優等生の逆襲
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レギュラスは家族とは会わないようにしていて、今までのシリウスと逆転してしまっている。
(気持ちは分からなくはない。
反感しているから。
苛立って理解されないことに納得がいかなくて。
でも、レギュラスはどこでマグルと知り合ったんだろう。
レギュラスの周りにマグル出身なんて滅多に居ない。
両親の影響でマグル嫌いだったはずなんだよな)
シリウスは考えながらも課題をしていた。
(家の問題だし。
流石に外部に漏れてないうちにジェームズにも話せないよな。
悪意なく、話しそうだし)
今まではすぐに屋敷から出てジェームズの家に行っていたので心配されているのだろう。
色々と話し合いがあるから今回は屋敷で過ごす事を話したが、休暇明けに聞かれそうだとシリウスは苦笑いする。
(ずっと今までは部屋から出なかったから。
入学以来だし、懐かしいな。
こういう余裕もなかった)
小さな頃は庭で遊んでいたことを思い出す。
「シリウス。
ずっと屋敷に居なくてもいいのですよ。
貴方が迷惑ってことではありませんよ」
「…分かってます」
「少し早いけれど。
暑くなる前に新学期の買い物に行こうか」
「シリウスが嫌ではなければ」
「一緒に?」
入学前の買い物以来、両親と買い物に来ることはなかった。
シリウスは驚いたように両親を凝視する。
「嫌かい?」
「…嫌じゃない。
でも、良いんですか?」
「息子と買い物に行くのはおかしくないだろう。
成長期だし、洋服も新しくしなくては」
(新学期の買い物よりも長くなりそうな予感が…)
シリウスは顔を引きつらせながらも頷いたのだった。
美貌な家族なので目立つのは当然だが、隣にいるのがレギュラスではなくてシリウスということに好奇な視線とザワつき。
(驚くだろうな。
まぁ、好奇な視線は今更だ)
パーティーでもホグワーツでも好奇な視線は慣れている。
「父上…新学期の買い物…なんですよね。
新しい制服一式はまだ分かります。
何で特注の服を!」
「そろそろサイズが合わなくなってるだろう?
屋敷に呼んでも良かったんだが、今はレギュラスが“反抗期”だからね」
(会話は聞かれてるだろうから、そう言うしかないよな。
でも、アレが反抗期って)
シリウスは思わず、小さく笑ってしまう。
「なに、2人して」
「貴方のそういう笑顔は美しいと思ったのよ」
「はぁ?」
「若さは羨ましいな」
「実年齢よりも見た目が若々しい親が何を言ってるんだ。
息子を美しいと言うなよ」
「いいじゃないの。
成長と共に美しくなって」
「それを息子に言うなって。
その成長を見てなかったのは、どこの誰なんですかね」
「それはごめんなさい」
「特注はパーティー用だけでいいからさ。
分かった、私服は5着まで。
悪いと思ってんならアクセサリーを買って。
それで今回は許すから」
自分も甘いなと思うが、両親の数年ぶりに自分を見る目が優しくて嬉しいのは事実だ。
(結局は恨みも嫌うことも出来なかったんだな。
口先だけと言われたら、それまでだけど)
VIPルームなのでシリウスはデザインを選ぶ両親を横目に紅茶を口にしていた。
「シリウス。
パーティー用のアクセサリーのカタログでも見てなさい。
欲しいものがあったら買おう」
「…ん」
パーティー用のは興味はないが、暇潰しにオリオンに渡されて見ることにした。
渋々ながらパーティーには数少ないが、参加していてもパーティーでの流行りのアクセサリーなどの知識は数年前で止まってる。
(自分で選んでいたのはホグワーツ入学前だったからな。
パーティー用に用意されてる正装とアクセサリーを着けてたし。
気に入らなければ、着けないこともあったっけ)
随分と荒々しく反抗してたなと自分のことなのに呆れてしまう。
レギュラスのことがなければ、冷静に自分のことも分析が出来てなかっただろう。
「シリウス。
お行儀悪いですよ」
「だって、暇。
眠たくもなる」
「ははっ…分かったよ。
また今度にしようか」
シリウスがオリオンに寄り掛かり、これはもう限界だろうと店から出ることにした。
「店から出た途端に君は元気だね」
「父上と母上が体力なさすぎなんですよ。
