黒の道標
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親友だと思っていたのは自分だけだったのかと笑顔が消え、無表情になる。
本心ではそう思っていたのかと悲しいはずなのに涙は出ない。
楽しかったはずの日々が硝子のように砕け散る。
「そんなんだから君は家族にも見捨てられるんだ!」
「ジェームズ!」
「待って、シリウス!」
暴言を吐かれてもシリウスは何も言わずに黙って寮を出た。
(…親友と思っていたのは俺だけだったのか。
結局、俺の中身を見てくれる奴なんてどこにもいなかったな。
俺の居場所はここでもなかったのか。
ブラックの名はずっとつきまとって離れない。
もう受け入れた方が楽なんだろうな)
本来、自分がそこにいるべきではないんだと妙に納得した。
厨房に行って食事は問題なかったが、どうしょうかと悩む。
(荷物はまとめてもらったし。
ジェームズが何をするか分からないから預かってもらったから問題はないけど。
流石に体調も悪くないのに医務室は…)
ある部屋を思い出し、シリウスは向かう。
(明日からどうするべきか。
とりあえず、寝るか)
意外とショックを受けてない自分はブラックなんだなと今更ながら思う。
「シリウス・ブラック!
貴方は…っ、どこにいたんですか!」
「おわっ!
ホグワーツに居ましたが」
((…でしょうね))
「無事でよかった。
怪我は体調は悪くないんですか?」
「大丈夫…です」
「心配したよ」
「…ごめんなさい」
「ほら、ミネルバ。
びっくりさせているから」
「失礼しました。
どうして私でもほかの教授のとこに来なかったんですか?
いえ、責めてるのではなくて」
「行ってよかった…のか?」
「来てよかったんだよ」
シリウスの家庭環境的に頼ること、甘えることを分からなかったんだろうと教授達は複雑な心境になっているが、シリウスは単純に頭が動かなかっただけだ。
「そんなことで。
相談や報告するのも。
夜中、だったし」
「未成年の学生が変な遠慮しないでください。
まぁ、本来は門限で罰則も必要ですが。
今回は事情が事情なので。
監督生からも自分がきちんと止めに入れなかったと」
「監督生は悪くない」
「えぇ、分かってますよ」
思っていた以上に騒動になっていたのかとシリウスは驚く。
「ほら、お腹空いただろう。
大広間に行こう」
「…はい」
きちんと見守ってもらっていて予想以上に心配されていたことに驚いた。
「「シリウス!」」
リーマスとピーターは安堵し、駆け寄って来た。
「大丈夫だ。
おまえらのせいじゃないさ」
「…シリウス」
リーマスとピーターの肩をポンポンと叩き、シリウスは奥の席に座る。
「荷物、ありがとうございました」
「いいや。
大丈夫か?」
「元々、一緒にいるのがおかしかったんですよ」
「それは…、いや。
君がそれで良いならば」
これ以上は自分が口出すべきではないと監督生は黙る。
「にい、さま…?」
「…レギュラス」
「行方不明って」
「そっちでも噂になってたのか?」
「教授が何か知らないかと聞きに来たんですよ」
「それは悪かったな」
「貴方は馬鹿なんですか!
何で僕の所に来なかったんですか!」
「えっ?
そっち?
