小さな白猫と大きな黒犬
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犬に変身したシリウスはホグワーツの裏庭で身を隠していた。
「みゃ…」
警戒したが、薄汚れた自分の隣にちょこんと座る気品のある小さな白猫。
(首輪はしていないが。
スリザリンの誰かのペットなのだろう)
最初は警戒していたシリウスだったが、毎日小さく身体で籠いっぱいの食べ物を一生懸命に運んで来る子猫に警戒を解いた。
(今日は雨だし、流石に来ないだろうな。
金持ちのペットが何してんだ!
風邪引くだろう)
大雨の中、ヨタヨタと籠を口にくわえてる白猫の姿。
キョロキョロと自分を探している様子だ。
「わふっ!」
「みゃう〜っ!」
姿を現すと白猫は瞳を輝かせ、籠を置いて駆け寄る。
「みゃ…?」
シリウスは問答無用で白猫の首をくわえて連れ帰る。
「風邪引くだろうが。
こんな日は食事を抜いて寝てればいいんだから」
「ふにゃ!?」
「びっくりしたか?
俺は犬じゃない、人間だ。
犬に変身していただけだよ。
だから、心配しなくていい。
このままでは風邪を引く」
シリウスは白猫の身体を魔法で乾かした。
「…っくしゅ!」
「ほら、風邪を引く。
ご主人様の元に帰れ」
「みゃ…」
「俺なら大丈夫だ。
籠も受け取ったからな」
「うみゃ!」
満足そうに白猫は鳴いて頷き、出て行った。
(雨宿りさせてから帰せば良かったかな。
いや、探しに来られては厄介だろう)
雨の音しかせずにシリウスは寂しい気持ちになりながらも籠に入っている林檎をかじる。
ご主人様の好みか必ず、林檎が入っていた。
(保護魔法が籠に掛けられているし。
高学年なんだろうな)
お陰で雨でも濡れずに温かいままの料理が食べれる。
(こんなとこでサンドイッチやスープを飲めるとは思わなかったな)
お陰で空腹感はなく、寒さもそこまで感じずに眠れた。
「ふぁ〜っ…」
今日は晴れたようだと犬の姿でシリウスは欠伸する。
まだ眠いので寝るかと、再び目を閉じようとした。
「みゃ…っ」
(もう来ないと思ったが)
木の中にある寝床に顔を覗かせる白猫にシリウスは苦笑いしながら招き入れた。
(…しっかりしていると思ったら、そうでもないんだな)
木から降りれなくなって木の枝にしがみついて鳴いていたり、生徒達に追いかけ回されて毛を乱してすっ転んで怪我したりとその度にシリウスは駆け寄って世話していた。
「みゃう…」
犬の姿で毛づくろいしてやると最初は戸惑っていた白猫も寄り掛かり、受け入れた。
今ではすっかりと犬の姿のシリウスに寄り掛かり、懐いていた。
仕方ないと毛づくろいしてやると甘えて来る程だ。
(流石に冬になると犬の姿でも寒くなるな)
あの子は今日も来るんだろうかと思いながら待っていた。
「みゃあ…っ」
「わふっ!」
いつもよりも大きな籠を持っていた。
「これは…、上質な毛布だ。
大丈夫なのか?」
「みゃっ!」
「ありがとう。
使わせてもらうよ」
半信半疑だったが、寒いのは事実なので有り難く使わせてもらうことにした。
(…どうなってるんだ)
その日から白猫は枕や着替えなど運んで来た。
髭剃りを運んで来た時には驚いたが、お陰で髭も剃れた。
言葉が分かるようで賢すぎて人間じゃないかと疑ったが、意思疎通は出来ないようで諦めるしかなかった。
(これ、どうなってるんだ)
まるで小さな小屋のようで組み立て式のベットまであり、快適になっていた。
「みゃ…?」
「何でもないよ」
シリウスの膝で丸まり、優しく頭を撫でられて安心したように白猫は眠る。
「みゃ…」
警戒したが、薄汚れた自分の隣にちょこんと座る気品のある小さな白猫。
(首輪はしていないが。
スリザリンの誰かのペットなのだろう)
最初は警戒していたシリウスだったが、毎日小さく身体で籠いっぱいの食べ物を一生懸命に運んで来る子猫に警戒を解いた。
(今日は雨だし、流石に来ないだろうな。
金持ちのペットが何してんだ!
