優等生の逆襲
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両親からの手紙を読み、最新型の箒を開ける。
「何で選手じゃない君が送られているんだ!
僕は反対されたのに!」
「プレゼントだってさ」
「それは見れば分かるよ!」
羨ましさからジェームズは大暴走する。
「ねぇ、シリウス」
「乗せない」
「何で!」
「おまえが乗ると余計なことしそうだからな」
「ケチ!」
((…自業自得))
欠伸してシリウスは寮の部屋に戻って行き、休みなので二度寝するようだ。
((リリーに預けたのは正解だろうな))
ジェームズはリリーには逆らえないのだから。
「シリウス。
そろそろ起きようよ。
丁寧に扱うからさぁ〜」
「…まだ眠い」
「寝かせてあげなよ、ジェームズ。
眠れなかったみたいだし」
「何歳なの、ジェームズ」
リーマスとピーターに呆れられて苦笑いする。
最終的にシリウスに投げられた枕を顔面でキャッチして黙ったのだった。
「おはよう、ジェームズ」
「…随分と爽やかですねぇ〜」
「なに拗ねてんだよ」
「君が僕に枕を投げたの!」
「クィディッチしてるのに避けれなかったのか」
「それは…っ、不意打ちだったから」
「クィディッチの方が不意打ちだと思うけどな」
「「ぶはっ!」」
リーマスとピーターに吹き出されてジェームズは不満顔。
「リリー、悪かったな」
「大丈夫よ。
どっかの誰かさんはいつも以上に五月蝿かったけど」
「助かったよ。
お礼はするからさ」
「シリウス!
わかってやってるよね!?
リリーも拒絶してよ!」
自然な流れでシリウスはリリーの隣に座り、腰を抱いた。
「貴方よりは男前だもの」
「それは当たり前だろ!
僕の相棒は良い男だ。
そうじゃなくて…っ」
「だそうよ」
「貶そうと失敗して、そうなるのはジェームズだよな」
「ほら、あまりからかうと面倒になるわよ」
「そうだな。
行くぞ、ジェームズ」
「シリウス。
僕はペットじゃないんだけど」
「乗らないのか?」
「行かせて頂きます!」
関係性はハッキリしていて、リリーは苦笑いして見送る。
「ジェームズに主導権があるように見えるけど」
「実際は違うわよね」
「一人っ子で甘やかされて育ったジェームズではシリウスを扱えないわよ」
「嫡男だし、ちゃんとした教育を受けていたんだろうから」
「そう見せないだけで作法もマナーもしっかりしてるもの」
「まぁ、あのブラック家の直系の嫡男だもんね」
特別に隠していた訳ではないが、女子達はしっかり見ている。
「実際のところはどうなんだい?」
「何が?」
「言いたくないならそれで構わないけどさ」
「そういう訳じゃないさ。
言えないこともあるんだけど。
僕等の家族は不器用だったのかもしれない」
「ちゃんと話せたかい?」
「全部ではないけど」
「今はそれでいいさ。
辛くはないんだろう?
君が笑顔で過ごせるなら、それで良いじゃないか」
「ジェームズ」
「ふはっ、甘えん坊だな」
シリウスに抱きつかれてジェームズは笑いながらポンポンと背を叩く。
「お前がいて良かった。
俺だけだったら…、独りで潰されていたかもしれない」
「いつだって僕は君の理解者で味方だよ。
そうだろう、相棒」
「勿論さ」
楽しそうにシリウスとジェームズは笑い合った。
「シリウス、お帰り」
「待っていたわ。
おかえりなさい、シリウス。
体調は崩してない?」
「ただいま。
手紙に書いてただろ。
風邪も引いてないよ」
「それは良かった。
ほら、寒いんだからマフラーしないと」
「…ん」
シリウスが手にしていたマフラーをオリオンが首に巻き、シリウスは苦笑いする。
「レギュラスは?」
「帰るつもりがないようだ」
「…そっか」
寂しいような安堵してしまい、レギュラスもそんな気持ちだったのかと考えてしまう。
「シリウス。
どうかしたの?」
「夏休暇以外に帰って来ることがなかったから。
3人で過ごすのも不思議な気分だ」
「そうね」
「街に行く時間、少しならある?」
「少しなら構わないよ」
「じゃあ、行こう。
クリスマス市に行ってみたかったんだ」
「行ったことないのか?」
「周りは家族や恋人同士だし、虚しくなるだけだったから」
「行きましょうか」
両親は罪悪感から胸が痛み、シリウスの希望通りに行く。
「何で選手じゃない君が送られているんだ!
