第⑧話
夢小説設定
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リザはロイの少し乱れた髪を直すと立ち上がる。
「…何だ?」
「あ、髪が少し乱れてたので」
「そうか」
リザはロイの髪に触るのが好きらしい。
「リザ、仕事は溜まってるか?」
「今日は書類は少しですし、不必要な書類は処分させてもらいましたから。
そこまで溜まってはいないはずです」
「休んだ分は取り返さなくても大丈夫そうか」
「はい、心配ないですよ。
緊急な書類なら持って来ますから」
(ロイには相変わらず、優しいよな。
無意識なのか分からないが)
怒らせると怖いのでヒューズはロイの机と万年筆を拝借して仕事をしていた。
「風邪ひいてなきゃ、手伝ってもらったのにな」
「…大総統に手伝ってもらう部下がいるかι」
「いいじゃねぇか。
書類処理は早いんだし」
「………。」
ロイは苦笑いを浮かべた。
関係性や立場が異なっても変わらない絆。
信頼している者の側だからこそ、安心して眠れる。
「…何だ?
騒がしくないか?」
「そういや、そうだな」
気になるのか、上着を着てロイが寝室から出て行く。
その後からヒューズも続く。
「リザ?
騒がしいが…」
「あ、すみません」
「いや、構わないのだが…」
ロイは微かに顔を歪める。
「鋼の、何故ここにいるんだ?」
「あ~‥‥お見舞い?」
「疑問系で答えるなι」
「まぁ、いいじゃん!」
「エドワードくんもお昼まだでしょう?
いいですよね?」
「やれやれ…
仕方ないな」
「ラッキー!」
「頼んでいた市街調査は忘れてはいないだろうな?」
「そう簡単に言うなよ!」
「期待せずに待ってるよ」
「いちいちムカつく野郎だな!!」
「その短気を直さない限り、アルと仲直りは難しいだろうな」
「うるせぇ!」
「ロックベル嬢も大変だ」
「なっ!!?
何でウィンリィが出て来るんだよっ!」
「おや?
好きじゃないのかね?」
「あいつはただの幼馴染みだ!!」
「そう叫ぶな、頭に響く」
「そ、そういうあんたはどうなんだよ」
大総統になった今も相変わらずの関係。
ロイはエドに視線を移す。
「何の話だ?」
「大勢の女性から選び放題なんだろ?
結婚しねぇのかよ」
「鋼のからそんな言葉を聞くとはな。
結婚したい女性は生涯ただ1人いるよ」
「あ、いるんだ」
「頑固な女性でね、なかなか受け入れてくれないんだよ。
私はいつでも結婚したいんだが…」
リザは調理しながら話を聞いて真っ赤になっていた。
(‥‥ロイι)
リザを見てヒューズは苦笑いする。
「あんた、よく恥ずかしくもなく言えるよな」
「事実だからな」
「あっそ…」
呆れたようにエドがため息をついた。
「あ、そういや、さっき、名前で呼んでたよな?」
「ん?」
「中尉のこと」
それに反応したように大きな音が響く。
「大丈夫か?
怪我は?」
「す、すみません…
大丈夫です。
ごめんなさい、割ってしまって」
「そんなのはいいさ。
君は本当に分かりやすいな」
「‥‥っ‥」
カアァッとリザは真っ赤になる。
「大総統と中尉って付き合ってんの?」
「いや、まだみたいだな。
リザちゃんの心次第ってとこかな」
「何だよ、それ」
ヒューズはロイとリザを見て優しい笑みを浮かべていた。
動揺したリザは皿を割るだけに止まらず。
「痛っ…」
「大丈夫か?
血が出てるじゃないか」
「す、すみません…ι」
(そんなに動揺するとは…)
苦笑いしてロイはリザの手当てをする。
「すみません、たいしたことないですから…」
「その手では切りづらいだろう?
私がやるから」
「…熱があるのにすみません」
「自分達の食事だし、看病してもらったお詫びだよ」
「ありがとうございます」
慣れた様子で野菜を切っていく。
キッチンで並んで料理する姿を見て未来の夫婦の様子を見ているような気がしてならなかった。
「これは薄切りでいいのか?」
「あ、はい。
切ったら鍋に…
ロイさん、上手ですね。
私が切るよりも薄いですし」
「そうか?
