優等生の逆襲
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両親揃って見送りに来てくれるとは思わなかったが、素直に嬉しかった。
流石に今日はレギュラスに会うだろうと思っていたが、朝に気がついた時にはトランクと共にレギュラスは消えていた。
「列車には乗ってるようだから心配はないよ」
「クリーチャーが?」
「いや、そうではないようだ。
協力者はいるんだろうな」
「…俺よりも徹底してるな」
「貴方の反抗が可愛く思えるくらいに」
「やめてくれよ」
「レギュラスのことはあまり気にするな。
何かあれば連絡を」
「…わかった」
「嫌なら外していい。
好きにしなさい」
「ありがとう。
そろそろ時間だから。
行ってきます」
オリオンに上着に着けられたブラック家の家紋のブローチにシリウスは微笑んで列車に乗り込む。
「シリウスっ!
シリウス・ブラック!」
「…びっくりした。
ジェームズ、久しぶり」
「久しぶり。
髪を切ったのか。
短いのも似合うね。
じゃなくて!
何がどうなってるんだよ!?」
「落ち着けよ」
シリウスの雰囲気に流されそうになったジェームズはハッとして問い詰める。
「…まだ自分もよく理解はしてないんだ。
和解と呼ぶべきか、許すべきなのか。
いろんなことがあったけど。
やっぱり、本心では恨めなかったんだよ。
嫌いになんて…なれなかった」
「バカだな。
良いんだよ、嫌いになんてならなくて。
家族なんだから」
「それが君達の家族の形なんじゃない?
いろんな家族の形があってもいいと思うよ」
「時間を掛けてさ。
ゆっくり交流したらいいんじゃないかな」
泣きそうな顔をしているシリウスにジェームズはくしゃっと髪を撫で、リーマスとピーターはシリウスの震えてる背を撫でた。
「辛い時、苦しい時、泣いたっていいんだよ。
君は我儘を言うくせに。
我慢し過ぎる」
「長男気質なのかもね。
たまにはジェームズくらいに自己中になってもいいんだよ」
「自己中…っ」
「リーマス、どういうこと!
シリウスもピーターも何を爆笑してるんだよ」
マイペースなリーマスはジェームズに対してはわりと毒舌だ。
「それで、何があったの?」
「安心したら腹減ったな」
「少し早いけど。
昼食にしようか」
「母さんが手作りのお菓子を持たせてくれたんだ。
みんなで食べようよ」
「ピーターのお母さんのお菓子、美味しいもんね」
「美味しいからって独り占めするなよ、リーマス」
「しないってば!」
「ねぇ、全員で無視しないで。
流石の僕も傷つくよ!?」
こうなると決まってジェームズはシリウスとリーマスによってからかわれる。
ピーターが苦笑いしてジェームズを慰めるのだった。
ホグワーツに到着し、スリザリン席にいるレギュラスをチラッと見る。
(…今までと変わらない。
変わらないというのが怪しいんだよな。
よく笑う訳ではなかったけど。
妙な距離感があると言うのが正しいかもしれない)
ある程度の距離感を保ちながら様子を見るしかないだろう。
着崩さずに制服をきっちりと着ていて、バッサリと髪を切ったシリウスはどこから見ても良家の金持ちの息子だ。
女子達だけではない視線を向けられているが、殺意ではないのでシリウスは特に気にしてない。
「シリウス!
シリウス・ブラック!」
「…朝から何だよ」
「いいから来いって」
新学期の早朝にジェームズに叩き起こされ、シリウスは渋々なから支度をして起きる。
「これは…、箒?」
「君宛なんだよ!
最新の箒だ」
「何で…っ」
買い物の時の会話を思い出して両親の仕業かと苦笑いする。
「開けるのを止めたんだよ」
「…僕達も叩き起こされた」
無言でシリウスがジェームズの頭を叩いたのも仕方ないだろう。
流石に今日はレギュラスに会うだろうと思っていたが、朝に気がついた時にはトランクと共にレギュラスは消えていた。
「列車には乗ってるようだから心配はないよ」
「クリーチャーが?」
「いや、そうではないようだ。
協力者はいるんだろうな」
「…俺よりも徹底してるな」
「貴方の反抗が可愛く思えるくらいに」
「やめてくれよ」
「レギュラスのことはあまり気にするな。
何かあれば連絡を」
「…わかった」
「嫌なら外していい。
好きにしなさい」
「ありがとう。
そろそろ時間だから。
行ってきます」
オリオンに上着に着けられたブラック家の家紋のブローチにシリウスは微笑んで列車に乗り込む。
「シリウスっ!
シリウス・ブラック!」
「…びっくりした。
ジェームズ、久しぶり」
「久しぶり。
髪を切ったのか。
短いのも似合うね。
じゃなくて!
何がどうなってるんだよ!?」
「落ち着けよ」
シリウスの雰囲気に流されそうになったジェームズはハッとして問い詰める。
「…まだ自分もよく理解はしてないんだ。
和解と呼ぶべきか、許すべきなのか。
いろんなことがあったけど。
やっぱり、本心では恨めなかったんだよ。
嫌いになんて…なれなかった」
「バカだな。
良いんだよ、嫌いになんてならなくて。
家族なんだから」
「それが君達の家族の形なんじゃない?
いろんな家族の形があってもいいと思うよ」
「時間を掛けてさ。
ゆっくり交流したらいいんじゃないかな」
泣きそうな顔をしているシリウスにジェームズはくしゃっと髪を撫で、リーマスとピーターはシリウスの震えてる背を撫でた。
「辛い時、苦しい時、泣いたっていいんだよ。
君は我儘を言うくせに。
我慢し過ぎる」
「長男気質なのかもね。
たまにはジェームズくらいに自己中になってもいいんだよ」
「自己中…っ」
「リーマス、どういうこと!
シリウスもピーターも何を爆笑してるんだよ」
マイペースなリーマスはジェームズに対してはわりと毒舌だ。
「それで、何があったの?」
「安心したら腹減ったな」
「少し早いけど。
昼食にしようか」
「母さんが手作りのお菓子を持たせてくれたんだ。
みんなで食べようよ」
「ピーターのお母さんのお菓子、美味しいもんね」
「美味しいからって独り占めするなよ、リーマス」
「しないってば!」
「ねぇ、全員で無視しないで。
流石の僕も傷つくよ!?」
こうなると決まってジェームズはシリウスとリーマスによってからかわれる。
ピーターが苦笑いしてジェームズを慰めるのだった。
ホグワーツに到着し、スリザリン席にいるレギュラスをチラッと見る。
(…今までと変わらない。
変わらないというのが怪しいんだよな。
よく笑う訳ではなかったけど。
妙な距離感があると言うのが正しいかもしれない)
ある程度の距離感を保ちながら様子を見るしかないだろう。
着崩さずに制服をきっちりと着ていて、バッサリと髪を切ったシリウスはどこから見ても良家の金持ちの息子だ。
女子達だけではない視線を向けられているが、殺意ではないのでシリウスは特に気にしてない。
「シリウス!
シリウス・ブラック!」
「…朝から何だよ」
「いいから来いって」
新学期の早朝にジェームズに叩き起こされ、シリウスは渋々なから支度をして起きる。
「これは…、箒?」
「君宛なんだよ!
最新の箒だ」
「何で…っ」
買い物の時の会話を思い出して両親の仕業かと苦笑いする。
「開けるのを止めたんだよ」
「…僕達も叩き起こされた」
無言でシリウスがジェームズの頭を叩いたのも仕方ないだろう。