屋敷から出ないからですよ」
シリウスの指摘に両親は苦笑いしながらも事実なので否定はしない。
(気持ちは分からなくはない。
反感しているから。
苛立って理解されないことに納得がいかなくて。
でも、レギュラスはどこでマグルと知り合ったんだろう。
レギュラスの周りにマグル出身なんて滅多に居ない。
両親の影響でマグル嫌いだったはずなんだよな)
シリウスは考えながらも課題をしていた。
(家の問題だし。
流石に外部に漏れてないうちにジェームズにも話せないよな。
悪意なく、話しそうだし)
今まではすぐに屋敷から出てジェームズの家に行っていたので心配されているのだろう。
色々と話し合いがあるから今回は屋敷で過ごす事を話したが、休暇明けに聞かれそうだとシリウスは苦笑いする。
(ずっと今までは部屋から出なかったから。
入学以来だし、懐かしいな。
こういう余裕もなかった)
小さな頃は庭で遊んでいたことを思い出す。
「シリウス。
ずっと屋敷に居なくてもいいのですよ。
貴方が迷惑ってことではありませんよ」
「…分かってます」
「少し早いけれど。
暑くなる前に新学期の買い物に行こうか」
「シリウスが嫌ではなければ」
「一緒に?」
入学前の買い物以来、両親と買い物に来ることはなかった。
シリウスは驚いたように両親を凝視する。
「嫌かい?」
「…嫌じゃない。
でも、良いんですか?」
「息子と買い物に行くのはおかしくないだろう。
成長期だし、洋服も新しくしなくては」
(新学期の買い物よりも長くなりそうな予感が…)
シリウスは顔を引きつらせながらも頷いたのだった。
美貌な家族なので目立つのは当然だが、隣にいるのがレギュラスではなくてシリウスということに好奇な視線とザワつき。
(驚くだろうな。
まぁ、好奇な視線は今更だ)
パーティーでもホグワーツでも好奇な視線は慣れている。
「父上…新学期の買い物…なんですよね。
新しい制服一式はまだ分かります。
何で特注の服を!」
「そろそろサイズが合わなくなってるだろう?
屋敷に呼んでも良かったんだが、今はレギュラスが“反抗期”だからね」
(会話は聞かれてるだろうから、そう言うしかないよな。
でも、アレが反抗期って)
シリウスは思わず、小さく笑ってしまう。
「なに、2人して」
「貴方のそういう笑顔は美しいと思ったのよ」
「はぁ?」
「若さは羨ましいな」
「実年齢よりも見た目が若々しい親が何を言ってるんだ。
息子を美しいと言うなよ」
「いいじゃないの。
成長と共に美しくなって」
「それを息子に言うなって。
その成長を見てなかったのは、どこの誰なんですかね」
「それはごめんなさい」
「特注はパーティー用だけでいいからさ。
分かった、私服は5着まで。
悪いと思ってんならアクセサリーを買って。
それで今回は許すから」
自分も甘いなと思うが、両親の数年ぶりに自分を見る目が優しくて嬉しいのは事実だ。
(結局は恨みも嫌うことも出来なかったんだな。
口先だけと言われたら、それまでだけど)
VIPルームなのでシリウスはデザインを選ぶ両親を横目に紅茶を口にしていた。
「シリウス。
パーティー用のアクセサリーのカタログでも見てなさい。
欲しいものがあったら買おう」
「…ん」
パーティー用のは興味はないが、暇潰しにオリオンに渡されて見ることにした。
渋々ながらパーティーには数少ないが、参加していてもパーティーでの流行りのアクセサリーなどの知識は数年前で止まってる。
(自分で選んでいたのはホグワーツ入学前だったからな。
パーティー用に用意されてる正装とアクセサリーを着けてたし。
気に入らなければ、着けないこともあったっけ)
随分と荒々しく反抗してたなと自分のことなのに呆れてしまう。
レギュラスのことがなければ、冷静に自分のことも分析が出来てなかっただろう。
「シリウス。
お行儀悪いですよ」
「だって、暇。
眠たくもなる」
「ははっ…分かったよ。
また今度にしようか」
シリウスがオリオンに寄り掛かり、これはもう限界だろうと店から出ることにした。
「店から出た途端に君は元気だね」
「父上と母上が体力なさすぎなんですよ。
屋敷から出ないからですよ」
シリウスの指摘に両親は苦笑いしながらも事実なので否定はしない。