優等生の逆襲
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アクセサリーも特注にしようとされたのでそれは断った。
1点物のアクセサリーを条件に両親は折れた。
(市販のネックレスだってきちんと作られてるんだけどな。
まぁ、両親のプライドとしてそこ無理か)
今では話し合って互いに折れることも許せることも出来る。
「母上、それは意図的ですか。
無意識ですか」
「え…?」
「無意識みたいだね。
スリザリンカラーばかりを手にしてるよ」
「本当ね。
今までがそうだったから」
「シリウスの好きなものを選ばせてあげよう」
「…そうね」
「ピアス。
それなら着けるよ」
寂しそうな母にシリウスは苦笑いして受け入れた。
嬉しそうな母にオリオンとシリウスは吹き出しそうになるが、そうすると怒るので耐えた。
「もっと買っても良かったんだよ」
「これで十分だよ。
ありがとう。
そんなに持ってても、着けられないし。
また今度買ってもらうよ」
「あぁ、また来ようか」
嬉しそうに微笑むシリウスにオリオンは肩を抱いて頷いた。
「食べるかい?」
「…ん」
普段は甘いのは食べないが、暑いのもあってアイスクリームを食べた。
「新学期の買い物、制服しか揃えてないけど」
「それで十分でしょう?」
「新しい教科書と魔法薬の材料は?」
「もう揃えてあるから心配しなくていい」
「…揃えてるなら言ってくれても」
「言ったら来ないかと」
「前ならそうかも。
普通に買い物に来るよ」
「そうか。
あとは欲しい物は?」
「特には。
本も屋敷にもホグワーツにも揃ってるし」
流石に両親を連れてもそうだが、この格好では悪戯の店に行こうとは思わなかった。
心が満たされていると行きたいと思わないのだろうかとシリウスは自分のことながら単純だと苦笑いする。
「そういえば、新発売だって話題になってたな」
「新しい箒?」
「そうらしいな」
「貴方は興味ないかしら」
「新しいのは興味あるよ。
選手じゃないけど。
箒に乗るのもクィディッチも好きだし、観に行くのも」
「今度はプロのクィディッチの試合にでも観に行こうか」
「ん…、約束」
その時までにレギュラスとの仲が改善しているようにとシリウスは心の中で願う。
「流石に最新型なだけあって高いけど、形もいいよな」
「買うかい?」
「クィディッチの選手じゃないから。
乗ってはみたいけど」
シリウスが願えば、オリオンは高額でも買っただろう。
欲しい気持ちはあったけれど、自慢してるようで沢山の子供達がいる中では欲しいとは言えなかった。
「シリウス。
髪が伸びたわね。
そのまま伸ばすのもいいけど」
「…そうだな」
「前髪だけでも整えて来たらどう?」
「ん〜…少し切ろうかな」
「あら、切っちゃうの?」
「好んで伸ばしてた訳じゃないから」
反抗で髪を伸ばしていたのも今になっては疑問だ。
「シリウスっ!」
「びっくりしたぁ〜」
「そんなに切ってしまったの?
綺麗だったのに何だか勿体ないわ」
「切った後に言われても。
気分転換にね」
「いいじゃないか。
よく似合ってるし、ピアスがよく見えるな」
「イイ感じ。
スッキリしたよ」
「勿論、似合ってるわ。
予想以上に切って来るから」
「ふはっ!
驚かせるつもりはなかったのに悪戯みたいになったな」
楽しそうに笑うシリウスに母は苦笑いしながら、小さな頃のように髪に触れる。
「小さな頃に貴方の髪を櫛で整えていたわね」
「…母上にされるのが好きだったよ」
「久しぶりにしましょうか」
「何歳なんだよ」
手を引かれて行くシリウスにオリオンは思わず、笑ってしまう。
「髪を洗ったのかい?」
「…小さな頃のように髪を乾かしたいんだとよ」
「あぁ、懐かしくなったのか」
「シリウス。
こちらにいらっしゃい」
「分かったよ」
諦めて付き合っているシリウスにオリオンは微笑む。
言葉では文句を言いながらもシリウスも懐かしくて、同時に親孝行だと思っているのだろう。
「結局、原因不明のままか」
「そう簡単なことじゃないさ」
「意外と頑固だからな」
「シリウス、気をつけなさい。
貴方とゆっくりと過ごせた夏休暇は初めてね」
「十分に気をつけるよ。
そう言われたら、そうだな」
「あっという間だったわ。
今度は夏休暇以外にも帰って来るのよ。
手紙もたまにでいいから送って頂戴ね。
気をつけて行ってらっしゃい」
「あぁ、今度は帰って来るよ。
遊びにも行くけど。
手紙はたまになら出すよ。
行ってきます」
「父様にはないのかい?」
「ふはっ!
