第①話
夢小説設定
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どんなにしっかり者でもアルはまだ16歳。
母親も身体も失い、やっと身体を取り戻したらずっと側にいた兄はいない。
寂しくないはずがなかった。
「手を貸してくれ」
「あ、寝ちまったのか?」
「…あぁ。
いろんなことがあって疲れたんだろ。
奥の部屋にベットがあるから」
「そんじゃ、俺が運びますよ」
「あぁ、頼む」
ハボックて手渡そうとしたが、軽く引っ張られた。
「おわっ!!」
「あ…」
アルの手がロイの軍服を掴んでいた。
「ふふっ…
あ、すみません。
可愛いなと思いまして」
「…そうだな」
そっとアルの手を外した。
「今はゆっくりおやすみ、明日からしっかりと働いてもらうからな」
優しい瞳で見つめるロイはまるで父のようだった。
アルの頭を優しくなでた。
コトリと飲んでいたカップをテーブルに置いた。
「ところで、マスタングくん」
「あ、はい」
ロイはグラマン将軍に視線を移す。
「いつになったら孫を貰ってくれるんだね?」
「ぶっ!!
ゴホッ…ゴホッ…
ゲホ…っ」
飲んでいたコーヒーを吹き出し、咳き込んだ。
それはロイだけではなく、予想外の言葉にほかの者も同様に咳き込んでいる。
「な…っ、何を言っているんですか!!」
「マスタングくんなら安心だし、お金もあるから心配ない。
早く子供の顔を見せておくれ」
珍しく中尉は真っ赤になる。
「ゴホッ…な、何を‥‥
私達は…ゲホッ…ゲホ…っ」
「大丈夫ですか?
変なところに入りました?」
中尉がロイの背中を擦る。
「く、苦しかった…
グラマン将軍、いきなり何を言い出すんですか!」
「そうですよ」
「私達はそういう関係ではありません」
「それは残念。
でも、期待して待ってるよ」
「グラマン将軍っ!///」
「では、年寄りはこの辺りで失礼するよ」
満足したらしいグラマン将軍が部屋から出て行った。
「‥‥あの人はなにしに来たんだ?」
「さぁな、意外とロイをからかいに来たのかもな」
チラッとヒューズが見ると珍しくロイと中尉が真っ赤になっていた。
ハボックが戻って来て席に着いたのを確認し、資料からロイは顔を上げた。
「君達の今後について話そうか。
まずは、リザ・ホークアイ中尉」
「はっ!」
「私の補佐官となってもらう。
更に中佐に昇進」
「な、何階級昇進させる気ですか!!?」
「本当は大将にさせるつもりだった」
「な…ッ」
「必要な階級だけでいいだろうと。
下の者を補佐官にと君達を侮辱されるのを私が嫌なんだ」
「あなたという人は…」
「今後も私の背中を任せる。
君には必要な階級なんだ」
「分かりました」
「アルフォンス・エルリックを頼む」
「はっ!」
中尉…否、ホークアイ中佐は敬礼した。
「次にケイン・フュリー曹長。
中尉に昇進。
ヴァトー・ファルマン准尉。
大尉に昇進。
ジャン・ハボック少尉、ハイマンス・ブレダ少尉。
少佐に昇進」
次々と昇進させていき、唖然としながらも敬礼する。
母親も身体も失い、やっと身体を取り戻したらずっと側にいた兄はいない。
寂しくないはずがなかった。
「手を貸してくれ」
「あ、寝ちまったのか?」
「…あぁ。
いろんなことがあって疲れたんだろ。
奥の部屋にベットがあるから」
「そんじゃ、俺が運びますよ」
「あぁ、頼む」
ハボックて手渡そうとしたが、軽く引っ張られた。
「おわっ!!」
「あ…」
アルの手がロイの軍服を掴んでいた。
「ふふっ…
あ、すみません。
可愛いなと思いまして」
「…そうだな」
そっとアルの手を外した。
「今はゆっくりおやすみ、明日からしっかりと働いてもらうからな」
優しい瞳で見つめるロイはまるで父のようだった。
アルの頭を優しくなでた。
コトリと飲んでいたカップをテーブルに置いた。
「ところで、マスタングくん」
「あ、はい」
ロイはグラマン将軍に視線を移す。
「いつになったら孫を貰ってくれるんだね?」
「ぶっ!!
ゴホッ…ゴホッ…
ゲホ…っ」
飲んでいたコーヒーを吹き出し、咳き込んだ。
それはロイだけではなく、予想外の言葉にほかの者も同様に咳き込んでいる。
「な…っ、何を言っているんですか!!」
「マスタングくんなら安心だし、お金もあるから心配ない。
早く子供の顔を見せておくれ」
珍しく中尉は真っ赤になる。
「ゴホッ…な、何を‥‥
私達は…ゲホッ…ゲホ…っ」
「大丈夫ですか?
変なところに入りました?」
中尉がロイの背中を擦る。
「く、苦しかった…
グラマン将軍、いきなり何を言い出すんですか!」
「そうですよ」
「私達はそういう関係ではありません」
「それは残念。
でも、期待して待ってるよ」
「グラマン将軍っ!///」
「では、年寄りはこの辺りで失礼するよ」
満足したらしいグラマン将軍が部屋から出て行った。
「‥‥あの人はなにしに来たんだ?」
「さぁな、意外とロイをからかいに来たのかもな」
チラッとヒューズが見ると珍しくロイと中尉が真っ赤になっていた。
ハボックが戻って来て席に着いたのを確認し、資料からロイは顔を上げた。
「君達の今後について話そうか。
まずは、リザ・ホークアイ中尉」
「はっ!」
「私の補佐官となってもらう。
更に中佐に昇進」
「な、何階級昇進させる気ですか!!?」
「本当は大将にさせるつもりだった」
「な…ッ」
「必要な階級だけでいいだろうと。
下の者を補佐官にと君達を侮辱されるのを私が嫌なんだ」
「あなたという人は…」
「今後も私の背中を任せる。
君には必要な階級なんだ」
「分かりました」
「アルフォンス・エルリックを頼む」
「はっ!」
中尉…否、ホークアイ中佐は敬礼した。
「次にケイン・フュリー曹長。
中尉に昇進。
ヴァトー・ファルマン准尉。
大尉に昇進。
ジャン・ハボック少尉、ハイマンス・ブレダ少尉。
少佐に昇進」
次々と昇進させていき、唖然としながらも敬礼する。