第⑦話
夢小説設定
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リザがドアを開けると溢さないように慎重に歩きながらアルが入って来る。
「リザさん、ありがとうございます」
「大丈夫?」
「はい」
心配そうに見ているのはリザだけでなく、ロイもだった。
「大総統、お待たせしました」
「ありがとう」
アルからカップを受け取り、ロイは一口飲む。
それを見てエドは心底嫌そうに顔を歪める。
「おい‥‥嫌味か?
嫌味だよな!!?
何でそんなものを飲むんだよっ!
そんな不味いものを!!
ホットミルクを大人が飲むなぁ~!!」
エドが叫び、大騒ぎしていて、そういう意味ではロイの作戦は大成功。
「やはり、私には甘いな」
「砂糖入れすぎました?」
「…ちょっとな。
アル、飲むか?」
「はい」
何口か飲んでロイはアルにカップを手渡す。
(僕には丁度いいんだけどなぁ~。
今度また作る機会があったら甘さ控え目にしようっと)
アルは抵抗もなく、普通に飲む。
エドはその様子を見て更に騒ぐ。
「おまえらは親子か!!?
何で平気なんだよっ!」
「そう騒ぐことでもあるまい」
「別に平気だし。
変なとこでダメなんだよね、兄さんって」
「アルぅ~っ」
「…まだ許した訳じゃないから」
バッサリとエドを切り捨てると自分の席に着いてアルはホットミルクを飲む。
「それで!
話は何なんだよ!!」
「相変わらずの短気だな」
「余計なお世話だ!
さっさと話せよ!!」
「仮にも大総統にその口調かい?」
「…話とは何なんですか?」
エドの口調に満足そうにロイは口元を緩めた。
「まぁ、簡単に言えば…調査だな」
「調査?
それなら別に俺じゃなくても…」
「国民が何を望んで、何に困っているのか知りたいんだ。
こういうのは見た目が大事なんだよ。
警戒されない容姿。
君は年齢のわりに背丈も低いし、国家錬金術師にも見えない」
「誰が豆つぶドちびだぁ!!?」
また毎度ながらに騒ぐエド。
会話の途中でリザが近づいて来た。
「大総統、すみません。
ちょっとよろしいですか?」
「…なんだ?」
ロイの腕を軽くひくと、リザはロイの額に自分の額を当てた。
「…やっぱり。
微熱、ありますね。
貴方はほかの人よりも平熱が低いですから少し熱が高いです。
あなたは顔色にもあまり変化が見えないので普通は気づきませんけど」
「よく気づいたな。
あまり分からなかったのだが…」
「大総統、大丈夫ですか?」
「た、多分な。
頭痛はしていたのだが」
ロイは苦笑いを浮かべた。
「やっぱ、中尉はすげぇな」
「そう?」
「凄いですよ!」
「…ありがとう。
大総統、話が終わったら早退してください。
悪化しないうちに帰りましょう」
「…家に来て看病してくれるなら」
「分かりました。
行きますから」
ロイは口元を緩め、リザを見つめた。
ロイに色々と文句を言ったりするエドだが、口には出さずに心配そうに見ていた。
「いいから、早く行きたまえ」
「もう決定事項なのかよ!!?」
「…行かないなら査定を認められんな」
「卑怯者!!」
「何とでも言いたまえ」
「覚えてろよ!」
荒々しくエドが大総統室から出て行く。
「何なんだよ。
ちょっと心配してたのに!」
文句を言いながら歩いて行く。
だるそうにロイが机に顔を埋める。
「‥‥アル」
「あ、はい」
「…熱を移したらすまない」
「大丈夫ですよ。
そんなことは気にしないで、休んでください」
「ありがとう」
「大総統は私が送って行くから…」
「はい、僕は普段通りの仕事をしてます。
何かあれば電話しますから」
リザは頷き、ロイの腕を掴む。
「大総統、行きましょう?」
「…分かったよ」
渋々ながら立ち上がる。
不機嫌そうにエドが廊下を歩いていた。
「おっ、大将。
…どうかしたのか?
また大総統と何かあったのか?」
「脅しだ、脅し!!
市街調査しないと査定許可しないとか言いやがった!」
「ははっ、頑張れよ~」
「それくらいで済んでよかったじゃないか」
不満そうにハボックとブレダに愚痴る。
「そうだけどさぁ。
こういうの、苦手なんだよ」
「暴れるのは得意だけど?」
「暴れてた訳じゃ…ッ」
「結果的に建物壊してたら同じだろι」
「う‥‥」
事実なだけに言葉に詰まる。
「エドワードくん。
同行させてもらうわ!」
「はっ?
