第⑧話
夢小説設定
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ヒューズは懐かしそうに思い出す。
「若々しくていいねぇ」
「…おまえは何歳なんだι」
「失礼な!
俺はまだ若いぞ」
「だったら、そんな発言はするな」
呆れたようにロイがヒューズを見る。
何だかんだ言いながらも仲良しなんだとリザはこっそり笑う。
「さてと、そろそろ戻るかな」
「…あぁ」
「またな、リザちゃん、アル。
頑張れよ、大総統」
ヒラヒラと手を振り、ヒューズは大総統室から出る。
「…さてと」
「もう少し休んでいて構いませんよ。
貴方は考えすぎる傾向があるから疲れたのではないですか?」
「…参ったね。
でも、それは君も同じだろう?」
ロイは苦笑いし、座り直した。
「貴方程ではありませんよ、大総統」
「…君には敵わないな」
ポツリと呟き、その顔は少し嬉しそうだった。
足元に何かが落ちていることに気づいた。
「何だ、これは?」
「メモ…でしょうか?」
「人参、ジャガイモ‥‥料理の食材メモ?
ヒューズの落とし物か?」
「グレイシアさんに頼まれたものじゃないでしょうか?」
「あぁ、なるほど。
仕方ないな、届けに行ってやるか」
「…大総統自らですか?」
微かに笑みを浮かべるロイにリザは苦笑いする。
「…優しい旦那さんということにしてあげてくださいね」
「分かっているさ。
むしろ、あいつは自ら何か買って来るものはないか聞いていそうだ」
「た、確かに…」
「グレイシアとエリシアにメロメロでベタ惚れだからな」
ヒューズには悪いが、思わず笑ってしまう。
「アル、留守番を頼むよ」
「分かりました。
お気をつけて」
「アルフォンスくん、よろしくね」
「はい」
大総統室から出て行くロイとリザを見てアルは微笑む。
仲良さげな2人を見るとやはり、嬉しくなる。
ヒューズの勤務している執務室に行くが、何やら騒がしい。
「どうした?
何かあったのか?」
「「大総統閣下!!?」」
ドアの方から声がしたと思ったら予想外のロイの姿に驚く。
「ヒューズ、忘れ物だ。
私以外に拾われなくてよかったな」
「あ‥‥」
ヒューズは気まずそうに苦笑いする。
「すまん、助かったよ」
「落とすくらいなら暗号にしとけ」
「おまえさん達じゃあるまいし…」
「それより、何があった?」
電話が鳴り響いているが、戸惑った様子は異様な光景。
「話せる奴が風邪で休んでて、今話せる奴を探してるんだ。
電話に出ても話せないからな」
言葉が異なり、通じずにパニック状態のようだ。
「ちょっと失礼」
ロイは軍人の中を通り、受話器を手にすると近くの椅子に腰掛けると悠長な英語で話し出す。
リザに指で合図し、リザはロイに手帳と万年筆を手渡す。
(…忘れてた。
ロイも英語を話せるんだったな)
普段は当たり前だが、まったく話さないのでヒューズは忘れていたらしい。
周りの軍人達はザワついていた。
通訳を連れて行ったと思っていたので、ロイが話せるとは思っていなかった。
嫌なことも仲間がいるから乗り越えられる…。
仲間と共に前に進み出そう‥‥。
-END-
「若々しくていいねぇ」
「…おまえは何歳なんだι」
「失礼な!
俺はまだ若いぞ」
「だったら、そんな発言はするな」
呆れたようにロイがヒューズを見る。
何だかんだ言いながらも仲良しなんだとリザはこっそり笑う。
「さてと、そろそろ戻るかな」
「…あぁ」
「またな、リザちゃん、アル。
頑張れよ、大総統」
ヒラヒラと手を振り、ヒューズは大総統室から出る。
「…さてと」
「もう少し休んでいて構いませんよ。
貴方は考えすぎる傾向があるから疲れたのではないですか?」
「…参ったね。
でも、それは君も同じだろう?」
ロイは苦笑いし、座り直した。
「貴方程ではありませんよ、大総統」
「…君には敵わないな」
ポツリと呟き、その顔は少し嬉しそうだった。
足元に何かが落ちていることに気づいた。
「何だ、これは?」
「メモ…でしょうか?」
「人参、ジャガイモ‥‥料理の食材メモ?
ヒューズの落とし物か?」
「グレイシアさんに頼まれたものじゃないでしょうか?」
「あぁ、なるほど。
仕方ないな、届けに行ってやるか」
「…大総統自らですか?」
微かに笑みを浮かべるロイにリザは苦笑いする。
「…優しい旦那さんということにしてあげてくださいね」
「分かっているさ。
むしろ、あいつは自ら何か買って来るものはないか聞いていそうだ」
「た、確かに…」
「グレイシアとエリシアにメロメロでベタ惚れだからな」
ヒューズには悪いが、思わず笑ってしまう。
「アル、留守番を頼むよ」
「分かりました。
お気をつけて」
「アルフォンスくん、よろしくね」
「はい」
大総統室から出て行くロイとリザを見てアルは微笑む。
仲良さげな2人を見るとやはり、嬉しくなる。
ヒューズの勤務している執務室に行くが、何やら騒がしい。
「どうした?
何かあったのか?」
「「大総統閣下!!?」」
ドアの方から声がしたと思ったら予想外のロイの姿に驚く。
「ヒューズ、忘れ物だ。
私以外に拾われなくてよかったな」
「あ‥‥」
ヒューズは気まずそうに苦笑いする。
「すまん、助かったよ」
「落とすくらいなら暗号にしとけ」
「おまえさん達じゃあるまいし…」
「それより、何があった?」
電話が鳴り響いているが、戸惑った様子は異様な光景。
「話せる奴が風邪で休んでて、今話せる奴を探してるんだ。
電話に出ても話せないからな」
言葉が異なり、通じずにパニック状態のようだ。
「ちょっと失礼」
ロイは軍人の中を通り、受話器を手にすると近くの椅子に腰掛けると悠長な英語で話し出す。
リザに指で合図し、リザはロイに手帳と万年筆を手渡す。
(…忘れてた。
ロイも英語を話せるんだったな)
普段は当たり前だが、まったく話さないのでヒューズは忘れていたらしい。
周りの軍人達はザワついていた。
通訳を連れて行ったと思っていたので、ロイが話せるとは思っていなかった。
嫌なことも仲間がいるから乗り越えられる…。
仲間と共に前に進み出そう‥‥。
-END-