まぁ、慣れだろ」
「なんか悔しいです」
不満そうなリザにロイは苦笑いする。
「大総統って、意外と料理上手?」
「ロイは自炊してるからな。
アルがすっごい誉めてたし」
「…アルが?」
「マスタングさんの作る料理は本当に美味しいんです!とか。
僕もマスタングさんに習って少し料理が出来るようになったんですよ!とかベタ誉めだったな」
「‥‥アル」
エドは苦笑いするしかなかった。
「…何だ?」
「あ、髪が少し乱れてたので」
「そうか」
リザはロイの髪に触るのが好きらしい。
「リザ、仕事は溜まってるか?」
「今日は書類は少しですし、不必要な書類は処分させてもらいましたから。
そこまで溜まってはいないはずです」
「休んだ分は取り返さなくても大丈夫そうか」
「はい、心配ないですよ。
緊急な書類なら持って来ますから」
(ロイには相変わらず、優しいよな。
無意識なのか分からないが)
怒らせると怖いのでヒューズはロイの机と万年筆を拝借して仕事をしていた。
「風邪ひいてなきゃ、手伝ってもらったのにな」
「…大総統に手伝ってもらう部下がいるかι」
「いいじゃねぇか。
書類処理は早いんだし」
「………。」
ロイは苦笑いを浮かべた。
関係性や立場が異なっても変わらない絆。
信頼している者の側だからこそ、安心して眠れる。
「…何だ?
騒がしくないか?」
「そういや、そうだな」
気になるのか、上着を着てロイが寝室から出て行く。
その後からヒューズも続く。
「リザ?
騒がしいが…」
「あ、すみません」
「いや、構わないのだが…」
ロイは微かに顔を歪める。
「鋼の、何故ここにいるんだ?」
「あ~‥‥お見舞い?」
「疑問系で答えるなι」
「まぁ、いいじゃん!」
「エドワードくんもお昼まだでしょう?
いいですよね?」
「やれやれ…
仕方ないな」
「ラッキー!」
「頼んでいた市街調査は忘れてはいないだろうな?」
「そう簡単に言うなよ!」
「期待せずに待ってるよ」
「いちいちムカつく野郎だな!!」
「その短気を直さない限り、アルと仲直りは難しいだろうな」
「うるせぇ!」
「ロックベル嬢も大変だ」
「なっ!!?
何でウィンリィが出て来るんだよっ!」
「おや?
好きじゃないのかね?」
「あいつはただの幼馴染みだ!!」
「そう叫ぶな、頭に響く」
「そ、そういうあんたはどうなんだよ」
大総統になった今も相変わらずの関係。
ロイはエドに視線を移す。
「何の話だ?」
「大勢の女性から選び放題なんだろ?
結婚しねぇのかよ」
「鋼のからそんな言葉を聞くとはな。
結婚したい女性は生涯ただ1人いるよ」
「あ、いるんだ」
「頑固な女性でね、なかなか受け入れてくれないんだよ。
私はいつでも結婚したいんだが…」
リザは調理しながら話を聞いて真っ赤になっていた。
(‥‥ロイι)
リザを見てヒューズは苦笑いする。
「あんた、よく恥ずかしくもなく言えるよな」
「事実だからな」
「あっそ…」
呆れたようにエドがため息をついた。
「あ、そういや、さっき、名前で呼んでたよな?」
「ん?」
「中尉のこと」
それに反応したように大きな音が響く。
「大丈夫か?
怪我は?」
「す、すみません…
大丈夫です。
ごめんなさい、割ってしまって」
「そんなのはいいさ。
君は本当に分かりやすいな」
「‥‥っ‥」
カアァッとリザは真っ赤になる。
「大総統と中尉って付き合ってんの?」
「いや、まだみたいだな。
リザちゃんの心次第ってとこかな」
「何だよ、それ」
ヒューズはロイとリザを見て優しい笑みを浮かべていた。
動揺したリザは皿を割るだけに止まらず。
「痛っ…」
「大丈夫か?
血が出てるじゃないか」
「す、すみません…ι」
(そんなに動揺するとは…)
苦笑いしてロイはリザの手当てをする。
「すみません、たいしたことないですから…」
「その手では切りづらいだろう?
私がやるから」
「…熱があるのにすみません」
「自分達の食事だし、看病してもらったお詫びだよ」
「ありがとうございます」
慣れた様子で野菜を切っていく。
キッチンで並んで料理する姿を見て未来の夫婦の様子を見ているような気がしてならなかった。
「これは薄切りでいいのか?」
「あ、はい。
切ったら鍋に…
ロイさん、上手ですね。
私が切るよりも薄いですし」
「そうか?
まぁ、慣れだろ」
「なんか悔しいです」
不満そうなリザにロイは苦笑いする。
「大総統って、意外と料理上手?」
「ロイは自炊してるからな。
アルがすっごい誉めてたし」
「…アルが?」
「マスタングさんの作る料理は本当に美味しいんです!とか。
僕もマスタングさんに習って少し料理が出来るようになったんですよ!とかベタ誉めだったな」
「‥‥アル」
エドは苦笑いするしかなかった。