第⑧話
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アルにとってロイとリザは仕事柄は上官だが、兄姉のような両親代わりのような不思議な存在。
一言で言うのは難しいが、尊敬できる存在でもある。
エドにとってはリザは尊敬できる姉的存在である。
口には出さないが、ロイは遠いようで近い距離にいるが、最も身近な大人で光を取り戻すキッカケを与えてくれた人。
文句を言いながらも決まって何かあれば、ロイはいつもエリルック兄弟を全力で守って来た。
(まぁ、アルのことだから深く考えないで言ったのだろうな)
(どういう意味なのかしら、今のは)
冷静を取り戻したロイとは異なり、頬を赤らめてリザは混乱中。
「ホークアイ」
「………。」
「ホークアイ!」
「えっ…あ、はい!!」
長年の癖か、ロイに呼ばれて立ち上がって敬礼。
「いや‥‥敬礼しなくていいから。
ボーっとしてたが」
「すみません、ちょっと考え事を…」
ロイは含み笑いを浮かべた。
「…大総統?」
「君は何を想像したんだい?」
「なっ!!?」
頬を赤らめるリザに満足そうに笑うロイ。
多忙なはずなのに穏やかな時間が幸せで自然と笑みが浮かび、可愛くてついリザをからかいたくなった。
「…なんてね。
少し意地が悪かったかな」
「‥‥本当に意地悪ですね」
わざと不機嫌そうに見せるリザも愛しく思う。
こうした他愛ないことにも呆れずにリザはロイに付き合ってくれるのだ。
「ゴホッ…ゴホッ…
ゲホ…っ」
「大総統!」
「マスタングさんっ!」
「すまない、大丈夫だ」
「ちょっと失礼します」
ロイの前髪を上げ、リザは額を当てる。
「‥‥っ‥」
「また熱が上がって来ましたね」
「えっ…大丈夫ですか!!?」
「大丈夫だよ、アル。
心配かけてすまないな」
いつものように優しくアルの頭をなでる。
「高熱にならなければいいんですが…
やはり、ドクターをお呼びしましょうか?」
心配そうにリザがロイを見つめる。
「…大袈裟だよ。
嫌味を言われるネタになるだけだ。
食事も済んだし、私は先に寝るよ」
「はい」
「おやすみなさい」
少しフラつきながらロイは立ち上がる。
洗面所で歯磨きし、鏡で自分の顔を見た。
(う~ん…頬が少し赤いな。
やはり、熱あるのか。
自分では全然分からないが。
さすがにリザはよく私のことが分かっているな)
額に触れてみるが、さっぱり分からない。
口では“ホークアイ”と呼ぶくせに心では大総統に就任してから“リザ”と呼んでる。
修行中はリザと呼んでいたが、そう呼びたいのにキッカケがなかった。
階級で呼ばなくなった今だからリザと尚更、呼びたくなる。
ハッとして、ぼんやりしていたことに気づいてロイは歯磨きを済ませた。
(何だろう、熱のせいかな)
ぼんやりしている自分に首を傾げる。
「あっ、大総統。
遅いので見に行こうと思っていたんですが…」
「すまない、ぼんやりしていた」
「大丈夫ですか?」
「熱のせいかもしれん」
だるそうにロイが息を吐いた。
「とにかく、寝てください」
「…あぁ」
「マスタングさん、ゆっくりお休みくださいね」
「ありがとう。
アル、おやすみ」
ロイがアルの頬にキスをする。
アルの隣に立っていたリザと目が合うと、ロイはリザの頬にキスをした。
何事もなかったかのようにロイが寝室に入って行く。
「‥‥いつもするの?」
「いつもではないですけど。
癖みたいなものじゃないですか?
別に嫌じゃないし。
挨拶みたいなものかと思いますけど」
「そ、そうね…」
リザは微かに頬を赤らめていた。
「アルフォンスくん、お風呂に入って来たら?」
「あ、そうですね」
時間を見てアルがお風呂場に行く。
(私は何をしたんだ、何を!!
いや‥‥するつもりなんてなかったんだが。
流れで気づいたら、してしまった後だった。
やはり、これも熱のせいか?)
