僕の願い事
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両親には流石に頼めないのでシリウスはアルファードにお願いしたのだった。
「シリウス。
これ、あとで俺が君の両親に叱られるんだけど」
「諦めも肝心だ」
「まったく、もう」
呆れながらもアルファードは叱ることなく、いつも受け入れてくれていた。
派手にやりすぎて魔法省を呼ぶ一歩手前になり、アルファードがブラック家の権力を使う羽目になったのだが。
「シリウス。
無事だったかい?」
「…はい」
「大冒険が過ぎますわ。
シリウスは部屋に。
アルファード、話をしましょうか」
母の目は笑っておらず、シリウスは頷いて自室に向かう。
「シリウス。
随分と楽しかったようだね」
「…はい」
「叱らないよ。
まぁ、大冒険が過ぎるけど。
プリンス家の血縁者と一緒でなければ問い詰めてたよ。
ポッター家の息子については見逃してあげよう」
苦言は言われたが、オリオンの言葉にシリウスは安堵する。
「みなみに…」
「アルファードならまだ大説教中だ」
オリオンは逃げて来たのだろうと理解してシリウスは顔が引きつった。
フラフラになったアルファードにシリウスは謝りながらも思わず、笑ってしまった。
「誰のせいで…っ」
「うわっ!
ごめんって。
ギブギブ!」
アルファードに強く抱き締められてシリウスは笑う。
呆れながらも結局は両親も許してしまうのだった。
「プリンス家ねぇ…。
そりゃ、魔法薬の成績が良いはずだよ」
「血筋だけじゃないわ。
セブの努力よ!」
「ありがとう、リリー。
引き取られるとは思ってなかったから」
「まだ落ち着かない?」
「ふわふわしてる。
でも、祖父母は大切にしてくれてるし。
僕の意思も尊重してくれてるから居心地は悪くないよ」
あの日からジェームズも傍にいることが増えた。
「なに当たり前のように君はリリーと手を繋いでるんだよ」
「だって、付き合ってるし」
「はあぁ!?」
以前のように喧嘩もしてなければ、離れてないので付き合うのは必然だった。
「シリウス。
君は知っていたのか!」
「報告されたからな」
「僕は知らない!」
「貴方に話すとペラペラ喋りそうだもの」
「ぶはっ!
確かに、そうだよな」
笑うシリウスにジェームズは不満顔だった。
「シリウスだって恋人居ないんだから」
「恋人はいないが、婚約者は居るぞ」
「はっ?」
「幼い頃からの許婚」
二重で驚いているジェームズにスネイプとリリーまで笑う。
「…君達は知っていたのか」
「スリザリンの寮では半血にも伝わるくらいに有名だったし。
シリウスも認めてたから」
脱離するジェームズにシリウス達は楽しそうに笑う。
「スリザリンとグリフィンドールがあんな風に笑い合うなんて」
「あのような光景が広まるといいですね」
教授達も穏やかに微かに笑みを浮かべていた。
-END-
2024.9 .9
「シリウス。
これ、あとで俺が君の両親に叱られるんだけど」
「諦めも肝心だ」
「まったく、もう」
呆れながらもアルファードは叱ることなく、いつも受け入れてくれていた。
派手にやりすぎて魔法省を呼ぶ一歩手前になり、アルファードがブラック家の権力を使う羽目になったのだが。
「シリウス。
無事だったかい?」
「…はい」
「大冒険が過ぎますわ。
シリウスは部屋に。
アルファード、話をしましょうか」
母の目は笑っておらず、シリウスは頷いて自室に向かう。
「シリウス。
随分と楽しかったようだね」
「…はい」
「叱らないよ。
まぁ、大冒険が過ぎるけど。
プリンス家の血縁者と一緒でなければ問い詰めてたよ。
ポッター家の息子については見逃してあげよう」
苦言は言われたが、オリオンの言葉にシリウスは安堵する。
「みなみに…」
「アルファードならまだ大説教中だ」
オリオンは逃げて来たのだろうと理解してシリウスは顔が引きつった。
フラフラになったアルファードにシリウスは謝りながらも思わず、笑ってしまった。
「誰のせいで…っ」
「うわっ!
ごめんって。
ギブギブ!」
アルファードに強く抱き締められてシリウスは笑う。
呆れながらも結局は両親も許してしまうのだった。
「プリンス家ねぇ…。
そりゃ、魔法薬の成績が良いはずだよ」
「血筋だけじゃないわ。
セブの努力よ!」
「ありがとう、リリー。
引き取られるとは思ってなかったから」
「まだ落ち着かない?」
「ふわふわしてる。
でも、祖父母は大切にしてくれてるし。
僕の意思も尊重してくれてるから居心地は悪くないよ」
あの日からジェームズも傍にいることが増えた。
「なに当たり前のように君はリリーと手を繋いでるんだよ」
「だって、付き合ってるし」
「はあぁ!?」
以前のように喧嘩もしてなければ、離れてないので付き合うのは必然だった。
「シリウス。
君は知っていたのか!」
「報告されたからな」
「僕は知らない!」
「貴方に話すとペラペラ喋りそうだもの」
「ぶはっ!
確かに、そうだよな」
笑うシリウスにジェームズは不満顔だった。
「シリウスだって恋人居ないんだから」
「恋人はいないが、婚約者は居るぞ」
「はっ?」
「幼い頃からの許婚」
二重で驚いているジェームズにスネイプとリリーまで笑う。
「…君達は知っていたのか」
「スリザリンの寮では半血にも伝わるくらいに有名だったし。
シリウスも認めてたから」
脱離するジェームズにシリウス達は楽しそうに笑う。
「スリザリンとグリフィンドールがあんな風に笑い合うなんて」
「あのような光景が広まるといいですね」
教授達も穏やかに微かに笑みを浮かべていた。
-END-
2024.9 .9