第⑧話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ロイの身体が少しでも冷えないように上着を羽織らせた。
「…すまない」
「気にしないでください。
何時間でも楽になるまで付き合いますから。
大丈夫ですよ」
「‥‥あぁ」
リザの些細な言葉が嬉しかった。
「…もう大丈夫だ」
「コップを」
「あぁ、すまない」
「謝らなくていいんですよ」
クスッとリザは笑ってロイに水の入ったコップを手渡す。
「熱はそんなに高い訳ではありませんね。
朝になったら、ドクターに来てもらいましょう」
「………。」
「念の為です。
騒ぎになるようなことはしません」
「ありがとう」
うがいを済ませて片付け、リザに支えられながらロイは寝室に戻って行く。
(…今日はいつも以上に優しいな。
これだけなら、風邪もたまにはいいかも。
そんなことを言ったら怒られるだろうが)
ベットに入った途端に安堵し、ウトウトと睡魔に襲われる。
「眠っていいんですよ。
安心して眠ってください」
「…ん」
リザの優しい声に安心し、重たくなった眼を閉じた。
リザはため息をついた。
(泊まるつもりなんてなかったのに…)
心配で帰れずに結局は付き添って看病していた。
「う‥‥」
「大丈夫ですよ」
唸り声を上げたロイに声を掛け、自然と手を握っていた。
「…っくしゅ!」
さすがに夜は冷えるので思わずクシャミが出た。
「…寒いのか?」
「起こしてしまいましたか?」
「いや、目が覚めただけだ」
「喉が渇きませんか?
はい、どうぞ」
「…さすがだな」
苦笑いを浮かべてコップを受け取る。
「ずっと寝ないつもりか?
看病してくれるのは有り難いが…」
「大丈夫です」
「寝不足もだが、身体が冷えて君も風邪ひくだろう?」
「それは…」
「身体が丈夫だと言っても限度がある。
こっちにおいで」
「は、はい?」
「一緒に寝よう」
「なっ!!?」
「手は出さないよ。
風邪ひいてるし。
そういうのに対しては私は紳士だし」
「‥‥自分で紳士と言いますかι」
「事実だからな。
いつもはアルが隣に寝ているんだ」
「…いつも一緒に寝てるんですか?」
「まぁ、な」
「………。」
無言でリザはベットに腰掛ける。
アルに嫉妬していると気づいていたが、リザは不満だった。
弟みたいな存在ではあるが、ロイの特別な気がしてならない。
「…リザ?」
「一緒に寝てもいいですか?」
「あ、あぁ、おいで。
身体が冷えてるな」
「…っくしゅ!」
「まさか、君に風邪が移ったか?」
「‥‥それは否定できませんね」
「一番側にいたからな」
おずおずと布団に入るとリザはぴったりと甘えるようにロイにくっつく。
「‥‥っ‥」
「さ、寒いんです。
ダメ…ですか?」
「いや‥‥構わないよ」
ピクリと反応したロイだが、リザなりの甘え方だとすぐに気づいた。
可愛らしいと微かに口元が緩んだ。
「さあ、寝ようか。
君も寝なさい」
「…はい」
ぴったりとくっついているリザのぬくもりを感じながら、ロイは目を瞑る。
普通ならドキドキして寝れないだろうが、風邪と風邪薬のせいか、眠りに着いた。
ドキドキしているはずなのに安心してしまう。
翌朝、先に目覚めたのはリザ。
(…いつの間に腕枕なんてされてたのかしら)
頬を赤らめていたリザだが、ブンブンと頭を振った。
(とりあえず、支度してからドクターを呼ばないと)
眠っているロイを起こさないように静かに起きる。
(‥‥熱は)
そっとロイの額に触れる。
(う~ん…まだ少し熱があるかしらね。
今は微熱かな)
熱が高くなくて安堵し、温くなったタオルを交換してから寝室から出た。
「あ‥‥」
「リザさん、おはようございます。
マスタングさんはどうですか?」
「アルフォンスくん、おはよう。
今はまだ寝てるわ。
やっぱり、念の為にドクターを呼ぶから。
騒ぎになるのを嫌がってるから…」
「分かりました。
任せてください」
「えぇ、頼んでもいいかしら?」
「はい。
リザさんはマスタングさんに付き添っていてください。
