暗闇の希望
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魔法薬の才能からシリウスはスネイプも記憶があるのではないかと疑ったが、それなら不快感を露わにするだろうと。
「…君の秘密を暴露するつもりはない。
知っているのは僕だけだ」
「……っ…」
「魔法薬の実験に協力して欲しいだけだ」
「実験?」
「自我が保てるとしたら。
新薬があるんだ。
まぁ、味は保証しないけど。
それの開発も含めて協力して欲しいんだ」
「…分かった」
半信半疑でついて来たリーマスは魔法薬が苦手な自分でさえも実験室の質の良さに疑いは晴れた。
「君達、本当に僕と同い年?」
「そこの者と一緒にするな。
僕も巻き込まれたんだ」
「失礼な奴等だな。
ブラックは気に入った者は離さないんだ」
「毒蛇かよ」
両極端な2人のテンポのいい会話にリーマスは思わず、苦笑いしてしまう。
「その秘密は将来は些細なことになるぞ、リーマス」
「…そうなったら嬉しいな」
「安心しろ。
未来の魔法薬の教授殿が世話をしてくれる」
「おい、全部僕に丸投げか」
「僕よりも魔法薬は才能あるからね」
「よく言うよ。
授業の度に教授から加点されてるくせに」
「あの人は権力に弱い情けない大人だ」
「それは否定しない」
「ねぇ、君達の寮監…だよね」
「「残念ながら」」
息の合ったコンビネーションにリーマスは楽しそうに笑う。
「そうやって笑えよ」
「えっ?」
「秘密がバレたとしても味方がいるんだ。
いざとなれば、ダンブルドアにどうにかしてもらえばいい。
偉大なる魔法使いに」
「それは…、褒めてるの?」
「貶してるに決まってるだろ。
校長がグリフィンドール贔屓で何が平等だ」
「セブ、よく分かってるじゃないか」
今のシリウスの相棒はスネイプで物静かだが、それも居心地が良い。
両親は最初は半純血のスネイプに拒絶反応があったが、数々の魔法薬の改造にその才能を認めてシリウスの友としても認めた。
「今日はセブルスだけ?」
「シリウスは実家」
「何かあったの?」
「毎週のことだ」
「ま、毎週…?」
「週末になると帰る」
「全寮制で休暇以外は帰れないはずでは」
「ホグワーツ特急は週末には出てるんだよ。
スリザリン以外には知られてないみたいだけど」
「権力というべきか」
「財力も含めてな」
リーマスは思わず、顔を引き攣らせてしまう。
「父上、母上。
ただいま!」
「お帰り、シリウス」
「待っていたわ。
シリウス、お帰りなさい」
両親に飛びついても嫌な顔はせずに受け入れてくれた。
「寒くはなかったかい?」
「…少し寒い」
「急いで帰ろうか」
「帰ったら温かい飲み物を淹れてあげるわ」
「うん、ありがとう」
両親に出迎えられ、シリウスは屋敷に帰る。
「お帰りなさいませ。
シリウスお坊ちゃま」
「クリーチャー。
ただいま。
食事、楽しみにしてるよ」
「はいっ!」
「ホグワーツの料理も君の食事みたいならいいのに」
「…お口に合わないので?」
「そうじゃないけど。
僕はチキン好きだけどさ。
毎日同じようなメニューで野菜も少ないし。
スープや飲み物なんて同じ。
代わり映えもない」
「…それは飽きてしまいますね」
「クリーチャーにホグワーツに来て欲しいくらいだ」
「たまになら行きますよ」
「約束だからな」
ぎゅうっとレギュラスのようにクリーチャーに抱きついてるシリウスに両親は苦笑いする。
レギュラスで慣れているクリーチャーは動じない。
「今夜はシリウスお坊ちゃまの好物ですよ。
ご夕食を楽しみにしていてくださいませ」
「うん!」
離れた隙にクリーチャーは消え、手際がいいなと両親は笑っていた。
「兄様、お帰りなさい」
「ただいま、レグ」
以前よりも笑顔が増えたレギュラスに安堵しながらシリウスは抱擁する。
「脱狼薬の改善って」
「貴方達、1年生よね?」
教授やルシウスを始め、両親にも同じ反応をされる。
「どうりで貴重な材料ばかりだと」
