第⑨話
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英語を話せない自分達でも悠長な英語だと分かる。
何を話しているのか分からないが、凄いと素直に思う。
しばらくしてロイは電話を切った。
「電話相手は大統領だったよ。
興味あるようで、いつか遊びに来ると言っていたよ」
「それは素晴らしいことですね」
「…そうだな」
椅子に座ったまま、ロイは周りの軍人を見渡す。
「‥‥君達は私が来なかったらどうするつもりだったんだ?」
言葉に詰まり、誰も答えられない。
「ヒューズ、おまえもだ」
「すまん、ロイが英語を話せるのを忘れていた」
「はぁ!!?」
「これは俺のミスだ、すまなかった」
ヒューズとの口調から本気で怒っている訳ではなく、注意しているだけだろう。
「まぁ、いい。
特に問題はなかったからな。
しかし、1人に任せておくのは問題だぞ。
またこのような事態が起きたらどうする?
ハボック以外は私の部下は英語を話せる。
日常会話程度だが、それくらいは覚えておくべきではないか?
ブレダ辺りに教えてもらえ。
私はこれで失礼するよ。
ホークアイ、戻ろうか」
「はい、大総統」
ロイと共に護衛役のリザは出て行く。
英語を話せるのは軍でも一部の人間で国家錬金術師よりも少ないのだ。
自分達が使っている言葉とあまりにも違うので、普通に話せるまで勉強を重ねなくてはならない。
「大総統って、英語を話せるんですね」
「やっぱり、頭脳明晰ですな」
凄いなぁとため息もつきたくなる。
「おまえら、喋ってないで仕事しろよ」
「ヒューズ将軍もしてくださいね」
「分かってるよ」
ヒューズは将軍になっても相変わらずだ。
「図鑑でも見てみようか」
「はい?」
「あ、いや、植える木を…」
「そうですね」
「今すぐ欲しい訳ではないが、寒くなってからでは植えることも出来んだろう?」
「確かに温かいうちに植えなくてはなりませんね」
「誰も楽しみにしてくれなくてもいいさ。
私の自己満足だし」
「私は楽しみですよ、大総統」
「ありがとう」
リザは微かに笑みを浮かべ、ロイを見つめた。
工事も終わり、設置して安全面も確認されて公園は再び国民に開放された。
新しい遊具に子供達は大喜び。
その姿を見て親達も笑みを浮かべる。
「ふふっ、喜んでるわ」
「やっと公園らしくなったわね」
「それはよかった」
「「えっ…」」
母親は後ろから聞こえた声に振り返る。
「「大総統!!?」」
「今日は天気がよくてよかった」
噂で大総統も参加するとあったが、本当だとは思っていなくて驚きのあまり、声を失った。
「大総統、先に行かないでください」
「今はプライベートだが?」
「…分かりました」
「マスタングさん、待ってくださいよ」
「すまん、アル」
「久々の外にはしゃいでるブラハみたいですよ?」
「失礼な!」
ロイの後ろからリザとアルが追って来た。
「おはようございます!!
間に合いましたね」
「…補佐官全員が揃ったな」
「ふふ、そうですね」
ロスも誘われて来たらしい。
若い軍人も普段着でハボック達に連れられてやって来た。
ボランティアで花の種を植えるということで国民の親子も沢山集まった。
「ロイ、すまん。
寝坊した」
「申し訳ありません!」
「パパ、お寝坊さんなの~!!」
ヒューズ一家も少し遅れてやって来た。
「まったく、何をやってんだ」
「そう怒るなって」
「…呆れているんだι」
ジロリとロイはヒューズを見る。
仲間達にはいつものやりとりだと分かる。
「大総統っ!
リザさん!
私も参加します!!」
「ウィンリィ嬢、おはよう」
「あら、ウィンリィちゃん」
ウィンリィがエドを引きずってやって来たのだった。
思わず、エドを見て苦笑いする。
「なに笑ってやがる!!?」
「大総統に向かってそんな口を利かないっ!」
「無礼な態度!!」
ウィンリィとアルに同時に頭を叩かれ、叱られたエド。
若い軍人達は緊張した様子で敬礼する。
「そう緊張しなくていい。
今日はプライベートなのだから。
まぁ、そうは言っても無理かな」
気さくに話しかけるのはロイだから。
「ロイお兄ちゃん、お花の種をどうぞ」
「ありがとう、エリシア」
優しく頭をなでられると嬉しそうにエリシアは笑う。
「エリシア、背伸びたか?」
「うんっ!
いっぱい食べてね、ママみたいに綺麗になってパパをメロメロにするの!!」
「充分なくらいにヒューズはメロメロだと思うが…」
ロイの呟きにリザ達は深く頷く。
頷いた全員がヒューズの親バカ話の被害者でもある。
「マスタング大総統~!!」
「おわっ!!?」
「酷いではありませんか!