風邪引くだろう)
大雨の中、ヨタヨタと籠を口にくわえてる白猫の姿。
キョロキョロと自分を探している様子だ。
「わふっ!」
「みゃう〜っ!」
姿を現すと白猫は瞳を輝かせ、籠を置いて駆け寄る。
「みゃ…?」
シリウスは問答無用で白猫の首をくわえて連れ帰る。
「風邪引くだろうが。
こんな日は食事を抜いて寝てればいいんだから」
「ふにゃ!?」
「びっくりしたか?
俺は犬じゃない、人間だ。
犬に変身していただけだよ。
だから、心配しなくていい。
このままでは風邪を引く」
シリウスは白猫の身体を魔法で乾かした。
「…っくしゅ!」
「ほら、風邪を引く。
ご主人様の元に帰れ」
「みゃ…」
「俺なら大丈夫だ。
籠も受け取ったからな」
「うみゃ!」
満足そうに白猫は鳴いて頷き、出て行った。
(雨宿りさせてから帰せば良かったかな。
いや、探しに来られては厄介だろう)
雨の音しかせずにシリウスは寂しい気持ちになりながらも籠に入っている林檎をかじる。
ご主人様の好みか必ず、林檎が入っていた。
(保護魔法が籠に掛けられているし。
高学年なんだろうな)
お陰で雨でも濡れずに温かいままの料理が食べれる。
(こんなとこでサンドイッチやスープを飲めるとは思わなかったな)
お陰で空腹感はなく、寒さもそこまで感じずに眠れた。
「ふぁ〜っ…」
今日は晴れたようだと犬の姿でシリウスは欠伸する。
まだ眠いので寝るかと、再び目を閉じようとした。
「みゃ…っ」
(もう来ないと思ったが)
木の中にある寝床に顔を覗かせる白猫にシリウスは苦笑いしながら招き入れた。
(…しっかりしていると思ったら、そうでもないんだな)
木から降りれなくなって木の枝にしがみついて鳴いていたり、生徒達に追いかけ回されて毛を乱してすっ転んで怪我したりとその度にシリウスは駆け寄って世話していた。
「みゃう…」
犬の姿で毛づくろいしてやると最初は戸惑っていた白猫も寄り掛かり、受け入れた。
今ではすっかりと犬の姿のシリウスに寄り掛かり、懐いていた。
仕方ないと毛づくろいしてやると甘えて来る程だ。
(流石に冬になると犬の姿でも寒くなるな)
あの子は今日も来るんだろうかと思いながら待っていた。
「みゃあ…っ」
「わふっ!」
いつもよりも大きな籠を持っていた。
「これは…、上質な毛布だ。
大丈夫なのか?」
「みゃっ!」
「ありがとう。
使わせてもらうよ」
半信半疑だったが、寒いのは事実なので有り難く使わせてもらうことにした。
(…どうなってるんだ)
その日から白猫は枕や着替えなど運んで来た。
髭剃りを運んで来た時には驚いたが、お陰で髭も剃れた。
言葉が分かるようで賢すぎて人間じゃないかと疑ったが、意思疎通は出来ないようで諦めるしかなかった。
(これ、どうなってるんだ)
まるで小さな小屋のようで組み立て式のベットまであり、快適になっていた。
「みゃ…?」
「何でもないよ」
シリウスの膝で丸まり、優しく頭を撫でられて安心したように白猫は眠る。