第⑧話
夢小説設定
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微かな物音にうっすらと目を開ける。
「おっ、起きたか?
ロイ、大丈夫か?」
「…ヒューズ?
何でここに‥‥
ゴホッ…ゴホッ…ゲホッ…」
「あ、おい、大丈夫か?」
ヒューズがロイの背中を擦る。
「すまん、大丈夫だ。
何でおまえがここに居るんだ?」
「お見舞い」
「………。」
「アルとリザちゃんは仕事だし」
「…おまえはどうしたんだ」
「俺と大総統と家で打ち合わせってことになってるし」
「…はっ?」
「風邪だとまた嫌味を言われるし、それが妥当な理由かなって。
だから、俺が司令部にいたらまずいから。
たまにはゆっくり休め、ロイ」
「‥‥あぁ」
ロイはため息をついた。
「何だよ、リザちゃんがよかったのか?」
「当たり前だ。
あぁ、そうだ…
ヒューズ、何を言ったんだ?」
「ん?」
「リザに何を言った?」
「あぁ、名前で呼ばれた?
いや~、リザちゃんをからかったら面白いくらいに頬を赤らめて反応したから」
「…やはりな」
「知りたい?」
からかうようなヒューズの口調にロイは顔を歪める。
ヒューズは苦笑いを浮かべた。
「そんな不機嫌そうな顔すんなよ。
ロイが喜ぶと思って、ちょっとしてやったんだからさ」
「そのちょっとが怪しいんだ」
「信用ないなぁ」
「…もういい」
ため息をつき、背を向ける。
「冗談だって。
そう拗ねるなよ」
「拗ねておらん」
「リザちゃんに言ったんだよ。
ロイはリザちゃんに名前で呼ばれたら喜ぶから呼んであげたらいいのにって。
こうも簡単にリザちゃんが実行するとは思ってなかったけど」
「…私も名前で呼ばれるとは思ってなかったさ。
ヒューズが何か言ったのはリザの反応ですぐに分かったが」
「こういう時のリザちゃん、分かりやすいからなぁ。
何気に名前で呼んでるし、何かあった?」
「…別に」
「教えてくれたっていいだろ~」
「嫌だ」
からかうヒューズにロイは再び背を向けた。
その顔は微かに頬が赤くなり、口元が緩んでいた。
ヒューズはくしゃっとロイの頭をなでた。
「…何だよ」
「とにかく、早く治せよ?」
「言われなくてもそうする」
「気にすんな。
たまにはゆっくり休んでもいいんだからな。
肩に力を入れすぎるなよ」
「………。」
「もう少し、頼ってもいいんだぞ?
自分1人で抱えようとするな。
みんなは滅多に口に出さないけどな、おまえのことが大好きだから心配でたまんないんだよ。
無茶する奴なら尚更な」
「ヒューズ…」
「おまえさんなりにやればいい。
俺は協力するし。
だからこそ、弱音を吐いてもいいんだぞ?
弱音を吐いても愚痴だなんて思わない。
肩の力をもう少し抜けよ」
「…そうだな」
「今は何も考えずにゆっくり休め」
頷いてロイは目を閉じた。
色々と考えたいことがあるのに、そう思いながら眠りに着く。
「ん…っ」
「あ、申し訳ありません。
起こしてしまいましたか?」
「‥‥リザ?」
目を覚ますとリザがいた。
「…仕事は?」
「大丈夫です。
昼食を作りに一旦、戻って来ました」
「優しいねぇ、リザちゃんは」
「か、からかわないでくださいっ!」
椅子に座って様子を見ていたヒューズにからかわれ、リザは頬を赤らめる。
リザの様子にロイは苦笑いする。
「私の耳元でそう怒鳴るな」
「あ、すみません!
熱はどうですか?
よかった、ドクターの注射が効いたみたいですね」
「…注射?」
「はい、貴方が寝てる間に診察してもらいましたから」
「…気づかないくらい私は熟睡していたのか」
「風邪なんですから仕方ありません。
身体が睡眠を求めているんですよ。
でも、まだ微熱ですね」
「平熱じゃないのか?」
「ロイさんは平熱が低いですから」
「さっすが、リザちゃん♪」
顔を歪めてリザはヒューズを見る。
「からかうな、ヒューズ」
「へいへい」
「昼食を作って来ます。
ヒューズ将軍、仕事を預かって来ました」
「ゲッ!!」
「おとなしく仕事をしてくださいね」
(…仕返しされたな。
なんというか、リザらしいが。
笑って怒りを露にするなよ)
ロイは苦笑いを浮かべる。
そういうロイも笑顔で怒りを露にすることがあり、リザはロイに似たのかもしれない。
「おっ、起きたか?
