愛情の差
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ポツリポツリと言葉下手なりにセブルスはリリーに話す。
「信じらんない!
こんな怪我まで。
でも、私のせいよね」
「彼が悪いんだよ。
リリーのせいじゃない。
本当は話したくなかった。
隠したかったんだ。
でも、隠されて知られた方が悲しいって。
話す前にバレちゃったけど」
「隠された方が悲しいわ。
でも、私の為なのよね。
話してくれてありがとう」
リリーに抱擁されてセブルスは頬を赤らめて狼狽えてしまう。
「じゃあ、行って来る」
「どこに…?」
「退治しないと」
「待って。
何をする気?」
「私の幼馴染に手を出したんだから」
「僕なら大丈夫だから。
そ、それよりも。
大事な話…あるんだ」
「大事な話?」
「僕は守られてばかりで。
情けないけど。
それでも、ずっと。
君のことが…好き…なんだ。
格好良くないし、情けない姿ばかり見せてるけど」
「本当に?
私、マグル出身なのに」
「君のことを隠したいと思ったことは一度もない!
頼りないかもしないけど。
僕も戦うから。
返事はまた今度で…っ」
もう恥ずかしくて限界で立ち上がった。
「YESよ!
私も貴方が好きなの。
頼りなくたっていいの。
そんな貴方が好きなんだから。
好きじゃなかったら傍になんて居ないわ」
「ほ、本当に…?
ははっ…夢じゃないや」
リリーの返事にセブルスは思わず、自分の頬を引っ張った。
「もう…。
セブったら。
そんな貴方が好きよ」
リリーに頬にキスされ、セブルスが倒れそうになったのは言うまでもない。
「意外とロマンチックだな」
「貴方程ではないと思うけど」
「覗き見は悪質では?」
「いざとなれば、フォローしようと思ってね。
必要はなかったな」
「邪魔したら悪いから帰りましょうか」
「…やれやれ」
ルシウスとリリーに巻き込まれてシリウスはため息をついてスリザリンの寮に戻る。
「ねぇ、セブ。
セブはしてくれないの?」
限界で鼻血を出しそうになったのは仕方ないだろう。
「…大胆ね」
「ダメ、だった?」
「唇とは思わなかった。
私、初めてなの」
「僕もだよ。
もう1回してもいい?」
「…聞かないでしてよ」
「照れてる君が可愛くて。
リリー、好きだよ」
「ずるいわ」
吹っ切れたのか甘い声で囁かれてリリーは頬を赤らめる。
「まっ、て。
セブ…っ」
「待てない」
「んっ…ふ…ッ」
何度も唇を奪われ、やられるがままになっていた。
(僕がスリザリンに入寮したこともスネイプがプリンスの後継者になったことも。
スネイプとリリーがくっついたことも、すべて過去にはなかったことだな)
変えてしまっていいのだろうかと思いながらも今更、手遅れだろうなと諦める。
(あんなに苦労したんだ。
少しくらい幸せになっても悪くないよな)
以前なら屋敷に帰るしかない長期休暇は憂鬱で仕方なかった。
「父上、母上。
ただいま!」
「…っと。
シリウス、お帰り」
「ふふっ…何歳になっても甘えたさんね。
お帰りなさい、シリウス」
列車から降りたシリウスは走った勢いのままに両親に抱きつく。
「…僕はやりませんよ。
兄様とは違いますから」
「遠慮するなって」
「うわっ!
ちょ…っ」
半ば強引にシリウスに巻き込まれているレギュラスに周りは苦笑いするのだった。
「よし、帰ろうか」
「お腹空きました。
肉はありますか?」
「ちゃんと用意させてるよ」
オリオンに優しく頭を撫でられてシリウスは微かに笑う。
(何で受け入れられるんですか。
素直に甘えられる貴方が少し羨ましいですよ。
何で僕は記憶があるんだ)
レギュラスは小さなため息をつき、ついていくのだった。
-END-
2024.9.9
「信じらんない!