我輩を誘わないとはあまりですよ!!」
「あ、アームストロング…
何も泣かんでも‥‥」
思わず、ロイは後退りしてしまう。
聞きつけてアームストロングはやって来たのだった。
「我輩、張り切って植えますから!」
「脱がんでいい、脱がんで!!ι」
力仕事ではないのだが、大丈夫なのだろうかとアームストロングを見て少し不安を覚えた。
何を話しているのか分からないが、凄いと素直に思う。
しばらくしてロイは電話を切った。
「電話相手は大統領だったよ。
興味あるようで、いつか遊びに来ると言っていたよ」
「それは素晴らしいことですね」
「…そうだな」
椅子に座ったまま、ロイは周りの軍人を見渡す。
「‥‥君達は私が来なかったらどうするつもりだったんだ?」
言葉に詰まり、誰も答えられない。
「ヒューズ、おまえもだ」
「すまん、ロイが英語を話せるのを忘れていた」
「はぁ!!?」
「これは俺のミスだ、すまなかった」
ヒューズとの口調から本気で怒っている訳ではなく、注意しているだけだろう。
「まぁ、いい。
特に問題はなかったからな。
しかし、1人に任せておくのは問題だぞ。
またこのような事態が起きたらどうする?
ハボック以外は私の部下は英語を話せる。
日常会話程度だが、それくらいは覚えておくべきではないか?
ブレダ辺りに教えてもらえ。
私はこれで失礼するよ。
ホークアイ、戻ろうか」
「はい、大総統」
ロイと共に護衛役のリザは出て行く。
英語を話せるのは軍でも一部の人間で国家錬金術師よりも少ないのだ。
自分達が使っている言葉とあまりにも違うので、普通に話せるまで勉強を重ねなくてはならない。
「大総統って、英語を話せるんですね」
「やっぱり、頭脳明晰ですな」
凄いなぁとため息もつきたくなる。
「おまえら、喋ってないで仕事しろよ」
「ヒューズ将軍もしてくださいね」
「分かってるよ」
ヒューズは将軍になっても相変わらずだ。
「図鑑でも見てみようか」
「はい?」
「あ、いや、植える木を…」
「そうですね」
「今すぐ欲しい訳ではないが、寒くなってからでは植えることも出来んだろう?」
「確かに温かいうちに植えなくてはなりませんね」
「誰も楽しみにしてくれなくてもいいさ。
私の自己満足だし」
「私は楽しみですよ、大総統」
「ありがとう」
リザは微かに笑みを浮かべ、ロイを見つめた。
工事も終わり、設置して安全面も確認されて公園は再び国民に開放された。
新しい遊具に子供達は大喜び。
その姿を見て親達も笑みを浮かべる。
「ふふっ、喜んでるわ」
「やっと公園らしくなったわね」
「それはよかった」
「「えっ…」」
母親は後ろから聞こえた声に振り返る。
「「大総統!!?」」
「今日は天気がよくてよかった」
噂で大総統も参加するとあったが、本当だとは思っていなくて驚きのあまり、声を失った。
「大総統、先に行かないでください」
「今はプライベートだが?」
「…分かりました」
「マスタングさん、待ってくださいよ」
「すまん、アル」
「久々の外にはしゃいでるブラハみたいですよ?」
「失礼な!」
ロイの後ろからリザとアルが追って来た。
「おはようございます!!
間に合いましたね」
「…補佐官全員が揃ったな」
「ふふ、そうですね」
ロスも誘われて来たらしい。
若い軍人も普段着でハボック達に連れられてやって来た。
ボランティアで花の種を植えるということで国民の親子も沢山集まった。
「ロイ、すまん。
寝坊した」
「申し訳ありません!」
「パパ、お寝坊さんなの~!!」
ヒューズ一家も少し遅れてやって来た。
「まったく、何をやってんだ」
「そう怒るなって」
「…呆れているんだι」
ジロリとロイはヒューズを見る。
仲間達にはいつものやりとりだと分かる。
「大総統っ!
リザさん!
私も参加します!!」
「ウィンリィ嬢、おはよう」
「あら、ウィンリィちゃん」
ウィンリィがエドを引きずってやって来たのだった。
思わず、エドを見て苦笑いする。
「なに笑ってやがる!!?」
「大総統に向かってそんな口を利かないっ!」
「無礼な態度!!」
ウィンリィとアルに同時に頭を叩かれ、叱られたエド。
若い軍人達は緊張した様子で敬礼する。
「そう緊張しなくていい。
今日はプライベートなのだから。
まぁ、そうは言っても無理かな」
気さくに話しかけるのはロイだから。
「ロイお兄ちゃん、お花の種をどうぞ」
「ありがとう、エリシア」
優しく頭をなでられると嬉しそうにエリシアは笑う。
「エリシア、背伸びたか?」
「うんっ!
いっぱい食べてね、ママみたいに綺麗になってパパをメロメロにするの!!」
「充分なくらいにヒューズはメロメロだと思うが…」
ロイの呟きにリザ達は深く頷く。
頷いた全員がヒューズの親バカ話の被害者でもある。
「マスタング大総統~!!」
「おわっ!!?」
「酷いではありませんか!
我輩を誘わないとはあまりですよ!!」
「あ、アームストロング…
何も泣かんでも‥‥」
思わず、ロイは後退りしてしまう。
聞きつけてアームストロングはやって来たのだった。
「我輩、張り切って植えますから!」
「脱がんでいい、脱がんで!!ι」
力仕事ではないのだが、大丈夫なのだろうかとアームストロングを見て少し不安を覚えた。