第⑨話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
アームストロングは根は優しいのだが、子供達には特に女の子からは怖がられていた。
中には泣き出す女の子がいて平然としているのはエリシアくらいだ。
「おじちゃん、元気出して。
はい、種」
「なんて優しいお嬢様。
さすがヒューズ将軍のお子様ですな!!」
「あ、はは…ι」
さすがのヒューズも苦笑いだ。
ロイはボランティアで集まった国民の人々の目の前に立ち、見つめた。
「本日はお集まり頂き、ありがとうございます。
この場をお借りしてお詫び申し上げます。
私の力不足で公園の担当責任者が資金を私用に使ってしまいました。
担当者を解雇し、新たな担当者を選びました。
本当に申し訳ありません。
軍はまだ毒が抜けていないのは事実ですが、真面目に働いている若者がいるのもまた事実なんです。
どうか、もうしばらく時間をください」
誤魔化すこともなく、深々と頭を下げた。
ロイの後ろにいたリザ達も頭を下げる。
謝っている姿は通常ならカッコイイなんて思えない。
だが、嘘も誤魔化しもなく国民と向き合う姿は素直にカッコイイと感じる。
「「………。」」
「あれがマスタング大総統なんだ。
昔から変わっちゃいねぇ」
「あの人は国民の為、大切な人達の為に自分の身さえも犠牲にする人だ」
「だから、犠牲にしないようにロイを守る俺達がいるんだ」
「守ってもらうだけではなくて、僕達も大総統を守るんだよ。
大総統のような力はなくても小さな力でも沢山集まれば大きな力になる。
臆病で何の力をなかった僕を大佐だったマスタング大総統は選んでくれたんだ」
「バカな俺のことも口が悪くて嫌われているくらいが丁度いいって言ってくれてな」
「大総統は優しすぎるくらい優しいんだ、本当は」
若い軍人達に過去の出来事を思い出しながらも話す。
声色が優しくて本当に大切で絆の深い仲間なんだろうと感じた。
新たな遊具を設置してくれて、多忙の中でも些細なことにも耳を傾けてくれる大総統を誰が責められるだろうか。
「お詫びだと大総統が資金を出してくれたと聞きました。
大総統、私達の中で大総統に怒りを感じている人なんていませんよ」
「こんな些細な国民の言葉に耳を傾け、嘘も誤魔化すこともしない真っ直ぐな大総統だから期待するんです」
「頭を上げてください」
「子供達もあなたに会えることを楽しみにしていたんですよ」
「…ありがとう」
顔を上げるとロイに向けられている優しい瞳に少し泣きそうになった。
こんなにも国民に愛されていた大総統が過去に居ただろうか。
「マスタング大総統、子供達が待ちくたびれてしまいますよ。
そういう私も早くやりたいで~す!」
わざと明るく子供っぽく言うウィンリィの気遣いにロイはふわりと微笑む。
悲鳴のような歓声が聞こえ、ロイは振り返る。
「ほら、やっぱり、居たじゃない!」
「本物よね!!?」
公園の入り口には若い女性が集まっていて、マスコミも待機していた。
予想通りの展開ではあるが、苦笑いを浮かべる。
「やあ、君達もよかったら参加しないか?
君等もカメラよりも今日はこれを」
「はい、ぜひ!!」
「花がいっぱいな公園になりますね!」
「大総統…ι」
「どこまで魅了するんだ、あの男は‥‥」
ゾロゾロとマスコミまで連れて来た。
「見ているくらいならゴミ拾いでもしたらどうだ?」
「は、はい!」
野次馬を公園のゴミ拾いまでやらせてしまう、ロイであった。
「大総統~、お花いっぱいになりますか?
リアはピンクの花がいいです!」
「私は真っ白な花がいい!」
何故か小さな女の子にも人気。
「ピンクの花も白い可愛い花も咲くよ。
君達が一生懸命、愛情を注いで世話をしてくれたらね」
「「うんっ!!」」
エリシアの影響か、ロイは子供相手も慣れた様子だ。
やはり、どんなに小さくても女の子は女の子。
美貌な容姿に胸が高鳴っていた。
「鋼の、そこでさぼるな!」
「さ、さぼってねぇよ!!」
「あのちっちゃいお兄ちゃんに攻撃だ~」
「「きゃ~!!」」
子供達は楽しそうに声を上げながら懲らしめるようにエドを攻撃した。
「うわぁっ!!?
あででっ…マジで痛いっつーの!!」
「大総統の命令だもん!」
「きゃははっ!」
「参ったか~?」
「ま、参りました…
もうさぼりません」
「よろしい!」
「うむ!!」
子供達のパワーにはさすがのエドも敵わなかった。
「てめぇ、クソ大総統!
何しやがる!!?
