第⑦話
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中佐時代からリザがロイに入れるコーヒーはロイが持ち込んでいるコーヒー豆で置き場所はロイとリザしか知らなかった。
これは内緒だが、紅茶好きなリザの為にロイはリザが好きな紅茶を揃えて置いている。
それを知ったレベッカにリザはからかわれたらしい。
「はい、どうぞ」
「いい香り~」
「ありがとうございます!」
「それを飲んだら仕事に戻れよ?
ほかの奴等には内緒だからな。
まぁ、あいつらくらいになら教えてもいいけど」
「分かってますって。
うまいっスね」
「軍のコーヒーが飲めなくなるな…」
ソファに座ってリザが淹れてくれたコーヒーを味わって飲む。
「そういや、中尉…じゃなかった。
あ~、もう面倒なんで中尉って呼んでいいっスか?」
「…愛称が中尉?」
「別に構わないわよ。
好きに呼んで」
「じゃあ、中尉で」
「ずっと中尉だったからもう癖で…」
「そういえば、おまえ達が会った時は中尉だったもんな」
「大総統は違うんですか?」
「軍でなら少尉。
本当の意味での初対面は‥‥ホークアイがまだ少女の頃だな。
私は士官学生だったが」
ふと切なくも懐かしくなる師匠が生きていた頃の汚れを知らなかった時代。
真っ白な心で希望に満ち溢れていた。
ロイとリザはどちらともなく、視線を交わす。
そういう時は声をかけない。
またすぐにいつもの雰囲気に戻るから。
ふとした瞬間、思考が過去に戻る時があるのだ。
「そういや、中尉が何だって?」
「…貴方までその呼び方ですかι」
「ん?」
「中尉と言っていました。
もしかして、無意識ですか?」
「…言ってたか?」
ハボックとブレダは無言で頷く。
ロイが口元に手を当てる。
「あ~…うん、無意識だった。
すまない、ホークアイ」
「別に構いませんよ、大佐?」
リザの意地悪にロイは苦笑いを浮かべた。
「意地が悪いね」
「あら、そうですか?」
クスクスとロイが楽しそうに笑う。
このやりとりもロイとリザの言葉遊び。
「それで?
ホークアイに聞きたいことがあったのではないのかね?」
「へっ?
あぁ、たいしたことじゃないんですけどね…」
ロイとリザが顔を見合わせ、首を傾げた。
(こういう時は妙にそっくりなんだよなぁ…)
(普段は全然違うのに似てる部分があるのは何故だ?)
やはり、長年一緒にいると癖や仕草など似るのだろうか。
ロイとリザからの視線に苦笑いする。
「いや~、ただ中尉って、コーヒーを飲まないなぁって」
「…そうね」
「ふっ、はは!」
理由を知っているロイは耐えきれず、笑い出す。
微かにリザが不満そうにロイを見る。
「何なんっスか?」
「意味が分からないんですけど…」
「いやいや、すまない。
ホークアイは飲まないんではなく、飲めないんだよ」
「大総統っ!!///」
「事実だろう?
私が前に一口あげたら苦いって。
それから飲んでるとこを見たことがない」
「…苦いのが苦手なだけです。
飲もうと思えば、飲めます」
不満そうにリザがロイを見る。
「なんか予想外…」
「子供みたいですね、中尉」
「放っといてちょうだい!ι」
「いつもは何を飲んでいるんですか?」
「紅茶。
大総統が中佐時代から持ち込んでくれていたの」
「不味いお茶なんか飲ませられるか。
コーヒー豆を買うついでに買い置きしていただけだ」
(…中尉だからだろうな)
(昔から溺愛していたんだな)
ロイの暴露は予想外のリザの小さな秘密だった。
これは内緒だが、紅茶好きなリザの為にロイはリザが好きな紅茶を揃えて置いている。
それを知ったレベッカにリザはからかわれたらしい。
「はい、どうぞ」
「いい香り~」
「ありがとうございます!」
「それを飲んだら仕事に戻れよ?
ほかの奴等には内緒だからな。
まぁ、あいつらくらいになら教えてもいいけど」
「分かってますって。
うまいっスね」
「軍のコーヒーが飲めなくなるな…」
ソファに座ってリザが淹れてくれたコーヒーを味わって飲む。
「そういや、中尉…じゃなかった。
あ~、もう面倒なんで中尉って呼んでいいっスか?」
「…愛称が中尉?」
「別に構わないわよ。
好きに呼んで」
「じゃあ、中尉で」
「ずっと中尉だったからもう癖で…」
「そういえば、おまえ達が会った時は中尉だったもんな」
「大総統は違うんですか?」
「軍でなら少尉。
本当の意味での初対面は‥‥ホークアイがまだ少女の頃だな。
私は士官学生だったが」
ふと切なくも懐かしくなる師匠が生きていた頃の汚れを知らなかった時代。
真っ白な心で希望に満ち溢れていた。
ロイとリザはどちらともなく、視線を交わす。
そういう時は声をかけない。
またすぐにいつもの雰囲気に戻るから。
ふとした瞬間、思考が過去に戻る時があるのだ。
「そういや、中尉が何だって?」
「…貴方までその呼び方ですかι」
「ん?」
「中尉と言っていました。
もしかして、無意識ですか?」
「…言ってたか?」
ハボックとブレダは無言で頷く。
ロイが口元に手を当てる。
「あ~…うん、無意識だった。
すまない、ホークアイ」
「別に構いませんよ、大佐?」
リザの意地悪にロイは苦笑いを浮かべた。
「意地が悪いね」
「あら、そうですか?」
クスクスとロイが楽しそうに笑う。
このやりとりもロイとリザの言葉遊び。
「それで?
ホークアイに聞きたいことがあったのではないのかね?」
「へっ?
あぁ、たいしたことじゃないんですけどね…」
ロイとリザが顔を見合わせ、首を傾げた。
(こういう時は妙にそっくりなんだよなぁ…)
(普段は全然違うのに似てる部分があるのは何故だ?)
やはり、長年一緒にいると癖や仕草など似るのだろうか。
ロイとリザからの視線に苦笑いする。
「いや~、ただ中尉って、コーヒーを飲まないなぁって」
「…そうね」
「ふっ、はは!」
理由を知っているロイは耐えきれず、笑い出す。
微かにリザが不満そうにロイを見る。
「何なんっスか?」
「意味が分からないんですけど…」
「いやいや、すまない。
ホークアイは飲まないんではなく、飲めないんだよ」
「大総統っ!!///」
「事実だろう?
私が前に一口あげたら苦いって。
それから飲んでるとこを見たことがない」
「…苦いのが苦手なだけです。
飲もうと思えば、飲めます」
不満そうにリザがロイを見る。
「なんか予想外…」
「子供みたいですね、中尉」
「放っといてちょうだい!ι」
「いつもは何を飲んでいるんですか?」
「紅茶。
大総統が中佐時代から持ち込んでくれていたの」
「不味いお茶なんか飲ませられるか。
コーヒー豆を買うついでに買い置きしていただけだ」
(…中尉だからだろうな)
(昔から溺愛していたんだな)
ロイの暴露は予想外のリザの小さな秘密だった。