なんで!!?」
「大総統が暴れたりしたら国民に迷惑かかるって」
「まぁ、確かに」
「余計なお世話だっ!」
「はいはい、行きますよ」
ロスに引っ張られて行くエドだった…。
それを無言で見送るハボックとブレダ。
「リザさん、ありがとうございます」
「大丈夫?」
「はい」
心配そうに見ているのはリザだけでなく、ロイもだった。
「大総統、お待たせしました」
「ありがとう」
アルからカップを受け取り、ロイは一口飲む。
それを見てエドは心底嫌そうに顔を歪める。
「おい‥‥嫌味か?
嫌味だよな!!?
何でそんなものを飲むんだよっ!
そんな不味いものを!!
ホットミルクを大人が飲むなぁ~!!」
エドが叫び、大騒ぎしていて、そういう意味ではロイの作戦は大成功。
「やはり、私には甘いな」
「砂糖入れすぎました?」
「…ちょっとな。
アル、飲むか?」
「はい」
何口か飲んでロイはアルにカップを手渡す。
(僕には丁度いいんだけどなぁ~。
今度また作る機会があったら甘さ控え目にしようっと)
アルは抵抗もなく、普通に飲む。
エドはその様子を見て更に騒ぐ。
「おまえらは親子か!!?
何で平気なんだよっ!」
「そう騒ぐことでもあるまい」
「別に平気だし。
変なとこでダメなんだよね、兄さんって」
「アルぅ~っ」
「…まだ許した訳じゃないから」
バッサリとエドを切り捨てると自分の席に着いてアルはホットミルクを飲む。
「それで!
話は何なんだよ!!」
「相変わらずの短気だな」
「余計なお世話だ!
さっさと話せよ!!」
「仮にも大総統にその口調かい?」
「…話とは何なんですか?」
エドの口調に満足そうにロイは口元を緩めた。
「まぁ、簡単に言えば…調査だな」
「調査?
それなら別に俺じゃなくても…」
「国民が何を望んで、何に困っているのか知りたいんだ。
こういうのは見た目が大事なんだよ。
警戒されない容姿。
君は年齢のわりに背丈も低いし、国家錬金術師にも見えない」
「誰が豆つぶドちびだぁ!!?」
また毎度ながらに騒ぐエド。
会話の途中でリザが近づいて来た。
「大総統、すみません。
ちょっとよろしいですか?」
「…なんだ?」
ロイの腕を軽くひくと、リザはロイの額に自分の額を当てた。
「…やっぱり。
微熱、ありますね。
貴方はほかの人よりも平熱が低いですから少し熱が高いです。
あなたは顔色にもあまり変化が見えないので普通は気づきませんけど」
「よく気づいたな。
あまり分からなかったのだが…」
「大総統、大丈夫ですか?」
「た、多分な。
頭痛はしていたのだが」
ロイは苦笑いを浮かべた。
「やっぱ、中尉はすげぇな」
「そう?」
「凄いですよ!」
「…ありがとう。
大総統、話が終わったら早退してください。
悪化しないうちに帰りましょう」
「…家に来て看病してくれるなら」
「分かりました。
行きますから」
ロイは口元を緩め、リザを見つめた。
ロイに色々と文句を言ったりするエドだが、口には出さずに心配そうに見ていた。
「いいから、早く行きたまえ」
「もう決定事項なのかよ!!?」
「…行かないなら査定を認められんな」
「卑怯者!!」
「何とでも言いたまえ」
「覚えてろよ!」
荒々しくエドが大総統室から出て行く。
「何なんだよ。
ちょっと心配してたのに!」
文句を言いながら歩いて行く。
だるそうにロイが机に顔を埋める。
「‥‥アル」
「あ、はい」
「…熱を移したらすまない」
「大丈夫ですよ。
そんなことは気にしないで、休んでください」
「ありがとう」
「大総統は私が送って行くから…」
「はい、僕は普段通りの仕事をしてます。
何かあれば電話しますから」
リザは頷き、ロイの腕を掴む。
「大総統、行きましょう?」
「…分かったよ」
渋々ながら立ち上がる。
不機嫌そうにエドが廊下を歩いていた。
「おっ、大将。
…どうかしたのか?
また大総統と何かあったのか?」
「脅しだ、脅し!!
市街調査しないと査定許可しないとか言いやがった!」
「ははっ、頑張れよ~」
「それくらいで済んでよかったじゃないか」
不満そうにハボックとブレダに愚痴る。
「そうだけどさぁ。
こういうの、苦手なんだよ」
「暴れるのは得意だけど?」
「暴れてた訳じゃ…ッ」
「結果的に建物壊してたら同じだろι」
「う‥‥」
事実なだけに言葉に詰まる。
「エドワードくん。
同行させてもらうわ!」
「はっ?
なんで!!?」
「大総統が暴れたりしたら国民に迷惑かかるって」
「まぁ、確かに」
「余計なお世話だっ!」
「はいはい、行きますよ」
ロスに引っ張られて行くエドだった…。
それを無言で見送るハボックとブレダ。