと‥‥この人の心が温かいからなんでしょうね)
いつだってロイが気に掛けるのは自分ではなく、部下や仲間達のことだった。
ヒューズは微かに笑みを浮かべ、グレイシアの元に戻って行く。
「こんなにいい天気なら、眠たくなりますよね」
「…そうだな」
返事が返って来て驚き、リザは隣を見るとロイと目が合う。
「お、起きて…」
「何となくね。
起きるタイミングがなくて‥‥」
「…そうですか。
ヒューズ将軍は」
「気づいていたと思うよ。
すまなかったな。
でも、気持ちよく寝れたよ」
微かにリザが頬を赤らめた。
ロイは立ち上がり、背伸びするとリザの方を振り返る。
「みんなの元に戻ろうか」
「…はい」
ロイの瞳があまりにも優しく穏やかでリザは一瞬見つめてしまった。
「どうした?」
「あ、いえ、何でもないですよ」
微かにロイは口元を緩めた。
「君がそう言うのなら、聞かないでおこう。
さあ、行こうか」
「‥‥もう」
結局は敵わないんだとリザは苦笑いする。
「まだこの国は平和とは言えないが、こういう子供達の遊んでいる姿を見ると嬉しくなるよ」
「…そうですね」
「いつか、イシュヴァールの民の子も…」
「きっと大丈夫ですよ。
貴方が大総統の国ならば」
リザの言葉に一瞬驚いたが、ロイは目を細めた。
「よぉ、ロイ。
グレイシアのアップルパイを食うか?
特別に喰わせてやるぞ!!」
「私は甘いものは‥‥」
「そう遠慮すんなって」
「お、おい…」
「すみません。
無理しないでくださいね」
「いや‥‥頂くよ」
ヒューズに強制的に受け取らされ、苦笑いしながらロイはアップルパイを食べる。
「お兄ちゃん達も遊ぼうよ!
お姉ちゃんも!!」
「うん、いいよ」
「仕方ねぇな」
「よ~し、負けないわよ~!」
エルリック兄弟とウィンリィも混ざる。
「アル、ウィンリィ嬢、怪我しないようにな」
「はいっ!」
「大丈夫ですよ~」
「…俺にはねぇのかよ」
「頑丈な君は心配ないだろう」
「どういう意味だ、それは!!」
「はいはい、さっさと行くわよ」
ロイに突っ掛かろうとするエドをウィンリィが引きずって行く。
「久しぶりだなぁ、外は」
「そうですね」
ベンチに座りながらロイとリザは久々にのんびりとした時間を過ごす。
ヒューズは親同士、子供の話をしていた。
ハボック達も軍人同士で雑談して久々にのんびりとした時間をそれぞれ過ごしている。
ロイとリザの姿が見えないことに気づく。
「あれ、ロイとリザちゃんはどこに行ったんだ?
ちょっと探して来るよ」
「えぇ、分かったわ」
グレイシアに声を掛けてヒューズは探す。
「あ‥‥」
「眠ってしまわれたので…」
「限界だったんだな」
リザの肩に寄りかかり、ロイは眠っていた。
「木の影になって見えないからいいかもしれないな」
「そうですね」
珍しく無防備なロイに口元が緩む。
「膝枕はしてやらないのか?」
「さ、さすがにここでは…」
「家ではしてやるってことか、それは」
「う‥‥」
カアァッとリザは真っ赤になり、言葉に詰まる。
(分かりやすいね、相変わらず。
私は家で膝枕をしましたって言ってるもんだぜ、それでは)
ヒューズは可笑しそうに笑う。
分かりやすくも難しくて不器用な2人の恋愛にヒューズは微笑ましくもあり、また心配でついお節介してしまう。
騒がしすぎるくらい賑やかで、沢山の人々の笑顔が溢れている光景は誰よりもロイが望んでいた。
その証拠に幸せそうにロイは眠っている。
安心しきっているのも隣にリザがいるからなのだろう。
ここは安全だと分かるから寝れる。
それは戦争を経験したことのある軍人だから分かる感覚。
(熟睡している訳ではないんだろうけど…
たまにはいいかもしれないわね)
子供達の笑顔とロイの寝顔にリザは心が温かくなる。
(この人の側はいつだって温かい。
それはきっと‥‥この人の心が温かいからなんでしょうね)
いつだってロイが気に掛けるのは自分ではなく、部下や仲間達のことだった。
ヒューズは微かに笑みを浮かべ、グレイシアの元に戻って行く。
「こんなにいい天気なら、眠たくなりますよね」
「…そうだな」
返事が返って来て驚き、リザは隣を見るとロイと目が合う。
「お、起きて…」
「何となくね。
起きるタイミングがなくて‥‥」
「…そうですか。
ヒューズ将軍は」
「気づいていたと思うよ。
すまなかったな。
でも、気持ちよく寝れたよ」
微かにリザが頬を赤らめた。
ロイは立ち上がり、背伸びするとリザの方を振り返る。
「みんなの元に戻ろうか」
「…はい」
ロイの瞳があまりにも優しく穏やかでリザは一瞬見つめてしまった。
「どうした?」
「あ、いえ、何でもないですよ」
微かにロイは口元を緩めた。
「君がそう言うのなら、聞かないでおこう。
さあ、行こうか」
「‥‥もう」
結局は敵わないんだとリザは苦笑いする。
「まだこの国は平和とは言えないが、こういう子供達の遊んでいる姿を見ると嬉しくなるよ」
「…そうですね」
「いつか、イシュヴァールの民の子も…」
「きっと大丈夫ですよ。
貴方が大総統の国ならば」
リザの言葉に一瞬驚いたが、ロイは目を細めた。
「よぉ、ロイ。
グレイシアのアップルパイを食うか?
特別に喰わせてやるぞ!!」
「私は甘いものは‥‥」
「そう遠慮すんなって」
「お、おい…」
「すみません。
無理しないでくださいね」
「いや‥‥頂くよ」
ヒューズに強制的に受け取らされ、苦笑いしながらロイはアップルパイを食べる。