赤くなった頬を隠すようにロイは誰が見ている訳でもないのに、顔を枕に埋めた。
「‥‥リザ」
小さな声で呟き、ロイは唇に触れる。
感触を思い出しては照れたように真っ赤になった。
ヒューズがいたら確実にからかわれていたなと苦笑いする。
一言で言うのは難しいが、尊敬できる存在でもある。
エドにとってはリザは尊敬できる姉的存在である。
口には出さないが、ロイは遠いようで近い距離にいるが、最も身近な大人で光を取り戻すキッカケを与えてくれた人。
文句を言いながらも決まって何かあれば、ロイはいつもエリルック兄弟を全力で守って来た。
(まぁ、アルのことだから深く考えないで言ったのだろうな)
(どういう意味なのかしら、今のは)
冷静を取り戻したロイとは異なり、頬を赤らめてリザは混乱中。
「ホークアイ」
「………。」
「ホークアイ!」
「えっ…あ、はい!!」
長年の癖か、ロイに呼ばれて立ち上がって敬礼。
「いや‥‥敬礼しなくていいから。
ボーっとしてたが」
「すみません、ちょっと考え事を…」
ロイは含み笑いを浮かべた。
「…大総統?」
「君は何を想像したんだい?」
「なっ!!?」
頬を赤らめるリザに満足そうに笑うロイ。
多忙なはずなのに穏やかな時間が幸せで自然と笑みが浮かび、可愛くてついリザをからかいたくなった。
「…なんてね。
少し意地が悪かったかな」
「‥‥本当に意地悪ですね」
わざと不機嫌そうに見せるリザも愛しく思う。
こうした他愛ないことにも呆れずにリザはロイに付き合ってくれるのだ。
「ゴホッ…ゴホッ…
ゲホ…っ」
「大総統!」
「マスタングさんっ!」
「すまない、大丈夫だ」
「ちょっと失礼します」
ロイの前髪を上げ、リザは額を当てる。
「‥‥っ‥」
「また熱が上がって来ましたね」
「えっ…大丈夫ですか!!?」
「大丈夫だよ、アル。
心配かけてすまないな」
いつものように優しくアルの頭をなでる。
「高熱にならなければいいんですが…
やはり、ドクターをお呼びしましょうか?」
心配そうにリザがロイを見つめる。
「…大袈裟だよ。
嫌味を言われるネタになるだけだ。
食事も済んだし、私は先に寝るよ」
「はい」
「おやすみなさい」
少しフラつきながらロイは立ち上がる。
洗面所で歯磨きし、鏡で自分の顔を見た。
(う~ん…頬が少し赤いな。
やはり、熱あるのか。
自分では全然分からないが。
さすがにリザはよく私のことが分かっているな)
額に触れてみるが、さっぱり分からない。
口では“ホークアイ”と呼ぶくせに心では大総統に就任してから“リザ”と呼んでる。
修行中はリザと呼んでいたが、そう呼びたいのにキッカケがなかった。
階級で呼ばなくなった今だからリザと尚更、呼びたくなる。
ハッとして、ぼんやりしていたことに気づいてロイは歯磨きを済ませた。
(何だろう、熱のせいかな)
ぼんやりしている自分に首を傾げる。
「あっ、大総統。
遅いので見に行こうと思っていたんですが…」
「すまない、ぼんやりしていた」
「大丈夫ですか?」
「熱のせいかもしれん」
だるそうにロイが息を吐いた。
「とにかく、寝てください」
「…あぁ」
「マスタングさん、ゆっくりお休みくださいね」
「ありがとう。
アル、おやすみ」
ロイがアルの頬にキスをする。
アルの隣に立っていたリザと目が合うと、ロイはリザの頬にキスをした。
何事もなかったかのようにロイが寝室に入って行く。
「‥‥いつもするの?」
「いつもではないですけど。
癖みたいなものじゃないですか?
別に嫌じゃないし。
挨拶みたいなものかと思いますけど」
「そ、そうね…」
リザは微かに頬を赤らめていた。
「アルフォンスくん、お風呂に入って来たら?」
「あ、そうですね」
時間を見てアルがお風呂場に行く。
(私は何をしたんだ、何を!!
いや‥‥するつもりなんてなかったんだが。
流れで気づいたら、してしまった後だった。
やはり、これも熱のせいか?)
赤くなった頬を隠すようにロイは誰が見ている訳でもないのに、顔を枕に埋めた。
「‥‥リザ」
小さな声で呟き、ロイは唇に触れる。
感触を思い出しては照れたように真っ赤になった。
ヒューズがいたら確実にからかわれていたなと苦笑いする。