僕は反対されたのに!」
「プレゼントだってさ」
「それは見れば分かるよ!」
羨ましさからジェームズは大暴走する。
「ねぇ、シリウス」
「乗せない」
「何で!」
「おまえが乗ると余計なことしそうだからな」
「ケチ!」
((…自業自得))
欠伸してシリウスは寮の部屋に戻って行き、休みなので二度寝するようだ。
((リリーに預けたのは正解だろうな))
ジェームズはリリーには逆らえないのだから。
「シリウス。
そろそろ起きようよ。
丁寧に扱うからさぁ〜」
「…まだ眠い」
「寝かせてあげなよ、ジェームズ。
眠れなかったみたいだし」
「何歳なの、ジェームズ」
リーマスとピーターに呆れられて苦笑いする。
最終的にシリウスに投げられた枕を顔面でキャッチして黙ったのだった。
「おはよう、ジェームズ」
「…随分と爽やかですねぇ〜」
「なに拗ねてんだよ」
「君が僕に枕を投げたの!」
「クィディッチしてるのに避けれなかったのか」
「それは…っ、不意打ちだったから」
「クィディッチの方が不意打ちだと思うけどな」
「「ぶはっ!」」
リーマスとピーターに吹き出されてジェームズは不満顔。
「リリー、悪かったな」
「大丈夫よ。
どっかの誰かさんはいつも以上に五月蝿かったけど」
「助かったよ。
お礼はするからさ」
「シリウス!
わかってやってるよね!?
リリーも拒絶してよ!」
自然な流れでシリウスはリリーの隣に座り、腰を抱いた。
「貴方よりは男前だもの」
「それは当たり前だろ!
僕の相棒は良い男だ。
そうじゃなくて…っ」
「だそうよ」
「貶そうと失敗して、そうなるのはジェームズだよな」
「ほら、あまりからかうと面倒になるわよ」
「そうだな。
行くぞ、ジェームズ」
「シリウス。
僕はペットじゃないんだけど」
「乗らないのか?」
「行かせて頂きます!」
関係性はハッキリしていて、リリーは苦笑いして見送る。
「ジェームズに主導権があるように見えるけど」
「実際は違うわよね」
「一人っ子で甘やかされて育ったジェームズではシリウスを扱えないわよ」
「嫡男だし、ちゃんとした教育を受けていたんだろうから」
「そう見せないだけで作法もマナーもしっかりしてるもの」
「まぁ、あのブラック家の直系の嫡男だもんね」
特別に隠していた訳ではないが、女子達はしっかり見ている。
「実際のところはどうなんだい?」
「何が?」
「言いたくないならそれで構わないけどさ」
「そういう訳じゃないさ。
言えないこともあるんだけど。
僕等の家族は不器用だったのかもしれない」
「ちゃんと話せたかい?」
「全部ではないけど」
「今はそれでいいさ。
辛くはないんだろう?
君が笑顔で過ごせるなら、それで良いじゃないか」
「ジェームズ」
「ふはっ、甘えん坊だな」
シリウスに抱きつかれてジェームズは笑いながらポンポンと背を叩く。
「お前がいて良かった。
俺だけだったら…、独りで潰されていたかもしれない」
「いつだって僕は君の理解者で味方だよ。
そうだろう、相棒」
「勿論さ」
楽しそうにシリウスとジェームズは笑い合った。
「シリウス、お帰り」
「待っていたわ。
おかえりなさい、シリウス。
体調は崩してない?」
「ただいま。
手紙に書いてただろ。
風邪も引いてないよ」
「それは良かった。
ほら、寒いんだからマフラーしないと」
「…ん」
シリウスが手にしていたマフラーをオリオンが首に巻き、シリウスは苦笑いする。
「レギュラスは?」
「帰るつもりがないようだ」
「…そっか」
寂しいような安堵してしまい、レギュラスもそんな気持ちだったのかと考えてしまう。
「シリウス。
どうかしたの?」
「夏休暇以外に帰って来ることがなかったから。
3人で過ごすのも不思議な気分だ」
「そうね」
「街に行く時間、少しならある?」
「少しなら構わないよ」
「じゃあ、行こう。
クリスマス市に行ってみたかったんだ」
「行ったことないのか?」
「周りは家族や恋人同士だし、虚しくなるだけだったから」
「行きましょうか」
両親は罪悪感から胸が痛み、シリウスの希望通りに行く。