濁った魔力
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小さな頃から魔力の高いシリウスには不思議なものが見えてた。
「レギュの魔力、濁ってる」
「…シリウス。
それはどんな感じだい?」
「薄暗い感じ」
「回復しそうかしら」
「わかんない」
魔力の濁りは生まれ持ったものではなく、闇の魔術や殺めたのも無関係とは言えないが、精霊の加護だ。
魔法族には必ず精霊の加護があるが、魔力の質によっては精霊から見切られてしまうことがある。
それは魔力の弱さも関係していて逆に精霊の加護が多いものもいる。
「レギュラスの周りに精霊はいるかい?」
「…いるけど。
力の弱い精霊」
「そうか。
魔力がすべてではないが」
「貴方のようになることを期待していたけれど。
レギュラスの魔力は弱いのね」
母のため息と同時に幼いシリウスはそれの何が悪いのか、まだ理解が出来てなかった。
「兄様のせいだ。
兄様が訳のわからないことばっかり言うから。
気色悪いんだよ!」
「やめなさい、レギュラス!」
両親の愛情が薄れていることもブラック家の直系の子息なのに魔力が弱いことも幼い弟には兄に八つ当たりするしかなった。
「…シリウス」
「ふ…っ、えぐ…ッ」
「大丈夫よ」
「本当に…見えるんだ。
僕、気色悪いの?」
「そんなことないわ。
貴方の素晴らしい力なのよ」
まだ幼いシリウスには言ってはいけないことが分からずに素直に話してしまう。
それが弟でも幼い子には受け入れられないのだろう。
「大丈夫よ、シリウス」
「今度から話す前に父様に教えてくれるかい?
伝え方も学ぼうか」
「僕、ダメなの?」
「シリウス。
伝え方にも色々なんだ」
「わかんない!」
「だから、学ぶんだ。
シリウスは間違ってない。
けれど、正しいとも言えない」
「わからないからこそ、学ぶのよ。
私達は貴方を信じてるわ」
「不気味じゃない?
僕を捨てない?」
「捨てたりしないわ。
愛してるわ、シリウス」
「君は私達の愛する息子だ。
捨てるわけないさ」
両親に抱擁されて慰められ、幼いシリウスは泣きながら抱きつく。
成長した今なら自分が素直に言い過ぎたゆえに人を傷つけてしまったんだとわかる。
貴方は弱いと言っているものだと幼いシリウスには分かっていなかった。
それでも両親は何度も諭して学ばせていた。
(そりゃ、嫌われて当然だよな。
幼かったとはいえ。
幼いからこそ、苛立ったのかもしれない。
ブラック家の本家の嫡男だから手は出せなかっただろうけど。
力のない者の家だったら消されてたかもな。
おまえは弱いと人前で言われているものだ。
よく2人は僕を変わらずに愛して受け入れたな。
沢山悩んで、僕が傷つかないように伝えてくれてた。
僕も沢山泣いて傷ついて。
どれだけ大変だったか、僕には想像がつかない)
成長した今なら苦労も含めて多少なり理解が出来る。
両親は純血以前の問題に嫡男だからと味方せず、対等にしてくれていた。
そうでなければ、兄弟仲も家族仲も崩れていたかもしれない。
「レギュの魔力、濁ってる」
「…シリウス。
それはどんな感じだい?」
「薄暗い感じ」
「回復しそうかしら」
「わかんない」
魔力の濁りは生まれ持ったものではなく、闇の魔術や殺めたのも無関係とは言えないが、精霊の加護だ。
魔法族には必ず精霊の加護があるが、魔力の質によっては精霊から見切られてしまうことがある。
それは魔力の弱さも関係していて逆に精霊の加護が多いものもいる。
「レギュラスの周りに精霊はいるかい?」
「…いるけど。
力の弱い精霊」
「そうか。
魔力がすべてではないが」
「貴方のようになることを期待していたけれど。
レギュラスの魔力は弱いのね」
母のため息と同時に幼いシリウスはそれの何が悪いのか、まだ理解が出来てなかった。
「兄様のせいだ。
兄様が訳のわからないことばっかり言うから。
気色悪いんだよ!」
「やめなさい、レギュラス!」
両親の愛情が薄れていることもブラック家の直系の子息なのに魔力が弱いことも幼い弟には兄に八つ当たりするしかなった。
「…シリウス」
「ふ…っ、えぐ…ッ」
「大丈夫よ」
「本当に…見えるんだ。
僕、気色悪いの?」
「そんなことないわ。
貴方の素晴らしい力なのよ」
まだ幼いシリウスには言ってはいけないことが分からずに素直に話してしまう。
それが弟でも幼い子には受け入れられないのだろう。
「大丈夫よ、シリウス」
「今度から話す前に父様に教えてくれるかい?
伝え方も学ぼうか」
「僕、ダメなの?」
「シリウス。
伝え方にも色々なんだ」
「わかんない!」
「だから、学ぶんだ。
シリウスは間違ってない。
けれど、正しいとも言えない」
「わからないからこそ、学ぶのよ。
私達は貴方を信じてるわ」
「不気味じゃない?
僕を捨てない?」
「捨てたりしないわ。
愛してるわ、シリウス」
「君は私達の愛する息子だ。
捨てるわけないさ」
両親に抱擁されて慰められ、幼いシリウスは泣きながら抱きつく。
成長した今なら自分が素直に言い過ぎたゆえに人を傷つけてしまったんだとわかる。
貴方は弱いと言っているものだと幼いシリウスには分かっていなかった。
それでも両親は何度も諭して学ばせていた。
(そりゃ、嫌われて当然だよな。
幼かったとはいえ。
幼いからこそ、苛立ったのかもしれない。
ブラック家の本家の嫡男だから手は出せなかっただろうけど。
力のない者の家だったら消されてたかもな。
おまえは弱いと人前で言われているものだ。
よく2人は僕を変わらずに愛して受け入れたな。
沢山悩んで、僕が傷つかないように伝えてくれてた。
僕も沢山泣いて傷ついて。
どれだけ大変だったか、僕には想像がつかない)
成長した今なら苦労も含めて多少なり理解が出来る。
両親は純血以前の問題に嫡男だからと味方せず、対等にしてくれていた。
そうでなければ、兄弟仲も家族仲も崩れていたかもしれない。