ロイ、大丈夫か?」
「…ヒューズ?
何でここに‥‥
ゴホッ…ゴホッ…ゲホッ…」
「あ、おい、大丈夫か?」
ヒューズがロイの背中を擦る。
「すまん、大丈夫だ。
何でおまえがここに居るんだ?」
「お見舞い」
「………。」
「アルとリザちゃんは仕事だし」
「…おまえはどうしたんだ」
「俺と大総統と家で打ち合わせってことになってるし」
「…はっ?」
「風邪だとまた嫌味を言われるし、それが妥当な理由かなって。
だから、俺が司令部にいたらまずいから。
たまにはゆっくり休め、ロイ」
「‥‥あぁ」
ロイはため息をついた。
「何だよ、リザちゃんがよかったのか?」
「当たり前だ。
あぁ、そうだ…
ヒューズ、何を言ったんだ?」
「ん?」
「リザに何を言った?」
「あぁ、名前で呼ばれた?
いや~、リザちゃんをからかったら面白いくらいに頬を赤らめて反応したから」
「…やはりな」
「知りたい?」
からかうようなヒューズの口調にロイは顔を歪める。
ヒューズは苦笑いを浮かべた。
「そんな不機嫌そうな顔すんなよ。
ロイが喜ぶと思って、ちょっとしてやったんだからさ」
「そのちょっとが怪しいんだ」
「信用ないなぁ」
「…もういい」
ため息をつき、背を向ける。
「冗談だって。
そう拗ねるなよ」
「拗ねておらん」
「リザちゃんに言ったんだよ。
ロイはリザちゃんに名前で呼ばれたら喜ぶから呼んであげたらいいのにって。
こうも簡単にリザちゃんが実行するとは思ってなかったけど」
「…私も名前で呼ばれるとは思ってなかったさ。
ヒューズが何か言ったのはリザの反応ですぐに分かったが」
「こういう時のリザちゃん、分かりやすいからなぁ。
何気に名前で呼んでるし、何かあった?」
「…別に」
「教えてくれたっていいだろ~」
「嫌だ」
からかうヒューズにロイは再び背を向けた。
その顔は微かに頬が赤くなり、口元が緩んでいた。
ヒューズはくしゃっとロイの頭をなでた。
「…何だよ」
「とにかく、早く治せよ?」
「言われなくてもそうする」
「気にすんな。
たまにはゆっくり休んでもいいんだからな。
肩に力を入れすぎるなよ」
「………。」
「もう少し、頼ってもいいんだぞ?
自分1人で抱えようとするな。
みんなは滅多に口に出さないけどな、おまえのことが大好きだから心配でたまんないんだよ。
無茶する奴なら尚更な」
「ヒューズ…」
「おまえさんなりにやればいい。
俺は協力するし。
だからこそ、弱音を吐いてもいいんだぞ?
弱音を吐いても愚痴だなんて思わない。
肩の力をもう少し抜けよ」
「…そうだな」
「今は何も考えずにゆっくり休め」
頷いてロイは目を閉じた。
色々と考えたいことがあるのに、そう思いながら眠りに着く。
「ん…っ」
「あ、申し訳ありません。
起こしてしまいましたか?」
「‥‥リザ?」
目を覚ますとリザがいた。
「…仕事は?」
「大丈夫です。
昼食を作りに一旦、戻って来ました」
「優しいねぇ、リザちゃんは」
「か、からかわないでくださいっ!」
椅子に座って様子を見ていたヒューズにからかわれ、リザは頬を赤らめる。
リザの様子にロイは苦笑いする。
「私の耳元でそう怒鳴るな」
「あ、すみません!
熱はどうですか?
よかった、ドクターの注射が効いたみたいですね」
「…注射?」
「はい、貴方が寝てる間に診察してもらいましたから」
「…気づかないくらい私は熟睡していたのか」
「風邪なんですから仕方ありません。
身体が睡眠を求めているんですよ。
でも、まだ微熱ですね」
「平熱じゃないのか?」
「ロイさんは平熱が低いですから」
「さっすが、リザちゃん♪」
顔を歪めてリザはヒューズを見る。
「からかうな、ヒューズ」
「へいへい」
「昼食を作って来ます。
ヒューズ将軍、仕事を預かって来ました」
「ゲッ!!」
「おとなしく仕事をしてくださいね」
(…仕返しされたな。
なんというか、リザらしいが。
笑って怒りを露にするなよ)
ロイは苦笑いを浮かべる。
そういうロイも笑顔で怒りを露にすることがあり、リザはロイに似たのかもしれない。