父上も体に気をつけて。
行ってきます」
見送りに来た両親と抱擁し、頰にキスされてシリウスは苦笑いする。
ねだられてシリウスもお返しに両親の頬にキスをした。
1点物のアクセサリーを条件に両親は折れた。
(市販のネックレスだってきちんと作られてるんだけどな。
まぁ、両親のプライドとしてそこ無理か)
今では話し合って互いに折れることも許せることも出来る。
「母上、それは意図的ですか。
無意識ですか」
「え…?」
「無意識みたいだね。
スリザリンカラーばかりを手にしてるよ」
「本当ね。
今までがそうだったから」
「シリウスの好きなものを選ばせてあげよう」
「…そうね」
「ピアス。
それなら着けるよ」
寂しそうな母にシリウスは苦笑いして受け入れた。
嬉しそうな母にオリオンとシリウスは吹き出しそうになるが、そうすると怒るので耐えた。
「もっと買っても良かったんだよ」
「これで十分だよ。
ありがとう。
そんなに持ってても、着けられないし。
また今度買ってもらうよ」
「あぁ、また来ようか」
嬉しそうに微笑むシリウスにオリオンは肩を抱いて頷いた。
「食べるかい?」
「…ん」
普段は甘いのは食べないが、暑いのもあってアイスクリームを食べた。
「新学期の買い物、制服しか揃えてないけど」
「それで十分でしょう?」
「新しい教科書と魔法薬の材料は?」
「もう揃えてあるから心配しなくていい」
「…揃えてるなら言ってくれても」
「言ったら来ないかと」
「前ならそうかも。
普通に買い物に来るよ」
「そうか。
あとは欲しい物は?」
「特には。
本も屋敷にもホグワーツにも揃ってるし」
流石に両親を連れてもそうだが、この格好では悪戯の店に行こうとは思わなかった。
心が満たされていると行きたいと思わないのだろうかとシリウスは自分のことながら単純だと苦笑いする。
「そういえば、新発売だって話題になってたな」
「新しい箒?」
「そうらしいな」
「貴方は興味ないかしら」
「新しいのは興味あるよ。
選手じゃないけど。
箒に乗るのもクィディッチも好きだし、観に行くのも」
「今度はプロのクィディッチの試合にでも観に行こうか」
「ん…、約束」
その時までにレギュラスとの仲が改善しているようにとシリウスは心の中で願う。
「流石に最新型なだけあって高いけど、形もいいよな」
「買うかい?」
「クィディッチの選手じゃないから。
乗ってはみたいけど」
シリウスが願えば、オリオンは高額でも買っただろう。
欲しい気持ちはあったけれど、自慢してるようで沢山の子供達がいる中では欲しいとは言えなかった。
「シリウス。
髪が伸びたわね。
そのまま伸ばすのもいいけど」
「…そうだな」
「前髪だけでも整えて来たらどう?」
「ん〜…少し切ろうかな」
「あら、切っちゃうの?」
「好んで伸ばしてた訳じゃないから」
反抗で髪を伸ばしていたのも今になっては疑問だ。
「シリウスっ!」
「びっくりしたぁ〜」
「そんなに切ってしまったの?
綺麗だったのに何だか勿体ないわ」
「切った後に言われても。
気分転換にね」
「いいじゃないか。
よく似合ってるし、ピアスがよく見えるな」
「イイ感じ。
スッキリしたよ」
「勿論、似合ってるわ。
予想以上に切って来るから」
「ふはっ!
驚かせるつもりはなかったのに悪戯みたいになったな」
楽しそうに笑うシリウスに母は苦笑いしながら、小さな頃のように髪に触れる。
「小さな頃に貴方の髪を櫛で整えていたわね」
「…母上にされるのが好きだったよ」
「久しぶりにしましょうか」
「何歳なんだよ」
手を引かれて行くシリウスにオリオンは思わず、笑ってしまう。
「髪を洗ったのかい?」
「…小さな頃のように髪を乾かしたいんだとよ」
「あぁ、懐かしくなったのか」
「シリウス。
こちらにいらっしゃい」
「分かったよ」
諦めて付き合っているシリウスにオリオンは微笑む。
言葉では文句を言いながらもシリウスも懐かしくて、同時に親孝行だと思っているのだろう。
「結局、原因不明のままか」
「そう簡単なことじゃないさ」
「意外と頑固だからな」
「シリウス、気をつけなさい。
貴方とゆっくりと過ごせた夏休暇は初めてね」
「十分に気をつけるよ。
そう言われたら、そうだな」
「あっという間だったわ。
今度は夏休暇以外にも帰って来るのよ。
手紙もたまにでいいから送って頂戴ね。
気をつけて行ってらっしゃい」
「あぁ、今度は帰って来るよ。
遊びにも行くけど。
手紙はたまになら出すよ。
行ってきます」
「父様にはないのかい?」
「ふはっ!
父上も体に気をつけて。
行ってきます」
見送りに来た両親と抱擁し、頰にキスされてシリウスは苦笑いする。
ねだられてシリウスもお返しに両親の頬にキスをした。