その方が安心でしょうから」
「…ありがとう」
アルの後ろ姿を見てリザは微かに笑みが浮かんだ。
「…すまない」
「気にしないでください。
何時間でも楽になるまで付き合いますから。
大丈夫ですよ」
「‥‥あぁ」
リザの些細な言葉が嬉しかった。
「…もう大丈夫だ」
「コップを」
「あぁ、すまない」
「謝らなくていいんですよ」
クスッとリザは笑ってロイに水の入ったコップを手渡す。
「熱はそんなに高い訳ではありませんね。
朝になったら、ドクターに来てもらいましょう」
「………。」
「念の為です。
騒ぎになるようなことはしません」
「ありがとう」
うがいを済ませて片付け、リザに支えられながらロイは寝室に戻って行く。
(…今日はいつも以上に優しいな。
これだけなら、風邪もたまにはいいかも。
そんなことを言ったら怒られるだろうが)
ベットに入った途端に安堵し、ウトウトと睡魔に襲われる。
「眠っていいんですよ。
安心して眠ってください」
「…ん」
リザの優しい声に安心し、重たくなった眼を閉じた。
リザはため息をついた。
(泊まるつもりなんてなかったのに…)
心配で帰れずに結局は付き添って看病していた。
「う‥‥」
「大丈夫ですよ」
唸り声を上げたロイに声を掛け、自然と手を握っていた。
「…っくしゅ!」
さすがに夜は冷えるので思わずクシャミが出た。
「…寒いのか?」
「起こしてしまいましたか?」
「いや、目が覚めただけだ」
「喉が渇きませんか?
はい、どうぞ」
「…さすがだな」
苦笑いを浮かべてコップを受け取る。
「ずっと寝ないつもりか?
看病してくれるのは有り難いが…」
「大丈夫です」
「寝不足もだが、身体が冷えて君も風邪ひくだろう?」
「それは…」
「身体が丈夫だと言っても限度がある。
こっちにおいで」
「は、はい?」
「一緒に寝よう」
「なっ!!?」
「手は出さないよ。
風邪ひいてるし。
そういうのに対しては私は紳士だし」
「‥‥自分で紳士と言いますかι」
「事実だからな。
いつもはアルが隣に寝ているんだ」
「…いつも一緒に寝てるんですか?」
「まぁ、な」
「………。」
無言でリザはベットに腰掛ける。
アルに嫉妬していると気づいていたが、リザは不満だった。
弟みたいな存在ではあるが、ロイの特別な気がしてならない。
「…リザ?」
「一緒に寝てもいいですか?」
「あ、あぁ、おいで。
身体が冷えてるな」
「…っくしゅ!」
「まさか、君に風邪が移ったか?」
「‥‥それは否定できませんね」
「一番側にいたからな」
おずおずと布団に入るとリザはぴったりと甘えるようにロイにくっつく。
「‥‥っ‥」
「さ、寒いんです。
ダメ…ですか?」
「いや‥‥構わないよ」
ピクリと反応したロイだが、リザなりの甘え方だとすぐに気づいた。
可愛らしいと微かに口元が緩んだ。
「さあ、寝ようか。
君も寝なさい」
「…はい」
ぴったりとくっついているリザのぬくもりを感じながら、ロイは目を瞑る。
普通ならドキドキして寝れないだろうが、風邪と風邪薬のせいか、眠りに着いた。
ドキドキしているはずなのに安心してしまう。
翌朝、先に目覚めたのはリザ。
(…いつの間に腕枕なんてされてたのかしら)
頬を赤らめていたリザだが、ブンブンと頭を振った。
(とりあえず、支度してからドクターを呼ばないと)
眠っているロイを起こさないように静かに起きる。
(‥‥熱は)
そっとロイの額に触れる。
(う~ん…まだ少し熱があるかしらね。
今は微熱かな)
熱が高くなくて安堵し、温くなったタオルを交換してから寝室から出た。
「あ‥‥」
「リザさん、おはようございます。
マスタングさんはどうですか?」
「アルフォンスくん、おはよう。
今はまだ寝てるわ。
やっぱり、念の為にドクターを呼ぶから。
騒ぎになるのを嫌がってるから…」
「分かりました。
任せてください」
「えぇ、頼んでもいいかしら?」
「はい。
リザさんはマスタングさんに付き添っていてください。
その方が安心でしょうから」
「…ありがとう」
アルの後ろ姿を見てリザは微かに笑みが浮かんだ。