愛情の差
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所詮は自分はどんなに努力しても敵わず、シリウス・ブラックの“代わり”でしかない。
「…何で貴方がグリフィンドールじゃなくてスリザリンなんですか」
「正当の道を歩くのも悪くないと思ってな。
それこそ、レギュラス」
「言わないでください。
僕も予想外ですよ。
確かに人に左右されないようにとは思いましたよ」
「おまえ、何でスリザリンじゃないんだよ。
兄弟でスリザリンで過ごすのも悪くないかなって」
「そんな思い、貴方にあったんですか」
「失礼な奴だな」
「それはすみませんでした。
それこそ、ご友人はいいんですか?
あの鹿、スリザリン嫌いでしょう?」
「…鹿言うなよ。
まだ鹿になってないだろ。
それこそ、スネイプも鹿だぞ」
「今は“プリンス”ですよ」
「まさか、あのプリンス家とはな
。
そりゃ…魔法薬学は得意か」
シリウスもレギュラスも“前世”の記憶が戻ったのが組分けが終わった後だった。
シリウスは3年生、レギュラスは2年生の休暇の時だった。
受け入れるしかないと諦めるまで混乱しながら生活していたので大変だったが。
「以前に出来なかったことをするのも悪くないかと思ってな」
「まぁ、以前の貴方よりもいいと思いますよ。
生活態度は悪いくせに成績だけ良いよりは」
「おまえは一言二言多いな。
以前よりも生き生きして悪くないけどな」
「貴方がスリザリンのお陰で少しは緩和してますから。
ベラ姉様の当たりは強いけど」
「スリザリンでも当たりは強かっただろ」
「…否定はしません」
以前よりもよく喋り、どんな人生だったのかも語り合った。
「貴方がスリザリンのお陰で両親は放任ですし、酷く言われないだけ良いですよ」
「…辛くないか?」
「必要最低限の会話はしてくれますし、頑張りますよ。
以前の貴方の気持ちが少しは分かりました」
「無理はするなよ。
以前はしなかったし、親孝行も頑張ってみるさ」
「そっちこそ。
らしくないですよ」
「お互い様だ」
シリウスにくしゃっと頭を撫でられてレギュラスは苦笑いする。
(…兄とは呼んでくれないか。
人前では仕方なく呼んでいるだけなんだろうし。
まぁ、兄と認めたくもないんだろう。
許してないんだろうな。
それも俺の自業自得か)
理解はしていても2人きりでも兄と呼ばれないのは寂しく思ってしまう。
(スネイプがきっちりした格好してると不思議だよな。
必要最低限以外は関わるつもりはないけど。
半純血だし、ルシウスのお気に入りの後輩ならスリザリンでは孤立しないだろうな。
…って、何でアイツの心配なんか俺はしているんだよ。
現代で孤立してるのは俺だけどな。
関わろうと思えば出来るけど。
10代の若者のノリは辛い。
ブラック家でなければ、怪しまれたんだろうな)
孤立というよりは美貌な優等生に近寄りづらいのが正しいのだろう。
孤立とは両親も含め、周りは思っておらず。
大人びた性格から同世代では意見が合わないのだろうと勝手に解釈されていた。
「…何で貴方がグリフィンドールじゃなくてスリザリンなんですか」
「正当の道を歩くのも悪くないと思ってな。
それこそ、レギュラス」
「言わないでください。
僕も予想外ですよ。
確かに人に左右されないようにとは思いましたよ」
「おまえ、何でスリザリンじゃないんだよ。
兄弟でスリザリンで過ごすのも悪くないかなって」
「そんな思い、貴方にあったんですか」
「失礼な奴だな」
「それはすみませんでした。
それこそ、ご友人はいいんですか?
あの鹿、スリザリン嫌いでしょう?」
「…鹿言うなよ。
まだ鹿になってないだろ。
それこそ、スネイプも鹿だぞ」
「今は“プリンス”ですよ」
「まさか、あのプリンス家とはな
。
そりゃ…魔法薬学は得意か」
シリウスもレギュラスも“前世”の記憶が戻ったのが組分けが終わった後だった。
シリウスは3年生、レギュラスは2年生の休暇の時だった。
受け入れるしかないと諦めるまで混乱しながら生活していたので大変だったが。
「以前に出来なかったことをするのも悪くないかと思ってな」
「まぁ、以前の貴方よりもいいと思いますよ。
生活態度は悪いくせに成績だけ良いよりは」
「おまえは一言二言多いな。
以前よりも生き生きして悪くないけどな」
「貴方がスリザリンのお陰で少しは緩和してますから。
ベラ姉様の当たりは強いけど」
「スリザリンでも当たりは強かっただろ」
「…否定はしません」
以前よりもよく喋り、どんな人生だったのかも語り合った。
「貴方がスリザリンのお陰で両親は放任ですし、酷く言われないだけ良いですよ」
「…辛くないか?」
「必要最低限の会話はしてくれますし、頑張りますよ。
以前の貴方の気持ちが少しは分かりました」
「無理はするなよ。
以前はしなかったし、親孝行も頑張ってみるさ」
「そっちこそ。
らしくないですよ」
「お互い様だ」
シリウスにくしゃっと頭を撫でられてレギュラスは苦笑いする。
(…兄とは呼んでくれないか。
人前では仕方なく呼んでいるだけなんだろうし。
まぁ、兄と認めたくもないんだろう。
許してないんだろうな。
それも俺の自業自得か)
理解はしていても2人きりでも兄と呼ばれないのは寂しく思ってしまう。
(スネイプがきっちりした格好してると不思議だよな。
必要最低限以外は関わるつもりはないけど。
半純血だし、ルシウスのお気に入りの後輩ならスリザリンでは孤立しないだろうな。
…って、何でアイツの心配なんか俺はしているんだよ。
現代で孤立してるのは俺だけどな。
関わろうと思えば出来るけど。
10代の若者のノリは辛い。
ブラック家でなければ、怪しまれたんだろうな)
孤立というよりは美貌な優等生に近寄りづらいのが正しいのだろう。
孤立とは両親も含め、周りは思っておらず。
大人びた性格から同世代では意見が合わないのだろうと勝手に解釈されていた。
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