子供達を使うなんて卑怯だぞ!」
ピクリとロイは反応する。
「あれは悪い口調だから君達は真似しないようにな」
「「はーい!」」
ロイは楽しそうに笑顔を見せる。
「まるで、学校の先生ですね」
「確かに…」
「でも‥‥楽しそうに笑っているわ。
来てよかったのよ」
「そうですね」
ロイを見て嬉しそうに微笑む。
中には泣き出す女の子がいて平然としているのはエリシアくらいだ。
「おじちゃん、元気出して。
はい、種」
「なんて優しいお嬢様。
さすがヒューズ将軍のお子様ですな!!」
「あ、はは…ι」
さすがのヒューズも苦笑いだ。
ロイはボランティアで集まった国民の人々の目の前に立ち、見つめた。
「本日はお集まり頂き、ありがとうございます。
この場をお借りしてお詫び申し上げます。
私の力不足で公園の担当責任者が資金を私用に使ってしまいました。
担当者を解雇し、新たな担当者を選びました。
本当に申し訳ありません。
軍はまだ毒が抜けていないのは事実ですが、真面目に働いている若者がいるのもまた事実なんです。
どうか、もうしばらく時間をください」
誤魔化すこともなく、深々と頭を下げた。
ロイの後ろにいたリザ達も頭を下げる。
謝っている姿は通常ならカッコイイなんて思えない。
だが、嘘も誤魔化しもなく国民と向き合う姿は素直にカッコイイと感じる。
「「………。」」
「あれがマスタング大総統なんだ。
昔から変わっちゃいねぇ」
「あの人は国民の為、大切な人達の為に自分の身さえも犠牲にする人だ」
「だから、犠牲にしないようにロイを守る俺達がいるんだ」
「守ってもらうだけではなくて、僕達も大総統を守るんだよ。
大総統のような力はなくても小さな力でも沢山集まれば大きな力になる。
臆病で何の力をなかった僕を大佐だったマスタング大総統は選んでくれたんだ」
「バカな俺のことも口が悪くて嫌われているくらいが丁度いいって言ってくれてな」
「大総統は優しすぎるくらい優しいんだ、本当は」
若い軍人達に過去の出来事を思い出しながらも話す。
声色が優しくて本当に大切で絆の深い仲間なんだろうと感じた。
新たな遊具を設置してくれて、多忙の中でも些細なことにも耳を傾けてくれる大総統を誰が責められるだろうか。
「お詫びだと大総統が資金を出してくれたと聞きました。
大総統、私達の中で大総統に怒りを感じている人なんていませんよ」
「こんな些細な国民の言葉に耳を傾け、嘘も誤魔化すこともしない真っ直ぐな大総統だから期待するんです」
「頭を上げてください」
「子供達もあなたに会えることを楽しみにしていたんですよ」
「…ありがとう」
顔を上げるとロイに向けられている優しい瞳に少し泣きそうになった。
こんなにも国民に愛されていた大総統が過去に居ただろうか。
「マスタング大総統、子供達が待ちくたびれてしまいますよ。
そういう私も早くやりたいで~す!」
わざと明るく子供っぽく言うウィンリィの気遣いにロイはふわりと微笑む。
悲鳴のような歓声が聞こえ、ロイは振り返る。
「ほら、やっぱり、居たじゃない!」
「本物よね!!?」
公園の入り口には若い女性が集まっていて、マスコミも待機していた。
予想通りの展開ではあるが、苦笑いを浮かべる。
「やあ、君達もよかったら参加しないか?
君等もカメラよりも今日はこれを」
「はい、ぜひ!!」
「花がいっぱいな公園になりますね!」
「大総統…ι」
「どこまで魅了するんだ、あの男は‥‥」
ゾロゾロとマスコミまで連れて来た。
「見ているくらいならゴミ拾いでもしたらどうだ?」
「は、はい!」
野次馬を公園のゴミ拾いまでやらせてしまう、ロイであった。
「大総統~、お花いっぱいになりますか?
リアはピンクの花がいいです!」
「私は真っ白な花がいい!」
何故か小さな女の子にも人気。
「ピンクの花も白い可愛い花も咲くよ。
君達が一生懸命、愛情を注いで世話をしてくれたらね」
「「うんっ!!」」
エリシアの影響か、ロイは子供相手も慣れた様子だ。
やはり、どんなに小さくても女の子は女の子。
美貌な容姿に胸が高鳴っていた。
「鋼の、そこでさぼるな!」
「さ、さぼってねぇよ!!」
「あのちっちゃいお兄ちゃんに攻撃だ~」
「「きゃ~!!」」
子供達は楽しそうに声を上げながら懲らしめるようにエドを攻撃した。
「うわぁっ!!?
あででっ…マジで痛いっつーの!!」
「大総統の命令だもん!」
「きゃははっ!」
「参ったか~?」
「ま、参りました…
もうさぼりません」
「よろしい!」
「うむ!!」
子供達のパワーにはさすがのエドも敵わなかった。
「てめぇ、クソ大総統!
何しやがる!!?
子供達を使うなんて卑怯だぞ!」
ピクリとロイは反応する。
「あれは悪い口調だから君達は真似しないようにな」
「「はーい!」」
ロイは楽しそうに笑顔を見せる。
「まるで、学校の先生ですね」
「確かに…」
「でも‥‥楽しそうに笑っているわ。
来てよかったのよ」
「そうですね」
ロイを見て嬉しそうに微笑む。