こんな怪我まで。
でも、私のせいよね」
「彼が悪いんだよ。
リリーのせいじゃない。
本当は話したくなかった。
隠したかったんだ。
でも、隠されて知られた方が悲しいって。
話す前にバレちゃったけど」
「隠された方が悲しいわ。
でも、私の為なのよね。
話してくれてありがとう」
リリーに抱擁されてセブルスは頬を赤らめて狼狽えてしまう。
「じゃあ、行って来る」
「どこに…?」
「退治しないと」
「待って。
何をする気?」
「私の幼馴染に手を出したんだから」
「僕なら大丈夫だから。
そ、それよりも。
大事な話…あるんだ」
「大事な話?」
「僕は守られてばかりで。
情けないけど。
それでも、ずっと。
君のことが…好き…なんだ。
格好良くないし、情けない姿ばかり見せてるけど」
「本当に?
私、マグル出身なのに」
「君のことを隠したいと思ったことは一度もない!
頼りないかもしないけど。
僕も戦うから。
返事はまた今度で…っ」
もう恥ずかしくて限界で立ち上がった。
「YESよ!
私も貴方が好きなの。
頼りなくたっていいの。
そんな貴方が好きなんだから。
好きじゃなかったら傍になんて居ないわ」
「ほ、本当に…?
ははっ…夢じゃないや」
リリーの返事にセブルスは思わず、自分の頬を引っ張った。
「もう…。
セブったら。
そんな貴方が好きよ」
リリーに頬にキスされ、セブルスが倒れそうになったのは言うまでもない。
「意外とロマンチックだな」
「貴方程ではないと思うけど」
「覗き見は悪質では?」
「いざとなれば、フォローしようと思ってね。
必要はなかったな」
「邪魔したら悪いから帰りましょうか」
「…やれやれ」
ルシウスとリリーに巻き込まれてシリウスはため息をついてスリザリンの寮に戻る。
「ねぇ、セブ。
セブはしてくれないの?」
限界で鼻血を出しそうになったのは仕方ないだろう。
「…大胆ね」
「ダメ、だった?」
「唇とは思わなかった。
私、初めてなの」
「僕もだよ。
もう1回してもいい?」
「…聞かないでしてよ」
「照れてる君が可愛くて。
リリー、好きだよ」
「ずるいわ」
吹っ切れたのか甘い声で囁かれてリリーは頬を赤らめる。
「まっ、て。
セブ…っ」
「待てない」
「んっ…ふ…ッ」
何度も唇を奪われ、やられるがままになっていた。
(僕がスリザリンに入寮したこともスネイプがプリンスの後継者になったことも。
スネイプとリリーがくっついたことも、すべて過去にはなかったことだな)
変えてしまっていいのだろうかと思いながらも今更、手遅れだろうなと諦める。
(あんなに苦労したんだ。
少しくらい幸せになっても悪くないよな)
以前なら屋敷に帰るしかない長期休暇は憂鬱で仕方なかった。
「父上、母上。
ただいま!」
「…っと。
シリウス、お帰り」
「ふふっ…何歳になっても甘えたさんね。
お帰りなさい、シリウス」
列車から降りたシリウスは走った勢いのままに両親に抱きつく。
「…僕はやりませんよ。
兄様とは違いますから」
「遠慮するなって」
「うわっ!
ちょ…っ」
半ば強引にシリウスに巻き込まれているレギュラスに周りは苦笑いするのだった。
「よし、帰ろうか」
「お腹空きました。
肉はありますか?」
「ちゃんと用意させてるよ」
オリオンに優しく頭を撫でられてシリウスは微かに笑う。
(何で受け入れられるんですか。
素直に甘えられる貴方が少し羨ましいですよ。
何で僕は記憶があるんだ)
レギュラスは小さなため息をつき、ついていくのだった。
-END-
2024.9.9