「父上のお陰です」
「…やれやれ」
頬にキスして来るシリウスにオリオンは肩を抱いた。
-END-
2024.10.30
「…君の秘密を暴露するつもりはない。
知っているのは僕だけだ」
「……っ…」
「魔法薬の実験に協力して欲しいだけだ」
「実験?」
「自我が保てるとしたら。
新薬があるんだ。
まぁ、味は保証しないけど。
それの開発も含めて協力して欲しいんだ」
「…分かった」
半信半疑でついて来たリーマスは魔法薬が苦手な自分でさえも実験室の質の良さに疑いは晴れた。
「君達、本当に僕と同い年?」
「そこの者と一緒にするな。
僕も巻き込まれたんだ」
「失礼な奴等だな。
ブラックは気に入った者は離さないんだ」
「毒蛇かよ」
両極端な2人のテンポのいい会話にリーマスは思わず、苦笑いしてしまう。
「その秘密は将来は些細なことになるぞ、リーマス」
「…そうなったら嬉しいな」
「安心しろ。
未来の魔法薬の教授殿が世話をしてくれる」
「おい、全部僕に丸投げか」
「僕よりも魔法薬は才能あるからね」
「よく言うよ。
授業の度に教授から加点されてるくせに」
「あの人は権力に弱い情けない大人だ」
「それは否定しない」
「ねぇ、君達の寮監…だよね」
「「残念ながら」」
息の合ったコンビネーションにリーマスは楽しそうに笑う。
「そうやって笑えよ」
「えっ?」
「秘密がバレたとしても味方がいるんだ。
いざとなれば、ダンブルドアにどうにかしてもらえばいい。
偉大なる魔法使いに」
「それは…、褒めてるの?」
「貶してるに決まってるだろ。
校長がグリフィンドール贔屓で何が平等だ」
「セブ、よく分かってるじゃないか」
今のシリウスの相棒はスネイプで物静かだが、それも居心地が良い。
両親は最初は半純血のスネイプに拒絶反応があったが、数々の魔法薬の改造にその才能を認めてシリウスの友としても認めた。
「今日はセブルスだけ?」
「シリウスは実家」
「何かあったの?」
「毎週のことだ」
「ま、毎週…?」
「週末になると帰る」
「全寮制で休暇以外は帰れないはずでは」
「ホグワーツ特急は週末には出てるんだよ。
スリザリン以外には知られてないみたいだけど」
「権力というべきか」
「財力も含めてな」
リーマスは思わず、顔を引き攣らせてしまう。
「父上、母上。
ただいま!」
「お帰り、シリウス」
「待っていたわ。
シリウス、お帰りなさい」
両親に飛びついても嫌な顔はせずに受け入れてくれた。
「寒くはなかったかい?」
「…少し寒い」
「急いで帰ろうか」
「帰ったら温かい飲み物を淹れてあげるわ」
「うん、ありがとう」
両親に出迎えられ、シリウスは屋敷に帰る。
「お帰りなさいませ。
シリウスお坊ちゃま」
「クリーチャー。
ただいま。
食事、楽しみにしてるよ」
「はいっ!」
「ホグワーツの料理も君の食事みたいならいいのに」
「…お口に合わないので?」
「そうじゃないけど。
僕はチキン好きだけどさ。
毎日同じようなメニューで野菜も少ないし。
スープや飲み物なんて同じ。
代わり映えもない」
「…それは飽きてしまいますね」
「クリーチャーにホグワーツに来て欲しいくらいだ」
「たまになら行きますよ」
「約束だからな」
ぎゅうっとレギュラスのようにクリーチャーに抱きついてるシリウスに両親は苦笑いする。
レギュラスで慣れているクリーチャーは動じない。
「今夜はシリウスお坊ちゃまの好物ですよ。
ご夕食を楽しみにしていてくださいませ」
「うん!」
離れた隙にクリーチャーは消え、手際がいいなと両親は笑っていた。
「兄様、お帰りなさい」
「ただいま、レグ」
以前よりも笑顔が増えたレギュラスに安堵しながらシリウスは抱擁する。
「脱狼薬の改善って」
「貴方達、1年生よね?」
教授やルシウスを始め、両親にも同じ反応をされる。
「どうりで貴重な材料ばかりだと」
「父上のお陰です」
「…やれやれ」
頬にキスして来るシリウスにオリオンは肩を抱いた。
-END-
2024.10.30