関わるなと言ってたの、おまえだろ」
「こんなことになってまで関わるなと言わないです」
(…なんか勘違いしてる気も)
泣きそうな顔でレギュラスはシリウスに抱きつく。
「…悪かった」
「兄様は悪くない。
だから、あんな人と付き合うべきではないと」
「それに関しては今は否定しないよ」
シリウスは抱擁し、レギュラスの頭を撫でた。
否定されると思っていたレギュラスはシリウスを凝視した。
「喧嘩したのは事実…、なんですか?」
「…喧嘩…、ねぇ。
本音も含めた暴言なら吐かれたけどな」
「兄様。
その、僕が言うのも…おかしいですが。
ショックではないんですか?」
「さぁな。
レグ、とりあえず。
食べて良い?」
「え…?」
「しがみつかれてると食べれないんだが」
「し、失礼しました!」
頬を赤らめて離れるレギュラスにシリウスは微笑む。
今までホグワーツで話すことがなかったので不仲なのは有名だから驚いたように誰もが見ていた。
本心ではそう思っていたのかと悲しいはずなのに涙は出ない。
楽しかったはずの日々が硝子のように砕け散る。
「そんなんだから君は家族にも見捨てられるんだ!」
「ジェームズ!」
「待って、シリウス!」
暴言を吐かれてもシリウスは何も言わずに黙って寮を出た。
(…親友と思っていたのは俺だけだったのか。
結局、俺の中身を見てくれる奴なんてどこにもいなかったな。
俺の居場所はここでもなかったのか。
ブラックの名はずっとつきまとって離れない。
もう受け入れた方が楽なんだろうな)
本来、自分がそこにいるべきではないんだと妙に納得した。
厨房に行って食事は問題なかったが、どうしょうかと悩む。
(荷物はまとめてもらったし。
ジェームズが何をするか分からないから預かってもらったから問題はないけど。
流石に体調も悪くないのに医務室は…)
ある部屋を思い出し、シリウスは向かう。
(明日からどうするべきか。
とりあえず、寝るか)
意外とショックを受けてない自分はブラックなんだなと今更ながら思う。
「シリウス・ブラック!
貴方は…っ、どこにいたんですか!」
「おわっ!
ホグワーツに居ましたが」
((…でしょうね))
「無事でよかった。
怪我は体調は悪くないんですか?」
「大丈夫…です」
「心配したよ」
「…ごめんなさい」
「ほら、ミネルバ。
びっくりさせているから」
「失礼しました。
どうして私でもほかの教授のとこに来なかったんですか?
いえ、責めてるのではなくて」
「行ってよかった…のか?」
「来てよかったんだよ」
シリウスの家庭環境的に頼ること、甘えることを分からなかったんだろうと教授達は複雑な心境になっているが、シリウスは単純に頭が動かなかっただけだ。
「そんなことで。
相談や報告するのも。
夜中、だったし」
「未成年の学生が変な遠慮しないでください。
まぁ、本来は門限で罰則も必要ですが。
今回は事情が事情なので。
監督生からも自分がきちんと止めに入れなかったと」
「監督生は悪くない」
「えぇ、分かってますよ」
思っていた以上に騒動になっていたのかとシリウスは驚く。
「ほら、お腹空いただろう。
大広間に行こう」
「…はい」
きちんと見守ってもらっていて予想以上に心配されていたことに驚いた。
「「シリウス!」」
リーマスとピーターは安堵し、駆け寄って来た。
「大丈夫だ。
おまえらのせいじゃないさ」
「…シリウス」
リーマスとピーターの肩をポンポンと叩き、シリウスは奥の席に座る。
「荷物、ありがとうございました」
「いいや。
大丈夫か?」
「元々、一緒にいるのがおかしかったんですよ」
「それは…、いや。
君がそれで良いならば」
これ以上は自分が口出すべきではないと監督生は黙る。
「にい、さま…?」
「…レギュラス」
「行方不明って」
「そっちでも噂になってたのか?」
「教授が何か知らないかと聞きに来たんですよ」
「それは悪かったな」
「貴方は馬鹿なんですか!
何で僕の所に来なかったんですか!」
「えっ?
そっち?
関わるなと言ってたの、おまえだろ」
「こんなことになってまで関わるなと言わないです」
(…なんか勘違いしてる気も)
泣きそうな顔でレギュラスはシリウスに抱きつく。
「…悪かった」
「兄様は悪くない。
だから、あんな人と付き合うべきではないと」
「それに関しては今は否定しないよ」
シリウスは抱擁し、レギュラスの頭を撫でた。
否定されると思っていたレギュラスはシリウスを凝視した。
「喧嘩したのは事実…、なんですか?」
「…喧嘩…、ねぇ。
本音も含めた暴言なら吐かれたけどな」
「兄様。
その、僕が言うのも…おかしいですが。
ショックではないんですか?」
「さぁな。
レグ、とりあえず。
食べて良い?」
「え…?」
「しがみつかれてると食べれないんだが」
「し、失礼しました!」
頬を赤らめて離れるレギュラスにシリウスは微笑む。
今までホグワーツで話すことがなかったので不仲なのは有名だから驚いたように誰もが見ていた。